アナーキー小池の反体制日記

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#4751 生と死(7)

2024年06月10日 | 健康と生と死と

このシリーズ、食傷気味の方も多かろうと思います。
死は誰にでも必ず訪れるもので避けられないものなんですが、多くの人はあえて触れないようにしています。
でも、考えなければなりません。
そんな意味も込めてしつこく過去の記事を再掲します。今回のは13年前の投稿文です。


#650 生と死と(上)  2011年3月24日投稿

数日前、東北関東大震災被災地で、9日間倒壊した家屋に閉じ込められていた2人が救出されたニュースがありました。
暗く悲惨なニュースが続く中、とってもうれしい出来事です。

・・・
原発事故で立ち退き区域に指定されたところにある病院の出来事です。
立ち退き区域に指定されたにもかかわらず、立ち退いていない人が結構多いのが不思議でした。
その多くは、寝たきり老人を多く抱えている病院なのだそうです。
寝たきり老人を搬送するのはさぞかし大変なのでしょう。
病院側では搬送できず、さりとて行政側も手一杯で手を差し伸べることが出来ませんでした。
病院関係者は放射能の危険から我身を守ろうとするのが当たり前です。
院長は職員に対し、逃げ出したい人は遠慮なく去ってくれ、と言いました。9割の職員が去りました。
百数十人の患者に対し十数人の職員で対応しているとのことです。
食料や医薬の供給も滞り、院長は「もう限界だ」と言います。
その後、どうなったのか知りません。
この出来事、多くのことを考えさせられます。

入院患者の病態がどの程度なのか定かではありませんが、寝たきりなのは確かなようです。
意識の無い人も多いのかもしれません。
このような未曾有の大災害の際は、大変な足手まといになるのは想像に難くありません。

国が立ち入り禁止区域に指定したのは、この区域が危険だからです。
この区域にいる人は、すぐにでも区域外へ避難したいのは当たり前です。
院長が職員に「出て行きたい人は出ていってくれ」と言ったのは、苦汁の中での正しい判断です。
院長だって、患者を置いて逃げ出したかったに違いありません。
院長と逃げ出さなかった十数名の医療関係者は立派です。

今回の大災害では自衛隊、消防関係者、警察などの多くの英雄的行為に賞賛が寄せられています。
この十数名の医療関係者の行為も賞賛に値します。

誤解を恐れずボクの思いを述べます。(こんなことを正直に言うのは(バカな)ボクだけです)
国がこの区域を立ち入り禁止にしたのは、強度の放射線を浴びる可能性が高いと判断したためです。
避難困難者を国が手立てを講じてくれない場合、医療関係者は患者を放って置いて逃げてもいいと思います。
今回の件では、避難した(逃げ出した)医療関係者に対し批判的な人が多いのですが、もし最悪な想定どおり原発が原爆と化したなら医療関係者は死んでしまうか重篤な放射能汚染被害を受けます。
この先有用な人を亡くしてしまいます。

・・・
話は変わりますが震災前、新聞に国内最高齢のユキヒョウが死んだとの記事がありました。
動物園で飼われていたのですが、病気が悪化し、安楽死の処置をとったとのことです。

長くなりそうですので、続きます。


2011年3月24日投稿の#650 生と死と(上)の再掲でした。

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