足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

休まない上昇相場

2017-10-12 07:01:56 | 投資戦略
NY株は続伸。ダウ平均、S&P500、ナスダックの3指数は史場最高値を更新した。このような地合いのときには必ず銀行、バイオ、ハイテクの3本柱が動くが、めずらしく銀行株が下落。これが何を意味するのか考えさせられる。大相場の大黒柱であっただけに気になるところだ。
引き続き医薬品、バイオ、コンピュータ、通信、半導体が相場を牽引した。
ウォール街は第3四半期の決算発表が始まった。銀行株が先導したが、これからは米国が誇るFAANG(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフレックス、グーグルの頭文字から来た造語)の決算発表が続く。
最近は時価総額の1兆ドルレースでいちばん乗りするのは、いわれてきたアップルでなく、アマゾンと見るむきもでてきた。

ノーベル賞学者のロバート・シラーイエール大教授)が先に「トリトンスクエア通信」で、現在の相場に警戒信号を発して「歴史的にみても相場は過熱ゾーンにはいっている」というのを紹介したが、現在の株式相場はその種の警告を無視して上昇を続ける。彼の警戒観の論拠は現在のPERは歴史的にみて過去2回目の高い水準(10年間移動平均)にあるというのが一つの根拠。
このあたりの理由を考量してか、最近はヘッジファンドがおとなしい。相場の上下への変動が急減し周辺に慎重論が増えているからでもある。

日本も含めアジア、ヨーロッパ、新興市場とも下値の強い展開が続く。
東京市場は下旬から第3四半期の決算発表が本格化するが、最近の日本企業の業績発表に出席して気が付くのは経営者の前向きの姿勢である。(現在は8月決算企業が発表中)