昨日の続きです、檀上の質問に答えていただいたのでさらに深く質問を繋げます
2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
まず、医師会病院のことから質問いたします。
市長の答弁からいろいろな選択肢の中で最良だと考え、医師会との覚書を交わされ、そして病院スタッフへの法人設立依頼をされたということだと思います。すみません、くどいようですが、ある方から「橋口さん、心配しているんだけれども、新しい法人になって今までどおり救急医療を引き受けてくれるでしょうか」と聞かれました。私はその場で新法人に向かっていることを説明しましたが、ここで再度お聞きします。3月26日の医師会との覚書、それから7月5日の西都医師会病院後藤院長への依頼について質問いたします。その中身について先ほどの市民の不安、救急医療を引き受けてくれるんでしょうかとかそういった不安ですけれども、そういった文面は取り交わされているんでしょうか
◎健康管理課長(池野正信君) お答えいたします。
3月26日の覚書には、市が責任を持って平成23年4月1日から市直営以外の新たな病院の管理及び運営の形態、新経営形態に移行するという文があります。また、7月5日の依頼文の中には、西都市及び関係市町村にとって1次救急医療、2次救急医療の確保に最良の選択であると考えておりますという文があります。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) 平成23年4月1日からの新経営形態に移行するとうたっていること、そして新法人は、新法人はということですよね、1次、2次救急確保に最適であるということですね。
ただ、1次救急、つまり夜間救急のことなんですけれども、現スタッフ、新しいスタッフが昼間の医療をやった後、そして夜間の救急を対応するというのはなかなか難しいかとは思うんですが、そのあたり、医師会と確認はされておられるんでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 1次救急に対する支援につきましては、これから新法人に移行する際に医師会がしっかりと1次救急に協力する、そういう約束を取りつけた上で新法人に移行していきたい、そのように考えております。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。同じ西都児湯の住民であります医師会も、ぜひそこのところをよろしくお願いしたいと考えます。市が1年間所有して現病院スタッフに法人化を依頼するということは、大変非常にまれなケースで、市の担当職員の方は交渉等大変でしょうけれども、1市5町1村の市民はスムーズな移行を切に望んでいます。命を守る拠点としての病院を守るという視点を、ぜひ失わないように努力をしていただきたいと思います。
さて、設立を考えておられる新医療法人の特徴についてお答えいただければありがたいと思います。
◎市長(橋田和実君) 先ほど、私は壇上から申し上げたんですが、財団型の医療法人を設立ということになっておりまして、この特徴につきましては社団型と違いまして、評議員会が設立されるということでありまして、事業計画や予算案などについて評議員会の意見を聞く、そういうふうになっておりますから、したがって公的な要素の強い、性格の強い病院でありますし、また透明性が高いと言いますか、そういった面で、そういう運営面で開かれた運営になってくると思いますので、私はこれからはさらにいい方向に進むんではないかな、そういうふうに思っています。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。今お話を聞いたことをまとめますと、公益性が高く現在の救急医療体制が維持できる、それと経営の透明化が図れると考えてよろしいんですね。
◆2番(橋口登志郎君) 先日、後藤院長先生をはじめとして、現場のスタッフの皆さんと新人議員で意見交換をさせていただきました。その中で1次救急に関しては、やはり経営的に非常に厳しいということがわかりました。資料では1人当たりの収益で見ますと、入院までいった患者は約4万円、一般外来だと1万7,000円、それに対して1次救急はたった7,500円の収益しかありません。平成21年度、昨年度ですが、1次救急の収入から支出を差し引いた金額は、マイナス1億円だということになっております。収益性の非常に薄い箇所でありながら、西都市民1市5町1村の住民の最も期待するところであるこの部分を、新法人になった際のその1次救急の補助についてどのように考えておられますでしょうか。
◎市長(橋田和実君) これは、1次救急はこれまでどおり政策医療だというふうにとらえておりますので、関係する市町村がこの赤字分については負担すべきだと、そのように思っています。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ぜひそのように働きかけ、お願いいたします。
質問しませんけれども、共同利用型補助金についても県への、ぜひ働きかけのほうもお願いします。
私は、いろいろ医師会に携わってきまして、医師会病院の将来の姿は専門性のある、ある程度特化した救急医療の体制を持つ病院だと思っております。そのあたり、市長のお考えのほうはいかがでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 今、常勤医が来ていただいておりますが、今の常勤医を中心した新法人に移行するという方向に決定したのはその辺にあるわけでありまして、脳外科では非常にすぐれた先生が来ていただいておりますし、また循環器系の先生も非常にすぐれた先生が来ておられます。ですから、特に救急を要するというのは脳の疾患、それから心臓疾患、この辺が一番救急を要するわけでありまして、この点に特化した医療を救急医療として進めていくことが、そういった専門性の高い医療で進めていくことが、ほかの病院との競合も少ないですし、非常に市民にとってありがたい医療になっていくんではないかな、そのように思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ぜひ、そのようにお考えください。
先ほど話しましたけれども、資料によりますと、病院側の努力によって1次救急以外は黒字化のほうに向かっているようです。ただ、高度な医療機器を単独で病院だけで用意するというのはなかなか難しいかなと思っております。せっかく高度な技術を持ったドクターがいながら、その設備がないために使い切れないというのは宝の持ち腐れだと思いますが、それについてはいかが思われますか。
◎市長(橋田和実君) 先ほど、共同利用型ということもおっしゃったんですが、あそこに高度な医療機器を準備していくということは、私は開業医の皆さん方も非常にありがたいことでありますし、せっかくすぐれたドクターがおられるわけですから、それに見合った医療機器を設置していかないと能力を発揮できないんじゃないかなと思っていますので、実は平成21年に4,900万円補助して、高度医療機器を導入しておりまして、それもその一環だということでありますから、これからいろんな補助制度等も活用しながら進めていきたいと思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ぜひ、そのようにお願いいたします。
財団法人を経て、将来、前もちょっといろいろ聞いたんですが、社会医療法人へと考えると聞いております。そのメリットを簡潔に御説明いただければありがたいと思います。
◎健康管理課長(池野正信君) お答えいたします。
社会医療法人は、公益的な医療を担っていただく場合には認可されますので、税制面で法人税、地方税が非課税であり、税法上優遇されております。また一定の範囲で収益事業も行え、経営安定化に向けた仕組みもあるということであります。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) そうすると、財団法人をさらに進化させた法人体系と、透明性と救急医療を保全したということも含まれると考えてよろしいですね。
◎健康管理課長(池野正信君) お答えいたします。
議員のおっしゃるとおりであります。
◆2番(橋口登志郎君) 市民の望む救急医療の保全、そして経営の透明化が望ましいものです。ぜひ、この移行を市としてバックアップをお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 市民の安心・安全を守る医療でありますから、当然市民の皆様方の理解も得られると思いますので、一生懸命バックアップをしていきたいと思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。医師会病院に関する質問としては最後にいたします。
市長にお伺いいたします。平成19年9月1日の西都児湯地域の救急医療を考えるシンポジウムにおいて、市長はこうおっしゃられております。西都児湯で中長期的に新しい病院をつくっていく必要があると思います。都農町立、国立宮崎病院、西都医師会病院の3つを集約しないとということです。この件についてお聞かせ願います。
◎市長(橋田和実君) 現在のところは、新法人の設立を今集中的にとり行っておりまして、このことに鋭意努力しているんですけれども、そこの経営の安定が図られまして、地域の要望に十分こたえられるような病院になれば、今後はやはりさっきありましたように、都農町立病院とかあるいは国立川南病院ですか、宮崎病院、そこと連携しながら、もちろんほかの大きな病院とも連携し、開業医の皆さん方とも連携しながら、全体的にそういった西都児湯における医療資源を大いに生かしながら、地域医療という観点から構築を図らなければならない、そのように思っておりますので、その中核となるものであると、今回の新法人の病院はそのように考えております。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。連携を結んでやられるということは非常にありがたく思っております。
今の医師会病院の立地条件を考えると、なかなか狭くて古くなっているものですから、また新しい病院という考えも出てくるでしょうから、そのときにはまた市のほうもぜひバックアップのほうをお願いしたいと思います。
私は思うに、三、四年前の医師不足による病院自体が崩壊しかねない状況を考えると、今は本当に幸せな状況だと思っております。再度言いますが、ぜひ市民の皆さんを守る拠点として、現医師会病院のスタッフ、そして西都西児湯医師会、そして西都市が協力し合って1市5町1村の住民の命を守るすばらしい病院へとつくり上げていただきたいと思っております。医師会病院の質問はこれまでにいたします。
続きまして、自転車に関してに移ります。
国には発表されているということでしたものですから、非常に安心しました。ホームページなど見ますと、各地方自治体においていろいろ環境問題取り組んでおられるようです。きのうもテレビで流れていましたけれども、リニアモーターカーの高架の上に太陽光パネルを設置するという、宮崎県と都農町と民間企業との取り組み、メガソーラーですね、そういったことなど自然エネルギーの導入に関することや、また省エネ排出抑制に関するもの、そして交通機関、地域環境整備に関するものなどいろいろ行っておられます。
自転車に関しては、秋田県や栃木県小山市、群馬県太田市、埼玉県所沢市、東京区板橋区、江戸川区、岐阜県多治見市、愛媛県松山市、福岡県北九州市、直方市、大分県大分市などがあります。ノーマイカーデーに関しては、熊本県は事業者、団体、行政、個人を対象に毎月第3水曜日、熊本県ノーマイカー通勤デーに設定し、ノーマイカー通勤への参加を呼びかけています。西都市も先ほどのお答えで取り組んでおられるということでしたが、どのようになっておられるでしょうか。
◎生活環境課長(小原功君) 西都市におけるノーマイカーデーの取り組みと状況についてということでありますが、昨年11月から毎月1回、第2水曜日にノーマイカーデーを実施しており、21年度の実施率は59%、22年4月から8月まで実施率が57%になっております。自転車での通勤数は、8月11日実施日でありますが48名でございました。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
先ほど市長は、自転車は健康や環境によいと言われたと思いますが、さらにそういったことを進めるために通勤手当とか通勤手当の自転車版とかそういったお考えはいかがでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 自転車も非常に健康によいでしょうが、歩くのも健康にいいんですよね。私もできる限り歩かないかんなと思っていますけれども、一応通勤手当につきましては2キロメートル以上について通勤手当を出しているんですけれども、自転車通勤に対して手当を出すということについては、2キロメートル以内は出せないと私は思うんですが、今後、こういう特別に自転車通勤を優遇するような手当というのが、今行財政改革をやっている関係で市民の理解を得られるかという点が1つあります。そこで、ノーマイカーデーをさっき言ったんですが、月1回なんですけれども、これを例えば月2回であるとかだんだん広げていって、その中で自転車通勤とかあるいは徒歩通勤、そういったものを確保していくといいますか、そういった方向を考えていきたいと思っています。
◆2番(橋口登志郎君) ノーマイカーデーを月に2回発展させるという、非常に前向きな意見、ありがとうございます。ぜひ、西都市の職員というのは市民の先頭に立つ存在だと思っております。行動をお願いいたしたいと思います。
もう一度通勤手当のことで質問いたしますが、広報さいとに書いてありましたけれども、あれは国と同じ基準ですね。
◎総務課長(大西秀邦君) 職員の通勤手当につきましては国の例に準じて支給をしております。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) これは、手当がもらえる要件とかいうのは何かあるんでしょうか。
◎総務課長(大西秀邦君) 通勤手当につきましては、西都市の職員の給与に関する条例、それから通勤手当の支給に関する規則のほうに規定がしてあるところでございます。先ほど市長が答弁の中でも申し上げましたように、通勤距離片道2キロメートル以上の職員が通勤のため交通機関等を利用する場合、あるいは自動車、自転車などの交通用具を利用する場合に、運賃あるいは交通用具の使用距離に応じて支給をするということになっているところでございます。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) そうすると、距離のことで交通手段は問わないということでよろしいですね。
◎総務課長(大西秀邦君) 2キロメートル未満を除いてということでございます。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) 今、自動車で通勤している職員の皆さんが、じゃあ自転車で通勤しようとそういったときに、もし通勤手当が削減されたら大変だなと、そう思ったもので、ちょっと質問させてもらいました。身近なところからエコ活動を始めるとよいと考えております。
ところで、「モビリティ・マネジメント」という言葉を御存知でしょうか。
◎市長(橋田和実君) 私自身は余り知らなかったんですが、いろいろ話し聞いてみますと、ちょっと調べてみましたら、モビリティというのは流動性というか、移動性、動きやすさというそういったことを直訳で言っているようでありまして、モビリティ・マネジメントというのは人の移動や交通の流れを改善していく取り組みのことということで聞いております。今回の質問で初めて知りましたので。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ちょっと書いたのがありますから読ませてもらいます。市長の言われるとおりなんですけれども、自動車利用を控えることが環境、安全、各個人の健康等に好影響をもたらすことや、公共交通機関の便利な利用法等を効果的に情報提供することにより、マイカーに過度に依存したライフスタイルから徒歩、自転車、公共交通機関を適切に利用するライフスタイルへ自発的な転換を期待するということがモビリティ・マネジメントです。ぜひ一人ひとりが、無理のない範囲でも結構ですから自発的に行動をかえていただいて、自転車に乗りながら市民と語り合ったり、また季節を感じてもらったりするようなことをしていただくと幸いかと思っております。
続きまして、219号線のことについて質問いたします。
歩道は2メートル程度ということですけれども、2メートルということは歩道専用ということでよろしいんでしょうか。
◎建設課長(松浦亨君) お答えしたいと思います。
議員がおっしゃられるとおりと考えております。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) 平成20年に道路交通法が改正になり、自転車安全利用5則というのができました。いわく1つ、車道原則、歩道は例外、2つ、車道左側通行、3つ、歩道は歩行者優先、4つ、安全ルール、飲酒運転とかそういったことですが、5つ、子どもにヘルメットの5つです。この中で特に重要なのが、車道通行原則ということです。歩道を通ってよいのは危機回避の場合、それから幼児・児童、簡単に言うと13歳未満や高齢者が運転する場合など、一部の条件内で認められています。もちろんあれでしょうけれども、この道路交通法については御存知ですよね。
◎建設課長(松浦亨君) 存じておるところでございます。中でも4番目でございますが、「安全ルールを守る」の中には3つの要点がございまして、飲酒運転・2人乗り・並進の禁止、2つ目は夜間はライトを点灯すること、3番目は交差点での信号遵守と一時停止・安全確認というふうになっておるところでございます。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) 本当にありがとうございます。すばらしい説明でした。
私が言いたいのは、自転車は車道を通らなければいけないということです。モータリゼーションが盛んになって、昭和40年代からまず道路は自動車にとって走りやすいものとしてつくられました。そして最近、歩行者の安全が叫ばれ、西都市でも見られますようにバリアフリーなどの設備が進みました。交通弱者にとって非常にありがたい動きだと思います。ただ、その中で自転車というのがいつのまにか鬼っ子のように忘れ去られた存在になってしまいました。そこで、サイクリングロードがありますから、他の市町村より速く自転車が安全に走れる道を多く持つ西都市にもっとなってほしいと私は心から思っております。そのために、車道は自転車と軽車両も通る道なんだというころをぜひ認識して道路行政のほうをよろしくお願いしたいと思っております。国土交通省もそのあたりを考えておられるようです。新しく用地を買収して自転車道を新たにつくるというのは、それはできたらうれしいんでしょうけれども、今のこの国の経済情勢ではなかなかそれは難しいかなと思っています。
今の道路そのままで知恵を絞って、何らかの方法で分離通行とか自転車が走りやすいとか、歩行者の安全を保てるようにしてほしいと、車には申しわけないけれども少し我慢してもらおう、それは車線の幅の減少や最高速度の引き下げなどのことを指していますが、そうしてもらえればと考えています。もちろん、これらのことにはそこに住む住民との十分な意見交換が必要ですけれども、実際千葉県浦安市では、わざとくねくねとした車が通りにくい車道をつくり、歩行者や自転車に優遇した道路をつくっておられます。また平成19年ですけれども、国土交通省と警察庁で自転車環境整備のモデル地区として全国に98カ所実施した事例もあります。道路は弱者優先の設計であってほしいし、車道は車だけでなく自転車も通る道だという認識のもとに道路をぜひ考えてほしいと思っております。よろしくお願いいたします。
次に、記・紀の道、西都原観光地の自転車にという件です。
先ほどの御答弁の中で、市民活動との連携・協力体制という言葉が出てきました。非常に大切なことだと思っております。具体的にはどのようなことを指すか、お答え願えればありがたいと思います。
◎商工観光課長(吉野弘人君) お答えいたします。
自転車を活用したまちづくりを推進することは、環境問題やエコ、自然や健康などのキーワードをもとにした地域づくりにつながり、それを実現するためには市民運動的に展開される必要があると考えております。具体的な取り組みとしましては、環境をテーマに取り組んでおられる市民活動団体とか、市民とのまちづくりワークショップなどでテーマとして取り上げていたことが、その第一歩だというふうに考えています。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ちょっとくどいようですけれども、まちづくりワークショップとはどのようなものなんでしょうか。
◎商工観光課長(吉野弘人君) ワークショップというのは、市民の方と行政が一緒になっていろいろ議論する場なんですけれども、現在都市計画のほうでは記・紀の道を生かした中心市街地活性化を考える「まちなか再生ワークショップ」というのがあります。今回、商工観光課のほうではまちづくりビジョン策定のために準備しておりますけれども、市民と行政が一緒に考える作業チームというようなことで、口蹄疫の関係で若干スケジュールは遅れておりますけれども、今月開催を予定しております。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。未来の西都のビジョンを、デザインをつくっていただいて実現できるようなワークショップをぜひ期待しています。
物事がスムーズに進むには、やはりパートナーシップが大切だと思っております。トップダウンではなくてボトムアップ、そこに住み生活している人たちの市民の知恵や思いが生かせる環境をぜひつくっていただければと思っています。そういった上で未来を見据えたデザイン、先進地の調査などを踏まえて検討をお願いしたいと思っています。
ところで、ちょっと変わった質問ですけれども、タンデム自転車は御存知ですか。
◎商工観光課長(吉野弘人君) 2人乗り用の自転車というふうに考えておりますけれども、そういうことでしょうか。
◆2番(橋口登志郎君) はい。このタンデム自転車というのは、非常に気持ちいい自転車なんですけれども、なかなか道路交通法では認められにくいところがあるみたいです。ただ、兵庫県では視覚障がい者にサイクリングを楽しんでもらおうと、目が見えない方は自転車乗れませんから前に健常者の人が乗って、後ろに目の見えない方に楽しんでもらうというような、「兵庫タンデムサイクリングを楽しむ会」とか、そういう活動をしております。そういった活動が実を結んで、兵庫県では平成20年7月から公道での通行がタンデム可能になりました。また、愛媛県でも今年から県下公道上、愛媛県全部タンデムが可能になりました。
西都原という場所は、タンデム走行に非常に観光的な可能性があるところだと思います。今、宮崎県の中で「恋旅」といって各神社をアベックで回っているのがはやっておりますが、彼らが西都原をタンデムで走って花の中を行くと、非常に観光の目玉になると思っています。ぜひ、最初はモデル地区でも結構ですから、どうか西都原周辺道路をタンデム走行ができるような実現をお願いできたらと考えております。
次に、妻線の跡地を利用したサイクリングロードについて質問いたします。
昭和60年につくられたもので、少々使い勝手が悪いという声を耳にします。具体的には車どめの問題です。ペダルが引っかかってこけたという事故もあったという話を聞いております。
また、標示です。標示が汚れたり少なかったりして、どこを自転車が通っていいかわからないという声があります。その点についてお伺いいたします。
◎建設課長(松浦亨君) ただいまの質問でございますが、サイクリングロードといいますと、一ッ葉有料道路に自転車道がございますけれども、その間から今言われたように妻線跡地を利用した道路がサイクリングロードに指定されております。これは終点区間は、一応サイクリングロードといたしましては県道高鍋高岡線までとなっておるところでございます。いずれにしましても、西都市の行政区間につきましては西都土木事務所の県の管理区間でございますので、今回の議員御提案の要望につきましては、県のほうに報告してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) 本当によろしくお願いします。ありがとうございます。
一ツ葉から西都市に来て、街の中心を通って西都原に行って、それからぐるっと回って記・紀の道を安全に通れるようなサイクリングロードができたら、他の市町村に対して非常にインパクトがあると思うんですけれども、そういうお考え、市長いかがでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 妻線が廃止された跡地をサイクリングロードとして一たんこれは指定されて、一ツ葉からずっと乗ってくるようになっていたと思うんですけれども、さっきおっしゃるように交差点とかあるいは道路改良の中で、非常に使い勝手がよくないといいますか、そうなってきていましたので、おっしゃるように天気のいい日はサイクリングをしながら、西都市のいろんな、西都原であるとかあるいは記・紀の道であるとか、あるいは市街地を回っていくことは非常に健康的であるし、また環境にもいいと思いますし、また西都市のよさを満喫できるんじゃないかなと思っておりますので、できればそういった展開をしていくように、今後そういったいろんな障害もありますけれども、検討していきたいというように考えております。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。サイクリングのイベントなど非常に盛んになっているみたいで、県内の愛好者で西都市で行いたいということも企画されているようです。ぜひ応援してください。また、自転車関連雑誌は本屋さんで見ると非常に多く発売されています。自転車が楽しいまち・西都市とか、そういった形の全国に発信をしてもらいたいなと思っています。ぜひ市長によろしくお願いします。
現在、記・紀の道というのは着々と整備されておりますが、その道に対する自転車の考えをちょっとお伺いしたいと思います。
◎建設課都市計画対策監(椎葉一石君) お答えをいたします。
記・紀の道は御存知のとおり、逢初川源流や児湯の池など、伝承地や遺跡の魅力拠点で多数存在しておりますけれども、広域的なルートの中で、記・紀の道までを自転車で巡り、拠点の近くに自転車をとめて展開する自然、伝承を歩いて感じていただきたいと感じております。そのためには、今後駐輪スペースの確保の検討が必要となります。また、この道路は歩行者専用道路でありますから、やむを得ず自転車を乗り入れる場合は、歩行者の安全のために自転車を押して通行することとなります。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。自転車が通れない道もあってもいいと思います、歩きながら稚児ヶ池を見て楽しむという道もですね。先ほど駐輪場スペースということは非常にありがたいです。宮崎市のアートセンターというところがありますけれども、あそこの屋上には駐輪場があって、芸術を楽しむ人がやっぱり自転車に乗るという意識づけになっているみたいです。ぜひよろしくお願いいたします。
車で来て町中の、例えば三谷さんのところの駐車場あたりに車をとめて、車に積んだ自分の自転車とかレンタサイクルを使ってゆっくり西都市の悠久の大地を楽しんで、花を見て、すばらしい博物館を見て、歴史の道を行く、そしてまちなかにおりて買い物をしてもらう。非常に点と点が結び、点と点が線になり、線がまたぐるっと回って面になる、非常にいいことだと思っておりますが、いかがでしょうか。答えにくいかもしれませんけれども、市長。
◎市長(橋田和実君) そういう方向で、西都市は意外と広いんですよね、歩いて行くには遠い、車で行くと環境によくない。そういった点やらありまして、本当に西都市を満喫してもらうためには、自転車というのは有効かなと思いますが、ただ坂やらがあるとなかなか大変な面もあるとは思いますが、ぜひそういった整備を今後進めていくのが西都市の環境に優しい西都市づくりといいますか、それに的を射ていますので、そういった点も前向きに検討していきたいと思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。まちなかの商店街というのは、やはり商店街自体も魅力を出そうという努力はしなくちゃいけないし、またその魅力にこたえられるだけの環境整備をお願いしたいと考えております。
私は地方の町というのは、今から成長を望むのではなく、成熟を思考すべきだと思っています。現に欧州とかオランダ、ドイツなどは自転車と旧市街地をうまくかみ合わせて、旧市街地の活性化というか、それに取り組んでいるみたいです。ぜひ施策に導入してほしいと考えております。
最後に、安全についての問題です。先ほど教育長にお答えになっていただいた件なんですが、7校すべて交通安全教室を行っているということで非常に安心いたしました。もしよろしければ、どこの学校でも結構ですけれども、具体的な指導がされているか教えていただければありがたいんですが。
◎学校教育課長(待木順一君) お答えいたします。
まず、具体的な自転車の乗り方の指導についてですけれども、妻中学校を例にとりますと、毎学期初めの年3回、自転車指導を実施しております。そして、特に年度当初の指導におきましては、西都警察署及び交通安全協会の交通指導員を招きまして、全校生徒に対しまして自転車の乗り方や交通ルール等について指導を行っております。
その具体的な指導内容ですけれども、まず左側通行をすること、自転車道のあるところは別としまして通行路は車道であるということ、さらにはヘルメットの常時着用、そして信号機のある交差点での渡り方、並進行為の禁止といったことなどにつきましての指導を行うほか、手信号についても使うことを強制してはおりませんけれども、一般的な知識として教えているところでございます。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) 本当にありがとうございます。自転車は環境、健康から見て非常に未来的な乗り物だと思っておりますけれども、どうしても気軽な安直な乗り物--安易な乗り物と言ったほうがいいですね--だと思っておられます。そう思ってほしくないと考えております。自転車のルールは家庭とか学校でしっかり教えていく必要があります。携帯を打ちながらとか、2人乗りとか、無灯火、右側通行など、非常に危険がいっぱいあります。免許があるオートバイが例えば右側通行するとか歩道を走るとかいうのは考えられないと思いますが、同じような、そこまでいかないですけれども、そのような感じで自転車の通行についても考えてもらえればと考えております。
警視庁では、スケアードストレート方式といって、恐怖を直視させる教育方針を実施してされているようですけれども、そのあたりのプログラムの予定は何かありますでしょうか。
◎学校教育課長(待木順一君) 御質問にありました自転車の通学生に事故等の疑似体験等を通じまして、事故の恐怖を直視させるという、いわゆるスケアードストレート方式ですけれども、これの学校での自転車教室への導入につきましては、これから先進事例等を参考にして、その効果をよく吟味した上で、実現の可能性については今後検討していくべきものであると考えております。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) よろしくお願いいたします。事故が起こってからでは遅いです。ぜひ前向きに検討をお願いいたします。
西都市内の自転車の事故について何か把握をされていますでしょうか。どなたでも結構ですけれども。
すみません、実は8月後半に、毎日新聞に「銀輪の死角」という自転車と歩行者の事故増大に関した記事が載っておりました。それによると、都会では自転車対歩行者の事故が増えているそうです。問題なのは、車と違って自転車に乗る人は保険に入っておらず、双方にとって非常に不幸な事例を招いているそうです。新聞によりますと5,000万円の賠償を命じた判決も出たそうです。
西都市は歩行者が少ないから少しは安心ですけれども、やはりなるだけ自転車と歩行者の分離、基本的な運転マナーなどの教育、そして自転車保険などの加入などを徹底させたほうがよいのかなと思っています。権利と義務と言います。自転車を堂々と走らせる権利も持っていますが、マナー・ルールを守った正しい乗り方をする義務もあります。それらがあって、これからの乗り物自転車を楽しめるものだと考えております。西都市は、先ほどからずっと話がありましたが、そういった環境が整っておりますもので、その先鞭を切れるものではないかと考えております。
最後に、市長に期待を込めてお願いをいたします。第4次西都市総合計画の中に重点的、集中的に取り組む推進戦略の観光振興、スポーツランド形成など、交流のまちづくりなど考えておられますが、その重要なキーワードに自転車を取り入れてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 今回の口蹄疫の問題もありますし、やはりこれからの、今もそうでありますが、キーワードは環境かなという気がいたしております。その環境をよくしていく面で、自転車の活用は私はおもしろいんじゃないかなと思っていますので、そういった点を考慮に入れていきたいと思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。本当にいろいろお答えいただいてありがとうございました。以上をもって私の質問を終了いたします。
ありがとうございました。
自分の質問を振り返ってみると、がんばっているなと・・という感じがします
初心忘れるべからず・・・ですね
さて今日は市役所であることを一日中やっていました
会派室に私だけの時はドアを開け放しにしているので、何人か話しかけてくれました
このような話の中から、良い市政の方向性が探れるかなと思っています
母がいる病院に行きました
父を連れて帰り、少し日が暮れるまで時間がありました
キャノン5Dと50mm1.4を持ち出し、「半径500mのモノクローム」を撮りました
梅の花が咲き始めました
春ももうすぐです