アナーキー小池の反体制日記

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#1821 ツベルクリン反応とBCG

2015年12月23日 | ボクの健康
ボクが小学生の頃、毎年、ツベルクリン反応検査を受けました。
ツベルクリン反応とは、結核菌感染の診断に用いられる検査で、陰性者に対してBCG接種が行われていました。
当時はまだ猛威を振るっていた結核を撲滅するため、皆がBCG接種を受け、軽く結核に感染し、その後の本格的な感染を防ぐ、国策の一部だったのです。

同級生の多くは、幼児期に受けたBCG種痘により、結核菌感染を示す陽性となり、ツベルクリンの注射を受けた部分が赤くなるのです。
赤くなり陽性と判断された場合は、BCG接種の必要がありません。
一度結核に軽く感染したため、抗体が出来ており、今後1年間は安心である、とのお墨付きをもらうのです。

ツベルクリン注射を打っても皮膚になんら赤みが生じず、または小さな赤みしか生じない場合、結核菌に対する抗体ができていないと判断され、BCG接種が行われるのです。

記憶の範囲では、ボクは毎年陰性で、BCG接種を受けていました。
ツベルクリン反応注射は痛くないけど、BCG接種の注射はとても痛いのです。
そして接種部は半年くらいぐじゅぐじゅくと化膿を繰り返し、水泳も禁止されるのです。

クラスにはボクの他もう一人、いつも陰性でBCG接種を受けている生徒がいました。
その生徒が悪知恵を仕入れてきました。
ツベルクリン注射後の赤丸の検査の際、その部分に赤鉛筆を塗り、唾(つば)を付けてうまく引き伸ばし、いかにも赤丸が広がっているように見せかけるのです。

なんと、悪だくみ成功です。
BCGを打たれなかったため、快適な一夏を過ごすことができました。

・・・
今になって思えば、ボクは生まれつき免疫力が強かったのだと思います。
結核菌を弱体化したBCGなど、感染するはずがなかったのです。
きっと、本来の結核にだって罹(かか)るはずがなかったのだと思います。

全国ではボクのように免疫力の強い生徒とがたくさんいて、それらがみな毎年BCG接種を受け、大変な思いをさせられたのでしょう。

次回は、インフルエンザ・ワクチンです。


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