足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米連銀の緩和政策は継続・・・建設株に注目

2013-10-31 08:33:25 | 株式

 注目された米連銀の2日間のFOMCが終わり、現在の緩和策の継続が確認されたが、NY株は下落した。これといった材料が出ていないが、株価の連騰に「疲れた」というのが市場の本音のようだ。

 FOMCでの金融政策の変更は月間の雇用増が20万人台に乗せることが条件で一致した。

 フエィスブック(FB)が引け後、決算を発表した。業績は好調で一時は+15%高になったが、後は一転して反落した。10代の年齢層のユーザが減少したことが悪材料視された。

 注目のツイッター(TWTR)は来週7日の公開に向けて各地でロードーショーが始まった。現在のところIPO価格は$18~%20で決まる予定だ。世界で24億人が接続しているSNSサイトの運営で売上は増加を続けている。どこで投資するかが最大に関心事だ。

 東京市場は人気の流れが、これまでの新興市場などの投機的な動きから足元の好業績を見直す人気にも移り自動車株が上昇した。これまでの上昇相場ならハイテク株に人気が集中するところだが、今回はアベノミクスによる景気回復が、相場の背景だけに物色の広がりも大きい。

 自動車株の業績の回復は円安だけでなく、トヨタ自を先頭に業界のすそ野まで好調な決算が目立つ。ウォーレン・バフェットが自動車の部品株に投資したことから日本の部品株に注目をしているが、2日前に発表したティ・エステック(7313)の決算をみて、自動車業界がかつてのハイテクのように世界でのプレゼンスを高め始めたことを痛感した。回復は米国、アジアにはじまったが、中国でも底入れ、今度は国内でも底入れした。中間決算では利益が+80%台になったが、世界的な企業としてのビジネスモデルの拡大が目に付いた。本田への依存からビジネスを外国の大手にも拡大する。同じようなことが他の部品株にもいえる。

 最近は建設株の動きに変化がみられ連日、業績の増額修正が目立つ。ここ20年間、見られなかった現象である。人気株の柱が増えた。前田建設(1824)に注目を始めたい。

 

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ツィツターのロードショーはじまる

2013-10-30 07:25:12 | 株式

 昨日もNY株は堅調でダウ平均、S&P500は新高値で引けた。米連銀FOMCが水、木曜日と2日間開かれるが引き続きハト派寄りの姿勢が続くとみられる。

 ノキア(NOK)が急騰した。本日の「トリトンスクエア通信」で注目したが、大底入れし往年の栄光を取り戻す旅がはじまった。

 ツイッター(TETR)の公開日が117日決まった。今週から機関投資家向けにロードショー(企業説明会)が始まった。調達資金は16億ドル(1560億円)の大型の資金調達を行う。1ヵ月前には資金調達額は12.8億ドル(1250億円)という観測であったが、市場の人気の高さと足元の業績の好調から資金の調達額が増えた。

 昨年5月にフェイスブック(FB)がIPO価格$38で公開されたが、当日には$42.05までつけたあと同年9月には$17.55まで暴落し、市場での批判が続いた。ことし10月には$54.83まで急確度に戻し人気は蘇った。その先例があるだけにツィツターにはどのような戦略をとるか。

 いまのウォール街の個人投資家の関心事のひとつ。いずれにしても世紀のネット株の公開だけにわれわれも投資を考えたい。

 

「トリトンスクエア通信」の会員へのお断り

本日発行の「トリトンスクエア通信」(20131030日号)ではツイッター投資についての戦略論が間に合わず、来週116日付「トリトンスクエア通信」で具体的に論じる予定

 

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ゼネコン人気のはじまり

2013-10-29 07:57:33 | 株式

 NY株はS&P500が史上最高値をわずか2ポイントだが更新した。

 市場では「そろそろ調整局面にはいるか・・・」という見方も多いが、相場の基調支えているのが好調な企業業績の発表である。これまでのところ既発表のうち75%が事前の予想を上回っている。

 東京市場は上半期の決算発表が本格化する。大手企業に増額修正するのが増加してきた。背景は円安と国内景気の足元の好調な動きだ。

 新しい人気の柱に建設株が浮上してきた。昨日は大豊建設(1822)、熊谷組(1861)、飛島建設(1805)が大商いになり、ゼネコン株を牽引した。

 仕手的な銘柄だが投資家の判断のなかにはそれなりの合理性はある。

 20143月期の期初の見通しは慎重であった。引き続き景気の低迷と公共投資の不振が続くとみた。しかしアベノミクスの影響がいち早く現れ通期の見通しを増額修正するところが増えてきた。大手の大成建設(1801)も大幅な増額修正を公表した。おそらく来年にはこのような動きが一段と増えるだろう。長い不況のトンネルのなかで合理化を進めてきた点は注目できる。

 震災の復興需要だけでなく公共投資が全国に拡大してきている。それに東京オリンピック、リニアモーター新幹線の計画も決まった。

 日本経済の景気の車輪が回転を始めた感じを受ける。

 建設株は仕手的な動きだけでなくファンダメンタル面でも買える銘柄が出てきた。銘柄数が多いだけに相場を盛り上げる新しい柱の出現である。

 

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米ハイテクに注目・・・フレッド・ヒッキー

2013-10-28 07:42:24 | 株式

 米バロンズ誌は著名な7人の実践家による「成功のための投資戦略会合」を開いた。

 1回の会合だが9年目になる。同誌は年初に新春座談会を開くが、そのメンバーが中心だ。ただことしはヘッジファンドの大御所レオン・ク―パマン(オメガ・アドバイザーズ)のほかデビッド・ヘロー(バリス・アソシエィツ)が加わった。モーニングスターが21世紀初頭10年間の最高の運用者という称号を贈った新鋭だ。

 戦略会合で注目されるのはハイテク株への強気が増えてきたことだ。ハイテク専門ニュースレーを経営するフレッド・ヒッキーが2000年以来、ハイテクに弱気であったが「そろり・・」と前向きに転換した。理由は世界的に携帯端末が新しい技術革新を生み出すというのが変心の理由のひとつだ。

 月曜日に決算発表をするアップル(AAPL)を勧めた。「最近、自分も投資した。新製品iPhone5に注目している。利益率の向上に貢献する。決算次第では買い増しも考える」と語った。

 いま一つの注目株はJDS Uniphase(JDSU)で携帯電話の先端的な部品を提供するほか、米国ではスプリント(S,T-モバイル(TMUS,AT&A(T),ボーダフォン(VOD)など大手電話会社が競って設備投資を増やし新製品の開発競争がはじまったからだ。この株は先のITバブルの時のスター的な存在で、アマゾン(AMZN)のように波乱期を生き残った。冷静で慎重なフレッド・ヒッキーが動き出したことに注目したい。 

 

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米国株は好調

2013-10-26 08:27:52 | 株式

 NY株は連騰しS&P500は史上最高値を塗り替えたほか、ナスダック指数も4000台乗せも視野に入ってきた(本日の引け値3943.36)。

 ハイテクが高い。アマゾン(AMZN)の決算は損失であったが、株価は+10%と急騰した。またマイクロソフトは好決算を材料に+6%、オンラインゲームのジンガ(ZNGA)も業績が好転して+6%となった。好悪材料の話題の多い銘柄に人気が集まり市場では先行きに自信がみられる。

話題を2つ。

 ツイッターは11月中に公開が予定されてIPO価格は$17~$20の価格帯が予想されている。印象としては株価の事前の人気の割りに“安い”と個人投資家は感じているようだが、割安でスタートして公開後の人気を狙う。フェイスブックが公開後に不人気であった2の舞になりたくないという配慮が経営者にはある。IPO価格をめぐって様々な見方が出ている。

 いま一つは中国の超大手のアリババ。香港への上場をいったんは断念したが、取引所がアリババの条件(公開時のに経営陣による持ち分を増加)について交渉にはいると伝えられている。

 中国としては歴史的な公開銘柄になるだけに、自国でのIPOを望む声が日増しに高まる。

 海外の株式市場の雰囲気は良好。

 問題は東京市場だが、来週から本格化する決算が目先の相場の行方を左右するだろう。

 

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