市の部長の委員が放った「何の期待もしていない」との発言に、媚山教授は不思議そうな顔をしていました。
なぜ市はNEDOからこの委託を受けたのか、庁内のコンセンサスができていなかったのか、関係部長の立場でどのような思いを持っての発言だったのか、事務局に穏やかにたずねました。
ボクは教授に「田舎役場の幹部職員は、委員会の委員というのは構想を立てるのはコンサルと事務局の仕事と捉え、自らはただ承認を与えるものだと思い込み、往々にして建前すらもそうだと錯覚してる者がいる。100%補助の事業なんて今までモノになったためしがないのを言いたいのだろう」と委員を擁護したものです。
何度か委員会を開催し、おざなりの報告書ができました。
残念なことに、ボクはその報告書の内容を覚えていません。
ただ、媚山教授は第一回の委員会でこのマチをモデルとして実証実験を行うことをあきらめていました。
結局、空知地方の利雪検討実証実験を行うところは近隣の美唄市になったのです。
媚山教授はその後も精力的に利雪に取り組み、名誉教授となっている現在も第一人者として活動しています。
その媚山氏が中心となって進めた美唄市の”利雪”は、世界から注目を集めるほどのものになっているのです。
”利雪”は主に、冬に降った雪を蓄え、夏の冷房に用いるものです。
農作物(米・麦など)は、夏季間、冷房を施した倉庫に保管しなければ品質が落ちてしまいます。
今までは電気を使った冷房機を用いていましたが、雪を活用することにより、経費の削減、さらには地球に優しいエコなエネルギー源としての評価もされているのです。
美唄市ではすでに実用化されています。
マンション全館の冷房に用いられています。
事務所や住居への導入も実施されています。
この空知地方は冬はとても寒いのですが、夏は意外ととても暑いのです。
年寄りが熱中症で死んでしまうほど暑いのです。
新たな用途が注目を集めています。
データ・センターの冷却としての雪の利用です。
データ・センターとはインターネットのサーバーといわれる大型コンピュータや通信機器などをまとめておく施設です。
ネットなどの進展によりデータ・センターは大型化しており、その機器から発せられる熱が誤作動を生む可能性があると問題となっていました。
美唄市では、雪の冷熱システムを利用した「ホワイト・データ・センター」を計画中で、電力コストの9割ダウンを目指しているのです。
美唄市の先進的な取り組み、続きます。
なぜ市はNEDOからこの委託を受けたのか、庁内のコンセンサスができていなかったのか、関係部長の立場でどのような思いを持っての発言だったのか、事務局に穏やかにたずねました。
ボクは教授に「田舎役場の幹部職員は、委員会の委員というのは構想を立てるのはコンサルと事務局の仕事と捉え、自らはただ承認を与えるものだと思い込み、往々にして建前すらもそうだと錯覚してる者がいる。100%補助の事業なんて今までモノになったためしがないのを言いたいのだろう」と委員を擁護したものです。
何度か委員会を開催し、おざなりの報告書ができました。
残念なことに、ボクはその報告書の内容を覚えていません。
ただ、媚山教授は第一回の委員会でこのマチをモデルとして実証実験を行うことをあきらめていました。
結局、空知地方の利雪検討実証実験を行うところは近隣の美唄市になったのです。
媚山教授はその後も精力的に利雪に取り組み、名誉教授となっている現在も第一人者として活動しています。
その媚山氏が中心となって進めた美唄市の”利雪”は、世界から注目を集めるほどのものになっているのです。
”利雪”は主に、冬に降った雪を蓄え、夏の冷房に用いるものです。
農作物(米・麦など)は、夏季間、冷房を施した倉庫に保管しなければ品質が落ちてしまいます。
今までは電気を使った冷房機を用いていましたが、雪を活用することにより、経費の削減、さらには地球に優しいエコなエネルギー源としての評価もされているのです。
美唄市ではすでに実用化されています。
マンション全館の冷房に用いられています。
事務所や住居への導入も実施されています。
この空知地方は冬はとても寒いのですが、夏は意外ととても暑いのです。
年寄りが熱中症で死んでしまうほど暑いのです。
新たな用途が注目を集めています。
データ・センターの冷却としての雪の利用です。
データ・センターとはインターネットのサーバーといわれる大型コンピュータや通信機器などをまとめておく施設です。
ネットなどの進展によりデータ・センターは大型化しており、その機器から発せられる熱が誤作動を生む可能性があると問題となっていました。
美唄市では、雪の冷熱システムを利用した「ホワイト・データ・センター」を計画中で、電力コストの9割ダウンを目指しているのです。
美唄市の先進的な取り組み、続きます。