足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が急反発・・・外人の日本株の反応

2009-10-30 08:19:48 | 株式

NY株が大幅に反騰した。715日以来の上昇率である。

ゴールドマン・サックスが前日、第3四半期の数字をこれまでの自社の予想の+3%から-2.7%に引き下げていた。前日は暗いムードが支配していた。しかし実績は市場平均の予想の+3.2%を上回り、+3.5%になった。

ゴールドマンの数字の間違いを責めるよりも、翌日の発表数字に対して大胆に弱気の数字を出すエコノミストの勇気と信念には注目したい。ときとして、これまでは当たってきた。

景気の動きは微妙なところへきている。

今回の数字をみて「景気は回復路線に乗った。これまでの傷を癒す」という見方がある一方で、「好調な数字は政府の景気対策。それに継続性があるかどうかが問題」という覚めた見方もある。

先行きは政府の政策が鍵を握る。

発表中の第3四半期の業績は、昨日までSP500のうち302社が公表した。利益は-17.9%で、発表が始まる前の-25%から大きく改善はしている。

一方、東京市場でも決算発表が佳境にはいるが、経営者の見方は必ずしも楽観的ではない。上半期の好調な決算にも「下半期まで続くかどうか読めない」と通期の見通しを据え置くところも多い。

ブルンバーグには海外の大手機関投資家(スタンダード・ライフ・インベストメント、INGインベストメント)の運用者の「日本株の比率は少ないのに、さらに減らす」という記事が載った。両者の運用資産は7050億ドル(60兆円)と大きい。

外人の間では民主党政権に対しての期待感が日々、薄れてきている。藤井財務相、亀井金融相の評判が悪い。日本の経済運営のキーパーソンであるのに、スタート台でつまずくのは気になる。鳩山政権の人事の最大の失敗だ。

オバマ政権のガイトナー財務長官、サマーズ経済顧問、バーナンキ連銀議長のメンバーがいつも頭に比較に浮かぶ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NY株に目先、不透明感

2009-10-29 08:00:06 | 株式

世界最大の債券ファンドの経営者であるビル・グロス(ピムコの経営者)は自身のブログで「過去6ヵ月の株価のラリーは天井を迎えている」と株式市場に警告を発した。

「米国と先進国の景気は鉱工業生産やサービスに依存するよりも、資産価格の変動への依存度を高めている。連銀は金融政策の転換にはGDP4%の成長路線に乗ることを条件にしているが、このままでいくと政策転換には12-18ヵ月を要する」と書いている。

彼は最近、手持ちの抵当証券を300億ドル売却したが、債券市場での金利の上昇を見込んだからだ。このままの金融緩和が継続されると、再びバブルが発生して、金融市場に再び緊張感が出るとみる。

一方、レッグメイソンのビル・ミラーは「過去10年間の債券投資の成果は+85%であったが、同期間にSP500に投資していれば-14%になった」と、今回の金融危機があったとはいえ、経済と投資にはこれまでの常識が通用しなくなったかもしれないとみる。彼もいまウォール街で議論され始めた「new normal 論に耳を傾けている(この問題は別の機会に解説したい)

しかし、先行き10年間は再び株式の時代がきて株式投資は年率10%の成果があると、最近のレポートで強調している。

今月の世界の株価は中旬までは順調に推移したが、ここへきて短期的には変調をきたしている。

世界最高の頭脳をもつ運用者たちが、連銀のバーナンキ議長の、この先の行動に大きな関心を寄せ始めた。

目先の注目点は今夜のウォール街での米第3四半期のGDPの発表(予想は+3.2)。昨日、ゴールドマン・サックスは数字を+2.7%に引き下げた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピムコのビル・グロスが相場に警告

2009-10-28 08:36:29 | 株式

世界最大の債券ファンドの経営者であるビル・グロス(ピムコの経営者)は自身のブログで「過去6ヵ月の株価のラリーは天井を迎えている」と株式市場に警告を発した。

「米国と先進国の景気は鉱工業生産やサービスに依存するよりも、資産価格の変動への依存度を高めている。連銀は金融政策の転換にはGDP4%の成長路線に乗ることを条件にしているが、このままでいくと政策転換には12-18ヵ月を要する」と書いている。

彼は最近、手持ちの抵当証券を300億ドル売却したが、債券市場での金利の上昇を見込んだからだ。このままの金融緩和が継続されると、再びバブルが発生して、金融市場に再び緊張感が出るとみる。

一方、レッグメイソンのビル・ミラーは「過去10年間の債券投資の成果は+85%であったが、同期間にSP500に投資していれば-14%になった」と、今回の金融危機があったとはいえ、経済と投資にはこれまでの常識が通用しなくなったかもしれないとみる。彼もいまウォール街で議論され始めた「new normal 論に耳を傾けている(この問題は別の機会に解説したい)

今月の世界の株価は中旬までは順調に推移したが、ここへきて短期的には変調をきたしている。

世界最高の頭脳をもつ運用者たちが、連銀のバーナンキ議長の、この先の行動に大きな関心を寄せ始めた。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NY株に調整期待・・・ドル高がきっかけになるか

2009-10-27 08:40:14 | 株式

NY株が売られた。これまで決算発表を好感して買い人気が続いていたが、この日はドル高に反応した。

ただウォール街の空気は暗くない。むしろ「10~15%の調整がある」という見方をとる投資家が多かっただけに押し目歓迎という人気もある。

その見方をビル・ミラー(レッグメイソン投資顧問会社)の下で戦略を立てるデビッドE・ネルソンが早くから取っている。世紀の投資家といわれるビル・ミラーのバリュー・トラストが今年は年初来40%近い上昇で市場平均の2倍のスピードのパフォーマンスを上げている。

それだけに、相場の反騰のスピードが速すぎるという見方をネルソンと共有してきた。

むしろ早ければ9月に調整があるとみた。

市場外には3兆ドル(276兆円)の資金がMMFに眠っており、預貯金で生活している退職者には悩みの種であった。

ビル・ミラーは「向こう10年間の株価は年10%の成果をあげる」という信念の持ち主だけに、金上昇→ドル高は当然とみているのだろう。

先週の米バロンズ誌では“C’mon, Benというカバーストーリーで「危機は終わった以上、連銀乗り上げの機は熟してきた。このままなら、預金者や海外の債権者が困り、株式にもマイナス」と論じている。

これからは今回の超低金利の出口論がウォール街でも盛んになるだろう。ウォール街の投資家には冷静な人が多い。

東京市場でも下落すれば投資したい銘柄の数が増えてきたと思う。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日米とも上昇相場が続く・・・東京市場は決算が焦点

2009-10-26 07:56:57 | 株式

マイクロソフトのWindows722日(木)に発売された初めての週末。PCフアンは週末を利用して、購入したOSの入れ替えの作業に追われた。

前回のVistaが不評であっただけに、マイクロソフトは不評の理由を分析し、使い勝手のよさを前面に出して新製品に力をいれた。会社の宣伝に洗脳されたわけではないが、確かにPCの立ち上がりや、インターネットの検索がスムーズであり操作での画面の切り替えも時間がかからないようになった。まだ2日間の使用だけに新しい感激を味わうところまでにはいかないが、Vistaのように難しいという点は、われわれ素人にも早速に痛感できた。今週はどんな発見があるか楽しみである。

世界的に企業はPCの買い替えサイクルに入っているだけに、PC需要は景気の回復にも支えられ先行きジワジワと増加してくるだろう。

先週のウォール街はこれまで先行したハイテク、金融、素材が軟調で、NYダウは1万ドルを維持できなかった。しかし10月のNYダウは+2.6%と強気相場が継続している。

東京市場でも日経平均の月初来+1.4%と堅調である。

今週の焦点は米国での第3四半期のGDPの発表、日本は米国に2週間遅れで決算発表が始まる。

秋といえば東京への外人投資家の来日のシーズンであるが、外人の目は中国に集中しており、関心は日本を除くアジアに集中している。株式投資でも時代の大きな転換点を感じさせる。

あるヘッジファンドは「日本株の魅力はアジアでの成長基盤を築いた企業の発掘」という。銘柄を選択するパラダイムの変化が進んでいる。古くて新しいテーマだ。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする