足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米ドル相場は安定

2020-06-27 09:13:45 | 投資戦略

ウォール街では株価が波乱している。金曜日の株価は大幅安になった。テキサス、フロリダをはじめ人口の多い州ではコロナウイルス感染の被害が増幅し、上記の州のほかカリフォルニア、アリゾナで猛威発揮し1日で新しい感染者が3万7000人と新記録になった。ダウ平均-2.83%、S&P500は-2.42%、ナスダックが-2.59%の下落になった。1日で3万7000人の感染は最高記録で伝播の勢いが収まりそうにはない。政府はさまざまな対策を通じて市場への資金供給をおこなうが、これまでに経験のない災害だけに、消費者の失望は高まる一方ではある。

政府はバーの再閉鎖を発令した。5月の個人消費は4月に落ちた反動で+8.2%急増した。危機に備えて買いだめが出たのかもしれない。

米国は苦境の渦中あるが、米ドルは相対的に堅調で取引の相手国との交換相場には大きな変化はみられない。いままでの米ドルの堅調な動きに安心して、為替市場は安定している。 

株式市場で景気循環銘柄の株価には大きな変化が出ていないが、投資家は現在の為替の波乱は長続きしないとみている。いままでのところ、ドル安を見込んで売り込んだ投資家には肩透かしになった。

安定した現状が新しい週に持ち越されるかが、われわれの大きな関心事だ。

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割安銘柄をさぐる

2020-06-24 11:02:26 | 投資戦略

相場の方向性は上昇トレンドにはいっている。

テクニカル分析のひとつである株価と日々の乖離率に妙味ある銘柄が出てきた。

これまで本欄で利用してきた日々の株価と25日移動平均の乖離率をみてみよう。とりあげた銘柄はPCの画面で相場表を開いた場合のひとつのページに取り上げた銘柄群である。

本日の午前中の数値を基準にしてみた。

ソフトバンク+8.5%、ファーストリテイリング+2.8%、任天堂+6.7%、ソニー+5.94%、トヨタ自-3.25%、Zホールディング+1.06%、東京エレクトロン+4.8%、レーザーテック  +10.2% オリエンタルランド+0.33である。

ソフトバンク、任天堂、東京エレクトロンは目先の相場の動く軌道の第一関門近辺にきているが、中期的には株価が過熱化しているところまではきていない。

ソフトバンク、任天堂、Zホールディング、東京エレクトロン、レーザーテックは相対的には乖離率が高く、株価は現在の位置でしばらく調整が必要である。

このなかでも乖離率が低位にあるのがトヨタ自(25日移動平均との乖離率は-3.25%)、オリエンタルランド(同0.33%)で株価が相対的に見て割安にある。

現在の銘柄の選別には、ここで取り上げた乖離率が銘柄選択のひとつの手段になる。

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バフェットの先見の明

2020-06-23 18:49:38 | 投資戦略

アップルは独自が開発した、主力商品のIOS,PadOS,WatchDS,MacOSの新製品向けの部品を発表した。機軸になっているのはARMチップセットのアップル・シリコンで、これで長年にわって開発してきた技術の集大成である。

これまではインテルに開発、部品の供給を依頼してきたが、独自の技術力で自社開発し新製品の定期的な新商品の製造、販売体制を築きあげた。

長年にわたって生産部門を外部に依存してきたが、主力部品の自前での生産で収益力を高めて行くとともに、先行した製造部門の自前での稼動が可能になってきた。

世界最大の時価総額を伺うが、自前での開発、製造のラインが出来上がり、これまでに考えられなかった高収益企業に向けて動き出す。

 

2年前からは、富豪のウォーレン・バフェットが大株主に顔を出したが、ハイテク嫌いのバフェットが、大株主になったのも先見の明があったといえるし、先見の明が納得できる。

これで長期的な成長路線が敷かれたが、バフェットは早くから今日の姿を期待してきたといえる。バフェットが大株主に登場したことが、納得できた。

 

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ソフトバンクと任天堂

2020-06-22 16:00:15 | 投資戦略

本日の売買代金ベストテンはソフトバンク、東京エレクトロン、任天堂、ファーストリテイリングス、ソニー、Zホールディングス、トヨタ自、レーザーテック、塩野義製薬、デイー・エル・イーである。

顔ぶれは任天堂、ソニー、トヨタ自、塩野義が歴史のある企業群だが、それ以外は比較的に歴史の浅い企業だ。東京市場でも時の流れとともに、新しい成長企業が投資家の間で人気を呼ぶ時代になってきたが、この流れは止まらない。ソフトバンクが日本を代表する成長企業にのし上がったが、10社のうち歴史のあるのは任天堂、ソニー、トヨタ自、塩野義の4社である。

ソフトバンクは情報通信革命の波に乗り,孫社長という個性的な経営者のすぐれた経営力が今日の世界的な企業をつくりあげた。

任天堂は歴史のある伝統的な企業であったが、エンターテイメントの歴史の積み上げが、新しいビジネスのモデルをつくりあげた。類似する競争企業は国内でも、海外でもみられないが、世界では類例のない成長路線を突っ走る。付加価値の高い製品が、成長の原動力である。その築きあげた伝統が社内に根付き、独特の成長の原動力になった。この築き上げた文化は、これからも同社の成長の源泉になり、製造業として営業利益率20%以上の路線を走り続けるだろう。

創業者からバトンタッチを引き継いだトップ陣には、成長企業の伝統が根付き引き続き高収益企業として存在感の発揮を続けることは確実である。

この企業を数十年間にわたってみてきたが、これからも成長路線の展開は確実に続いていく。

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コロナウイルス再燃の兆し

2020-06-20 16:25:54 | 投資戦略

世界保健機構(WHO)は新型コロナウイルスが世界全体で15万人をこえる感染者数になったことを発表した。アメリカやブラジルではいち早く経済活動の再開を始めた矢先だがWHOは「危険な新局面入り」と判断し、対策の徹底化を呼びかけている。

パンでミック(世界的な大流行)の拡散が一時は拡散の勢いが峠を超えたと見る向きが増えたが、アメリカ大陸、南アジア、中東などではむしろ拡散の勢いが強まり、猛威をふるいだした。

特にブラジル、インドなどでは猛威をふるっている。人類が久しぶりの直面する大流行だけに、拡散を止める政策の後手が続き、医療対策が完備されていない地域の狙い打ちをはじめた。

世界保健機構のテドロス事務局長は第2波の波及の懸念に警鐘をならす。

この種の危険を経験した人類には、対策が後手にまわり、これからも拡散が継続するのは必至になってきた。

日本でも欧米、アジアに倣って外出制限を行ったが、根本的な対策の発動が必要になってくる。

ウォール街では現在の相場の方向性を決める3大要因に連銀の金融政策、コロナウイルス、大統領選が上がってきたが、材料の方向性をきめる点では、短期的にはもっとも困難な材料とみる。

 

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