森友学園公文書改竄(かいざん)に係わることの続きです。
アヘやサガワは遵法精神を欠いた“人でなし”な者であるこは確かです。でもそれ以上に怖ろしく感じることがあります。赤木俊夫さんの自死について一部で彼のことを「潔癖すぎる」「弱すぎる」なんて論評が出てるんです。そんなことで自死してしまうのは過敏すぎる反応ではないか、と訝(いぶか)る論者もいました。
違います。赤木俊夫さんの正義感は正しいのです。日本中の政治家や行政や企業が、遵法(順法)精神の高揚とかコンプライエンスの遵守なんて高らかに叫んでいるけど、叫んでいる者の多くは遵法やコンプライエンスに疎(うと)いのです。法の網をくぐって利権を得よう、ってチンケな思いの者がいるのです。チンケな思いの者の元には、おこぼれの役得や余禄を得ようとする者どもが群がります。
(大半の人は正常の正義感を有してるんだけど、正義感を表に出して生きていくことはとても疲れることなんです。なもんだから多くの人は多少の不正を見て見ぬフリをします)
そんなチンケな者どもにとって、赤木俊夫さんの行為は理解できないことでしょう。最初に改竄を断ったこととか、意に添わぬ犯罪的行為に係わってしまった自責の念から自死に至ったことなどに。
法を守る意識について続きます。