足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

エマージング市場は健在・・・希少金属に注目

2006-04-30 18:35:51 | 株式

先週末のエマージング市場は中国の利上げにもかかわらず、懸念された市場の株価はむしろ上昇した。

ブラジル、メキシコ、中国、インド、マレーシア、ロシア、そして新興国ではないが資源国のカナダも上昇した。中国の金融政策の転換は「むしろ過熱懸念を和らげる」という方に受け止めた。

いまひとつ注目点は昨日も書いたように金相場が1日で$18も上昇し$658.20を記録したことである。+2.9%で1980年来の高値に進んだ。1ヵ月で+12%である。まるでエマージング国の株価の上昇のようだ。市場では「1ヵ月以内に$700に乗せる」とみる向きが出てきた。

目先の株価の動きで気になるのはウォール街の動きであるが、今週の米バロンズ誌は恒例の世界の投資家を対象に株価アンケートをとった記事を掲載した。「NYダウは12,000ドル台乗せ近い」というのが大勢を占めている。

貴金属相場への投資の代替としてアサヒブリテック(5855)に注目したい。金、銀、プラチナ、インジウムなど貴金属、希少金属のリサイクルの企業である。貴金属相場の上昇のほか、最近はインジウムが大きく収益に寄与するようになってきた。液晶、プラズマなどフラットパネルTV向けのインジウムの需給関係が急迫、相場が大きく上昇している。リサイクルからの供給が大きなカギとなってきた。希少金属に思わぬ光が当たってきた。

2006年3月期の業績は再度の増額修正(経常利益+66%)をしたが、製品の価格が上昇するならば2007年3月期も高い伸びの増益率が期待できる。

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石油、金、銀は高い

2006-04-29 18:58:14 | 株式

4月相場が終わった。

日米は対照的な動きであった。ダウ平均は+2.3%で6年ぶりの高値で11367ドルで終わった。2000年1月の史上最高値11722ドルも視界にはいってきた。

日経平均は月間で-0.9%で16906円。数字に上では1989年末の史上最高値の38915円より、われわれの目は昨年末の16111円のほうに向かう。年初来、騒がれながら日本株のパフォーマンスはそれほどでもなかった。

ウォール街を見ていて注目されるのは原油、金相場の上昇である。エネルギーはイラン問題が蒸し返されているし、金は18.20ドルも上がって$654ドルと戻り高値を更新した。

中国の利上げで国際商品市況に影響が出るかとみたが、金曜日には全く影響がなかった。特に銀のETF(上場投資信託)がアメリカン取引所に上場され+7.1%も上がった。iShare Silver Trust(SLV)というチッカー・シンボルである。これで金のETF(GLD)と並んで貴金属への投資の手段が揃った。商品業者に口座を開くのをためらっていた機関投資家には、金銀への投資の道が開かれたことには大きな意味がある。

昨日の本欄で問題にしたのは米国の金融政策の転換の可能性と中国の利上げであったが、1夜明けた市場にはトレンドに大きな影響をもたらさなかった。米国の10年国債の金利は強かった。

世界の投資の世界に大きなパラダイムの変化は起きないのか?

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投資の世界に変化が来るか?

2006-04-28 17:42:19 | 株式

グローバル時代を象徴する大きな材料が2つ出た。

なによりもの注目材料は連銀バーナンキ議長の議会証言の内容であった。5月10日のFOMCで16回目の利上げ(+0.25%)を行い、「その後はしばらく様子をみる」と受け止められるような発言があった。

ウォール街では待望の大型株の人気復活につながると歓迎してブルーチップが上昇した。反面、10年以上も続いた中、小型株の時代は終わるとみる人気が有力になった。バリュー投資家にとっては大歓迎の市場である。特にドル安で米国のハイテク企業には追い風になる。長期債が売られるとみる向きがあり、逆イールド(短期金利が長期を上回る)という異常な状況が解消される可能性がでてきた。NY株にはプラスである。

中国の利上げが、それに続く大きな材料。バーナンキ議長はそれを見通していたような感じだ。彼がいちばん気にしていたエネルギー価格が落ち着くからである。

ここで取り上げた筋書きが正しいなら、投資パラダイム(規範)に変化が出る。これまでのモノ(商品、不動産)に流れていた資金が金融資産に還流する。

しかしいまの世界はこのような単純な筋書き通りにいくかどうか?

今日の東京市場をみていても、判断がつきかねる動きであった。

カギは来週以降の為替、商品、新興国の株価の動向が握っている。気分の落ち着かない連休になりそうだ。

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多結晶シリコンの状況

2006-04-27 19:06:19 | 株式

決算発表が本番に入ってきたが、本日は住友チタニウム(5726)が決算発表をした。

同時に多結晶シリコンの設備能力の増強の発表があった。現在の能力900トン(年)を1300トン(年)にするというもの。来年7月に完成する。実に44%の増加である。同社は多結晶シリコンを半導体用シリコンウエアハー向けに供給している。多結晶シリコンから単結晶シリコンがつくりられる。ウエハー・メーカーに供給される。世界の多結晶シリコンは3分2が半導体用、残り3分の1が太陽電池向けに消費されてきた。半導体の需要が着実に増えているうえに、ここへきてクリーンエネルギーの本命のひとつとして太陽発電向けの需要が急増してきている。このため完全に需要が供給を上回るという状況が近く出そうで、急いで増設を決めた。多結晶シリコンの価格は金属チタンと同じように大きく上昇している。昨年比で30~40%も価格が上昇した。

多結晶シリコンの大手メーカーのトクヤマ(4043)も新製法であるVLD法(溶融析出法)という新しい技術での増産を始める。昨日は東レがボーイングから炭素繊維の長期の契約をとったというニュースで、住友チタニウム株が上昇したが、住友チタニウムの多結晶シリコンの増設は市場の窮迫状況を改めて確認させるもので、トクヤマ株にとってもプラス材料である。

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金属チタン株

2006-04-26 17:32:02 | 株式

今日は東レ(3402)が出来高を伴いながら大幅に上昇した。本日の日経新聞に「炭素繊維・東レ、生産能力3倍に」と伝えられたのが材料になった。米ボーイングから2021年までに7000億円の受注をしたのに対応するためである。

米ボーイングとヨーロッパ・エアバスは新興国を中心に航空機の熾烈な受注競争を繰り広げているが、いまや両社とも相手方の要求どおりに納入できるかどうかの勝負になってきた。

炭素繊維だけではない。肝心の金属チタニウムにも品不足は及ぶ。東レのニュースの余波を受けて金属チタニウムの住友チタニウム(5726)、東邦チタニウム(5727)も上昇した。炭素繊維と同じように金属チタンも不足している。しかも供給できるのは主に世界で3社だ。日本の2社のほか米国のチタニウム・メタルズ・コーポレーション(TIE)であるチタニウム・メタルズはこのところ新高値を更新し続けている。それに経営陣が最近、自社株を購入したというインサイダー届けが出された。

また先週は1対2の株式分割を発表した。昨年9月に次ぐもの。先行きに対する自信のほどがわかる。

日本の金属チタンの2社の人気も米国を追いかけるだろう。「金属チタンの需要は2010年までは確実」というのがチタン・メーカーの見方であったが、炭素繊維には、それよりも息の長い話が出てきたのに注目し、チタン株も再評価しなければならない。

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