私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

姫路の旧街道を歩く・生野道篇1

2018-07-18 14:27:46 | 歴史探索
 7月18日(水)   天気:晴れ    室温:35.4℃

 きょうは 先日入手した FMゲンキのフリーマガジンの ”夏号” に載っている 「気まぐ
れ途中下車 姫路の旧街道を歩く 生野道篇1 (大黒壱丁町~白国) 」 を紹介します。
 今回のルートは 総社の北の旧西国街道との分岐点から 野里街道を通り 増位山東の
山陽自動車道の辺りまで行きますが 次号で 北の福崎町まで 行くのでしょう。 また地図
の上端には 巡礼道が 描かれているので いずれは 書写山圓教寺と 法華山一条寺を結ぶ
巡礼道が紹介されるでしょう。
 姫路と但馬を結ぶ生野道(但馬道)。 古くから利用された道でしたが 駅家を備えた官
道では ありませんでした。 しかし「播磨の国風土記」 の中に 品田天皇(応神天皇)が
但馬から播磨に巡行したことや 蔭山里(現 豊富町御影)で 市川沿いに道を作ったといっ
た記述がみられるように 日本海側と 瀬戸内海をつなぐ 重要な道だったと考えられています。
 私は いつだったか 野里街道(野里門跡~日吉神社) を 歩いたことがあります。

 このルートの見所は 1~15まであり
1.生野道分岐点
  京と西国諸国を結んだ 西国街道は 姫路城外曲輪を通過し 大黒壱丁町で 生野道を分岐します。
2.久長門跡
  内曲輪を防御した門のうちの一つで 姫路城の東にある喜斎門の辺りには 秀吉時代の姫路
  城の大手門があったと言われており 久長門と喜斎門を結ぶ東西の道路は 大手通りだった。
3.寺町筋
  姫路城の場合 外京口門と外堀の後ろに控える防御線として 寺院が集められました。
4.正明寺
  随願寺17世 長吏(住職)の道邃(正覚)が 康治年間に 姫山に建立。 国衙称名寺、
  姫道山称名寺、声明寺、称名寺などとも記されました。 江戸時代に 現在地に移転。
5.ノコギリ状の町並み
  姫路城かでは 城西地区でも見られるノコギリ状の道路。 敵の攻撃から身を隠すため?

6.野里門跡
  中世に成立していた野里村は 池田輝政の姫路城下建設に伴い 村の西部が 外濠の内側に
  組み入れられ 元の野里村と切り離され 城下町の野里となりました。 野里門は 野里と
  内曲輪の武家屋敷との間の出入り口として設けられました。

7.外堀堀留
  姫路城の堀は 内堀・中堀・外堀と三重のらせんを描くようにめぐらされました。
  堀留付近の外堀は 道路と暗渠になっています。

8.芥田家住宅主屋(国有形登録文化財)
  野里には 他にも魚橋家住宅主屋や 大野家住宅などの町屋がの残されています。
9.慶運寺
  1443年創建の臨済宗の寺。 池田輝政が 寄進した姫路城建設の残木で 本堂を再建した
  とのこと。 境内には 「お夏・清十郎の比翼塚」があります。

10.野里の固寧倉
  飾西郡町村組庄屋らが 姫路藩家老・河合寸翁に献策し 境内に設置された備荒食糧備蓄庫の
  一つ。 1853年 設置。 1400人余りの人が 30日間生きられるよう コメ、麦を保管。

11.日吉神社
  834年 随願寺の鎮守として 比叡山の山王神社から勧請され、山王権現と称しましたが
  明治元年に 日吉神社と改称しました。 明治政府の神仏分離令により 本社の近江日吉山山王
  神社が 延暦寺から切り離されて 日吉大社となったことに伴い 当社も 日吉神社に 改称。

12.明珍火箸本舗
  甲冑師明珍家は 酒井家入封とともに 前橋より移りました。 明治に至り 香箸や火箸の製作、
  戦後は 火箸風鈴や花器の製作、さらに チタン素材への取り組みなどにも 技を継承しています。
13.白国の道標
  「左 増位山道 右 たしまみち」 とあります。
14.巡礼道
  西国三十三所を巡礼する人々が 通った道で 白国のこの道は 書写山圓教寺と法華山一条寺とを
  結んだ道です。 三叉路の角にある道標には 「右 しょしゃ 左 ほつけみち山」 とあります。
  ちなみに 今年は 西国三十三所草創1300年だそうです。
15.西中島の道標
  魔除け薬司として 尊崇されてきた西中島の薬師さんのお堂の北側に お地蔵さんの彫られた
  石柱があります。 これは道標で 正面には 「左 ほっけ」、左側面には 「しよしや」、
  右側面に 「弘化四年未年」 とあり 巡礼道に面して 設置されていたと考えられます。
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コメント
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