シャンソン歌手

シャンソンの好きな方 ようこそ !

シャンソン歌手 リリレイ 長坂 玲

2008年04月01日 08時06分28秒 | Weblog
2008年 3月30日 日曜日

この日から 夏時間に変わります。一時間 減るので
夜八時は 前日の七時と同じです。

朝から フランス語の練習。
フランス語の詩を 何度も 読みます。
暗記には 自信のあるほうですけれど
舞台は 魔物です。
何が 起こるか・・・良きにつけ 悪しきにつけ・・・
天命を全うするのみです。
かつて クラシックの歌手として ヨーロッパで歌っていた
若いころより
少しだけ 自分に自信が持てるようになっています。
それは
短い人生で 歌える肉体の健康と
チャンスに感謝できるようになったからです。

有難うと 全ての人に 全てのものに 感謝できる優しい
穏やかな気持ちになれる年齢になったからだ思います。
コラボケールや モーリスファノン リュシエンヌボワイエの
専属伴奏者だったという 伴奏者のジャンピエールは
私に 自信を持たせてくれ 引き立ててくれ
まるで 下僕のように 何もかも つくしてくれ 助けてくれます。
本番の前に 照明や音響担当の男性ガブリエルとの打ち合わせも
スムーズにいきました。
そして 開場すると 満席。
椅子もテーブルも 全部 使ってお客様で 一杯。
フランス人も 日本人も・・・・
何より 長南さんと 広瀬さん そして 斉藤よりこさん
のお友達達
ロータリーのフランス人達。見も知らぬフランス人の人たち。
プロのフランス人の歌手の
アニックシダルク エニコシラギ 川島ゆたかさん。 
コネターブルというキャバレーのオーナー
フランス人でシヤンソン歌手ばかり撮るプロのカメラマンまでが
お客様としていらっしゃいました。
ストラスブールコンセルバトワールの教授の 親友 小林まりさん
や ブリッセルから 泊りがけで押野夫妻もいらして下さいました。
皆さん ありがとう。
ブラボーが 沢山 聴こえました。
笑い声も 沢山 聞こえました。
パリで フランス人に 喜んでいただけました。
音楽の神様 ありがとう。
長南さんからも 「日本人じゃないみたいで 一時間半
退屈しなかった。スペクタクル カレイドスコープ 万華鏡
の通りだった」と とても 褒めていただきました。
「シャンパンの泡のように 美しいスペクタクルだった」と
フランス人の弁護士の方から褒められました。ありがとう。
もっと もつと 勉強して 経験して 試練を乗り越え
又 明日から 次の舞台の為に 励みます。
本番の翌朝
パリの空が 晴れて 明るく見えるようになりました。
本番が終わり 重い雲が 私の頭の中から消え
夏時間の 明るい暖かい優しいパリの街に 見えてきました。
「喜びは苦しみの後にやってくる」アポリネールの一節。



シャンソン歌手LILI LEY長坂 玲

2008年04月01日 07時24分52秒 | Weblog
TEATRE ESAION
テアトル エサイオンは ポンピドーセンターの真前
オテルドヴィルの 直ぐ側です。
本番の前日は 舞台の ピアノ 椅子 小道具のチェックに
行きました。
そして 生声 マイク無しで どの位
私の声は響くか・・・・
心は プレッシャーで パリの空の下を歩く
私は 暗い気持ち。
自分に 言い聞かせます。
「パリで 一流の劇場で パリスコープにも出て
チケットを買っていらっしゃる 見も知らないフランス人の前で
フランス語で シャンソンを歌える 運命と チャンスを
楽しまなくては・・・・感謝しなければ・・・」
努力しても 練習しても
時間切れで まだまだ 納得しないうちに本番が来ます。
それも もう 何百回 何千回の本番前に
感じる 重く辛い 芸人の定めです。
お客様が喜んでくださるなら それが 結果です。成果です。
一瞬芸の はかなさ と 音楽の神様の思し召しを
しみじみ 考えます。

シャンソン歌手LILI LEY

2008年04月01日 07時12分15秒 | Weblog
予行練習

前々日に 本番同様に予行練習して
前日 又 考え直し 覚えなおし そして
演技や 動き 照明など 再度 校正します。
三歳から ずっと 音楽家なのに
毎度 舞台の前は シリアスになり
重圧と 自分の下手さに 苦しみます。

お客様の人数と顔 テアトルの大きさや雰囲気などで
本番で 演技や歌が 一番自然になるように
自分が シャンソンの歌詞のイタコ になれるまで
全てを 自分の体に 染み込ませます。鏡の前で・・
幾度もチェックします。

予行練習の後 ANNEが とても喜んで シャンパンを
ご馳走してくれ 本番も聞きに行くからと
言って下さいました。

シャンソン歌手 長坂 玲

2008年04月01日 07時01分45秒 | Weblog
予行練習

伴奏者のジャンピエールレミーさんとの リハーサルは
一時間半 本番どおり続けて 行います。
本番の前前日 フランス人ANNEさんの自宅 グランドピアノ
と音響のある場所で 広瀬さんとカルロスに
聴衆になっていただき 衣装も着けて 公開リハーサルを
してみました。
フランス人が 転げまわって笑うコメディーシャンソンのお芝居も
入れたり
ドラマティックなシャンソン リリックなクラシックのフランス歌曲
そして カンツォーネや 私が作詞作曲したシャンソンも
四曲入れました。
プログラムも 演出も 私が すべて 計算し 図に描き
ピエールさんに 説明し
スペクタクルを 作り上げました。
予行練習では フランス語のトークも 練習しました。
フランス人を笑わせるのは 私は 結構 得意です。
レミーさんはピアニストとして
活躍しだす前 ピアニストでいながら 大学を19歳で卒業して
二年間 フランス語の先生だっただけあり ディクションには
厳しく
でも 最近は 若いフランス人達より 私の方が美しい発音だと
褒めてくれるようになりました。


シャンソン歌手LILI LEY

2008年04月01日 06時35分56秒 | Weblog
HELENE MARTINエレーヌ・マルタン

長南さんとご一緒にメトロ7番線でピエールキュリ駅のキャバレ
「フォラム レオフェレ」へ
エレーヌ・マルタンを聞きに行きました。
キャバレーというのは 日本のシャンソニエ です。
お食事とお酒の頂ける テアトルの事で
この お店もあらゆる 有名なシャンソン歌手が
歌い続けてきた 伝統あるお店です。
エレーヌマルタンを知らない シャンソン歌手は恥ずかしい
位 インテリで歌の上手い 第一級の歌手だそうです。
とはいえ
彼女は八十一歳。ギターを弾きながら 二時間以上
休みなく 歌い続けました。
アメリカへ行って ジャズも学んだそうですけれど
フランス語の美しさ 語りの詩 哲学など
フランス人として 再度 フランス語のディクションを
勉強し直し フェレやアラゴンの詩のシャンソンを
素晴らしい語りのシャンソンでした。
あまりに 難しい詩なので 私には 半分くらいしか
わからなかったのですが
フランス人でさえ 哲学的なシャンソンはイメージで
感じて 言葉の響きを楽しむそうです。
ピアノ伴奏は無く フルートの男性が
マルタンの ギターのコードに そって
違うメロディーを重ね ハーモニーを深めていました。
マルタンは ほぼ20年間 舞台から
退いていて 又最近 伝統的語りのシャンソンを
歌い始め多層ですけれど お店は 満席でした。