西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

霧の中・アーカイブ2011年3月議会壇上のやり取り

2018-02-26 18:48:40 | 日記

雨の次の日の朝は、霧に包まれてとても幻想的です

写真家でもある私(いったもん勝ち)は、なるだけ写真機を身に着けておこうと思っています

先日ほどではないけれど、今日も美しい朝でした

コンパクトなフジX100を絞り優先にして、心惹かれた場所を撮りました

毎朝都萬神社を清掃しています河野さんの箒がポツリと

いつの間にか山桜が枯れてしまっていました

幼稚園の卒園式には咲き誇っていたのに・・

子供たちの通学姿に「がんばれ!」と心の中で応援しています

同じく「がんばれ!」

さて今日のアーカイブは2011年3月の質問です

「災害」の事や「開かれた議会」「子ども議会」「職員の市民サービス」「食の大運動会」「食創生都市」「まちなか活性化」「防音工事」そして「救急医療」について質問しています

この「開かれた議会」をテーマにしたのは市民と議会の関係について思いがあったからです

それはこういうことです「議会を批判するのは、結構です(というか大事なこと)、でも、その前提として議会(議員)が何を発言しどう行動しているかを、正確に(これが噂に引っ張られる傾向にあるから困っています、今話題のフェイクニュース問題と同じです)知ったうえで、建設的な議論を交わしてほしい」と思ったからです

議会傍聴をしてほしいし、それが仕事等で忙しいなら、西都市のHPで議会議事録を読んでほしいと思っています

そのうえで議論を交わすことは西都市の未来のために有効な行動です

ということで、議会をもっと開けたものにできないかという主旨で質問しました

(インターネット中継ができるようになればいいんだけど・・)

それでは、2011年3月議会檀上での質問とそれに対する答弁です

2番(橋口登志郎君) (登壇) おはようございます。政友会の橋口登志郎です。
 先日、ある教育講演会に参加させていただきました。そのとき講演者が冒頭、「天孫降臨の地である宮崎県にこれほど集中して災害が起こるのは、人智をはるかに超えたところから日本人に対し何らかの示唆をしているのではないかと思うことがある。」と言われたのが印象に深く心に届きました。私は、クリスマスにはケーキを買い、正月は神社に行きお寺でも頭を垂れるなど宗教観はいいかげんな人間なんですが、やはり自然な声を素直に聞くという気持ち、よく「そんなことをしていると罰が当たるよ。」とか、「おてんとうさまに顔向けできないよ。」など昔から言われていた戒め、心の中のルールを大切にしなければと思っているところです。
 昨年の口蹄疫に始まり鳥インフルエンザ、そして新燃岳の噴火など、村上春樹さんの小説によく出てくるせりふで気持ちをあらわすと、「やれやれ何てこった」の状況の宮崎県です。ましてこれら自然現象だけではなく、地域の状況や伝統文化の形まで変えかねないTPPのような人為的な問題まで起こり、ますます何てこったです。
 また、政治の世界に目を転じると、中央では総理大臣がリーダーシップを発揮せずというか、できないのかもしれませんが、将来の日本の形、デザインに明確な答えを見せてくれません。地方を見ると、鹿児島県の某市のようないがみ合いが起きたり、トヨタで有名なある大都市でもワンフレーズポリティクスや敵をつくり対決型に持ち込む戦法など、ともに選挙によって選ばれた二元代表制の原則が揺らいでいるときています。私は、これらのやり方に同意するものではありませんし、ある面、とても怖い状況をつくるものであると思っています。ですが、議会側にも反省すべき点はあると思っていました。市民の負託を受けた議員として、何を学びどう行動するかが問われていますし責任も感じています。
 そのような背景の中、通告書に基づき質問してまいります。よろしく御答弁お願いいたします。
 一つは、市民に開かれた議会、行政についてです。
 私が思うに、今いろいろと問題になっていることの多くは、情報不足から起こってきているのではないかと思っています。議会みずから研究努力すべきことは18人の議員で行うべきものと思いますが、その周辺環境について質問いたします。
 まず、議会の傍聴者数ですが、1年間のトータル数で平成20年は313人、平成21年は317人、平成22年は217人です。本会議日数で割ると1日当たり9名から12名です。この数字はやはり少ないと言わざるを得ません。地方分権、地域の自立が叫ばれる中、また市民が議会の仕事を正しく認識してもらうことが大切だと思っています。傍聴しやすい環境をつくるために、休日または夜間に議会を開くことは意義があることだと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
 平成4年におもしろい取り組みを市と議会はしております。それは、「西都市子ども1日議会」というものです。当時の趣旨を読みますと、「地方自治の根幹である議会を子ども自身が体験することによって市政への理解を深めてもらう、また議会を自主運営してもらうことによって子どもの自主性を育て、青少年の健全育成に寄与する。」とあります。すばらしい取り組みを先輩たちはされたなと思ったところです。
 当時これに参加され、今、別の自治体の職員になっておられる方と話をすることができました。そのころを思い出しどうでしたかと聞くと、「何を質問していいかわからず準備に大変だったです、また人前で話すことが恥ずかしかったことを覚えています、でも本当に貴重な体験ができたし、議員さんはこういった仕事もしているんだ、市の職員の仕事についても理解が深まった。」と話してくれました。ということで、子ども1日市議会に対し教育長に見解をお伺いいたします。
 市民サービスという面での取り組みについてお伺いいたします。
 何年か前、宮崎市役所に建築の仕事の関係で訪れたことがあります。めったに行くことがないので部署の位置がわからず玄関でボーッとしていたら、すぐカウンターの向こうから職員の方が来られ、「何かお困りですか。」と聞いて私の行きたいところまで案内してくれました。行政は市民へのサービス業だという言葉どおりの対応にちょっと私は感動しました。市民に親しまれる存在であることがこれからの行政にとって望まれるとするならば、大切なことだと思っております。
 そこで、西都市の職員の市民サービスという面での研修等についてお伺いいたします。
 続きまして、街なか活性化について質問したいと思います。
 先月20日、商店主の皆さんが「食の大運動会」を催されました。宮崎日日新聞さんが詳しく載せていただきましたが、大変好評で、来年もやってほしいとか出場したいとかいう声も聞かれました。また昨日、各地区の代表者の反省会をしたのですが、優勝した銀鏡地区--東米良の方なんですが--の方より、地域づくりをどうしようかと考えていたときにこの事業の話が来ました。4回の集まりをして、女性は何度もつくったり試食をしました。男の方は1日かけて竹を切り、角をとったり消毒をしました。準備をしながら地域がまとまった。本当にありがたかったですという声がありました。まさに西都市が取り組んでいます協働の地域づくりで生まれた地域づくり協議会の会長さんをはじめ地域の方に御協力いただいたことは、「食の大運動会」の目的の一つである地域の団結に寄与したと私は思っています。
 また、第4次西都総合計画に“未来へと勇躍する「食」創生都市を目指して”を掲げていますが、市長として市民の中で生まれた「食の大運動会」について見解をお伺いいたします。
 次は、私の地元でもありますし県でも指折りの観光地である西都原と市街地を結ぶ「道」としての記紀の道に期待しているところです。施工状況及び目指そうとしているところをお聞かせください。
 ここに1枚の新聞の切り抜きのコピーがあります。これは、2月21日に宮崎日日新聞の「客論」に載っていたものです。書かれたのは、宮崎県出身で現在TBSのプロデューサーをされている疋田智さんです。内容をかいつまんでお話しします。
 まず、題名は「シャッター通りの処方箋」というものです。疋田さんは、日本全国の商店街がシャッター街になったプロセスを次のように言及しています。大規模ショッピングセンターができる。すると客がとられる。商店街はあせって車に便利なまちづくりを始める。ところが車に便利になった中心街は、便利になり過ぎたために素通りをしていくようになる。まちはますます廃れ、商店街としての魅力がなくなる。客がますます来なくなる。そしてシャッター街になってしまうというものです。
 ここで疋田さんは、商店街の根本的な間違いを指摘しています。それは、大規模ショッピングセンターの魅力は、車にとって便利だからではなく、入ってしまえば車がいないからなのだと。若いお母さんたちにとって大規模ショッピングセンターの一番の魅力は子どもの手が放せることだと皆言ってるそうです。逆に車にとって便利になった中心市街地では、常に子どもの手を握り片時も心許すときがない。まちなかの道は通る車が怖いからであると述べております。
 ここまで原因を述べた後、疋田氏は処方せんを述べています。「話は逆なのだ。中心市街地はむしろ車を制限すべきなのである。車を排除し、歩行者の安全を保証し、歩行者に豊かな回遊性を持たせる。そこに地元ならではの日々のイベント性を付加する。これこそ中心市街地復活の妙薬がある。現にドイツやオランダには幾つもの前例があり、中心市街地から車を排除し、さらに中心核的な場所は自転車さえ排除しました。結果、お客様は見事に戻ってきた。」とのことです。
 これらの考えは私の考えと同じです。2月22日の「食の大運動会」、同じくやった「えびす朝市」、「福祉まつり」での歩行者天国にした小野崎通りのにぎわいとその中のイベント性を見ていると、将来の中心市街地のあるべき形があるように思えます。
 例えば、小野崎通りや平助通りを毎週土曜日の午後、車の進入を禁止する。学校としての遊び場創生ということで歩行者天国の場を認定する。子どもたちは勝手に遊びを見つけていき、父母、祖父母が一緒に来出す。人が多くなると目ざとい人が店を開く。店が増え買い物客が少しずつ増えていく。その客をねらいますます店が開き出します。まちに魅力が出てきます。商店主と買い物客のコミュニケーションが盛んになり、買い物が楽しくなり、商店街に愛着を覚えるようになり、中心市街地は再生していく。いかがでしょうか。ちょっとした勇気があれば、車を締め出すことの不便さの怖さのことですが、行政はお金を出すことなしに、坂道を転がるように商店街がよくなりそうな気がいたします。このあたりの環境整備を商店主や地域住民とされてはいかがかと思います。見解をお聞かせください。
 街なか活性化の最後は空き店舗対策です。今までの取り組みと、今後の取り入れようとされていることがあればお聞かせください。
 続きまして、住宅防音について質問いたします。
 本市においては昭和50年以降住宅防音工事が実施されていますが、平成5年7月1日告示以降対象外となっています。16年たち、対象となる民間防音工事はここ数年で終了してしまいそうな状況です。前回も質問に入れましたが、西都建築業協会は、災害復旧、各公民館の補修等、積極的に参加しています。会員61社にとって死活問題であると思います。市長の見解をお伺いいたします。
 最後は、毎回質問していますが、医療法人財団西都児湯医療センターへの引き継ぎの件です。
 今どんな状態にあるか、これからの流れを再度確認したく思います。よろしく御答弁お願いいたします。
 以上、壇上からの質問といたします。ありがとうございました。(降壇)

 
 

◎市長(橋田和実君) (登壇) 橋口登志郎議員の御質問にお答えします。
 まず、市民に開かれた議会、行政についてでありますが、夜間・休日議会の御質問に関しては私も橋口議員の御提案の趣旨に全く同感でございます。情報を市民が共有することは市民が主役の市政実現の前提条件であると考えておりますので、そのための環境整備は進めていかなければならないと思います。
 ただ、手法に関しては、夜間・休日の議会開催もその一つであろうかと思いますが、他の自治体の状況は、インターネットやケーブルテレビといった媒体を使った情報提供が進められたりするなど、住民の負担をできるだけかけない方法で情報提供する手法が取り入れられる方向にあるようでございます。また、このことに関しましては議会とも十分協議をしていかなければならないテーマでもございますので、議会の御意見を伺いながら研究してまいりたいと思います。
 次に、市民サービスについての質問にお答えします。
 私は常々職員に市役所はサービス産業だと申しておりますので、職員はそのように認識し、市民への対応も以前と比べると向上してきていると考えております。研修としては、接遇研修への派遣や、市民課を対象に顧客満足向上研修を実施し、コンサルティングによる指導などにも取り組んでまいりました。また、その他の研修にも多くの職員を派遣しておりますが、これらの研修も最終的には市民サービスの向上につながるものであると考えております。
 本市職員の市民サービスも他市に劣ってはいないと考えておりますが、市民に親しまれる市役所は私も目指すところでありますので、さらに親しまれる市役所になるよう、それぞれの職員の市民サービス意識の向上に努めてまいりたいと思います。
 次に、「食の大運動会」についてお答えします。
 「食の大運動会」は、西都商工会議所が県の中山間地域新産業・雇用創出緊急対策事業を導入し、本市の地域資源を生かし、口蹄疫被害から復興するための事業として実施されたものであります。議員のおっしゃるとおり、商工会議所、商店街の皆さんが積極的に各地区へ参加を呼びかけられた結果、市内全地区の地域づくり協議会や地域の方々がそれぞれに創意工夫された自慢料理を持ち寄り、PRされました。あのように盛大ににぎわったのも、各地区の地域づくりの想いが一堂に集まることにより、さらなる相乗効果を生み出した結果ではないかと思っております。
 今議会に提案しております第4次総合計画において、基本理念に「協働のまちづくり」を、また目標像に“未来へと勇躍する「食」創生都市”を掲げていますが、「食の大運動会」は西都市の基本理念、目標像に沿ったイベントだと思いますので、ぜひ継続発展させていただきたいと考えます。
 次に、記紀の道施工状況についてでございますが、記紀の道の一部であります市道神社前通線は、現在、妻北小学校の北側を整備しており、妻萬神社交差点から稚児ケ池ボート乗り場までを平成24年度の完成を目指しています。また、逢初川歩行者専用道路1工区の稚児ケ池ボート乗り場から逢初川源流までは今年度完成し、2工区の源流から石貫階段までにつきましては来年度より引き続き整備をしてまいります。
 次に、記紀の道の目指そうとするところについてでありますが、西都原古墳群と中心市街地を多数の伝承地や遺跡等を結ぶネットワーク整備を行うことにより、地元住民や来訪者が憩い、くつろぐ場所として活用されることを望んでいます。また、さらに地域住民、まちづくり市民グループ等との連携により、魅力拠点を創出し、西都原に訪れる県内外からの観光客などを中心市街地へ誘導し、まち全体のにぎわいを創出することを目指してまいります。
 次に、歩行者天国の環境整備についてお答えします。
 現在、市街地における歩行者天国での催しとして、「西都夏まつり」や「まちなか地域福祉まつり」、「えびす朝市」などが行われていますが、歩行者天国という解放感と非日常性が人間の行動の一つのきっかけにはなっているものと考えます。
 ただし、歩行者天国の環境整備には、議員もおっしゃられるとおり、商店主や地域住民との意見交換等をはじめ、関係機関との調整等も必要です。まずは、歩行者天国を実施することでの商店街活性化の可能性等について研究させていただきたいと思います。
 次に、空き店舗対策についてお答えします。
 商店街の空き店舗対策と起業や事業拡大に対する支援策としまして、平成21年度より西都市商店街空き店舗活用推進事業を実施させていただいております。平成21年度には、この事業により弁当宅配業と生花店の2軒が開業され、現在も頑張っておられます。また、平成22年度は3件が選考委員会において採択がなされ、御舟通りに飲食店、妻駅西地区商店街に梅加工食品販売店の2件が既に開業され、今月中には妻駅西地区商店街にリラクゼーションマッサージ業が開業を予定されています。
 今後の取り組みにつきましては、新規事業としてチャレンジショップ事業を計画しており、開業するにはまだ自信の足りないという方が、このチャレンジショップを利用して体験販売や消費者リサーチを行いながら、将来の起業に結びつけていただくための起業支援策として実施したいと考えております。
 次に、住宅防音についてでありますが、議員のおっしゃるとおり、現在の補助要件内で提出されております民間住宅防音工事の希望届につきましては、ほぼ完了する見込みであり、今まで防音工事を請け負われてきた西都地区建築業協会等の関係者の方々にとってその影響は大きいものと考えます。また、それらが地域活性化にも影響を及ぼすと考えますので、施政方針でも述べましたが、今後も安定した民間住宅防音事業が確保できるよう、あらゆる方法を駆使して国に強く要望してまいります。
 次に、西都医師会病院についてでありますが、その前に、この場をおかりして西都医師会病院を運営してきた西都西児湯医師会に対しまして感謝の言葉を申し上げたいと思います。
 昭和55年12月から30年余り、大学等の協力を得ながら地域の救急医療を担っていただきました。30年間には大変苦労されたことがあったかと思います。これまで行政とともに救急医療に積極的に取り組まれ、西都市民のみならず周辺市町村の多くの住民の命を救ってこられたことに対して、西都市を代表して感謝申し上げます。
 それでは、西都医師会病院から医療法人財団西都児湯医療センターへの引き継ぎについてお答えいたします。
 昨年12月24日に正式に医療法人の認可申請書を提出され、2月17日に県医療審議会医療法人部会での審議を経て、2月25日に県知事の認可が得られております。これを受け、3月3日に法人設立の登記申請をされ、受理されております。
 次の段階としましては、4月1日からの新病院としての各種届等の手続がなされ、3月31日に西都医師会病院は閉院することになりますので、引き継ぎ等の協議がなされるものと考えております。
 また、第1回の理事会評議員会を今月27日に開き、事業計画や収支予算等を承認いただき、4月1日から新病院西都児湯医療センターがスムーズにスタートできるよう準備していくものと考えております。
 以上でございます。(降壇)

 
 

◎教育長(綾寛光君) 橋口登志郎議員の御質問にお答えいたします。
 御指摘のありました子ども1日議会は、前回実施の趣旨にございますように、子どもの自主性を育て青少年の健全育成に寄与する取り組みとして、極めて有効であると考えます。
 西都市では、小中高一貫教育の取り組みの一つとして、「さいと学」という地域学の学習を取り入れておりますが、これは自分の生まれ育った西都の自然、環境、歴史、伝統、産業、生活等について学ぶふるさと学習であります。したがいまして、そうした学習を通じて高まった西都に対する自分の思いや提案等を自分が議員となって市議会という場で述べることは、一貫教育の趣旨にも合致するものであり、またふるさと西都に対する郷土愛を改めて確認する機会ともなることから、一貫教育を推進する上からも高い教育効果が期待できるものと考えます。
 以上でございます。

読んでいただいてありがとうございます

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