足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO銘柄を考える

2005-11-30 18:58:25 | 株式
新興市場が温まってきた。ジャスダック市場の売買代金が1000億円以上を続けるようになってきたし、日経ジャスダック平均は5年8ヵ月ぶりの高値。2000年3月以来だが、その前月にソフトバンク(9984)が19万8000円という高値をつけた時期だ。
資金の新興市場への還流が始まった。
IPO(新規公開)市場が忙しい。
本日も3銘柄公開されたが、意外なのはかってのように異常人気という現象は見られず、すんなり(私にはそういう印象)と初値がつく。
特に本日のフアンコミュニケーションズ(2461・JQ)はまずまずの初値。IPO価格150万円に対して330万円で寄った。久しぶりのインターネット関連の成長企業で、しかも公開株式数が1100株と少ない。ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765・HC)以来の少ない株数である。人気づく条件は揃っているように思う。
アフリェイト広告という、米国でも、もっとも成長の高いネット広告の専業という新しいビジネスモデルである。
この株はPSR(株価÷1株当たり売り上げ)で評価する。1株当たり売り上げは34万5000円。PSRは10~15倍の価格帯を適正とみた。345万円~510万円である。
既存のネット広告の代理店の人気株に比べて経常利益率が15%と3倍。
ネット関連の成長株である。銘柄数が多くIPO人気に異常さがないのはわれわれにとっては幸いだ。

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新興市場への投資のすすめ

2005-11-29 18:35:51 | 株式
新興市場でのIPO(新規公開)の季節に入る。この日もマザーズ、名証セにそれぞれ1社公開された。
昨日のIPOのディー・ディー・エス(3787・マ)は2日目の本日150万円とIPO価格60万円の2.5倍で初値がついた。
本日、公開のナノ・メディア(3783・マ)はIPO価格83万円に対して135万円、アプレシオ(2460・名セ)はIPO価格35万円に対して38万2000円で寄った。しかしこの2銘柄は売り気配で終わった。
これらの現象をみても、IPO銘柄の評価の難しさが分かる。
ディー・ディー・エスは指紋認証というビジネスモデルで専業としては初めての公開。「トリトンスクエア通信」ではPSR(株価÷1株当たり売り上げ)を使い、PSR15倍の180万円を株価の目標とした。
ナノ・メディアはPSR10倍で199万円とした。携帯電話へのコンテンツ配信に注目した。初値はまずまずの寄りで、あと売り物に押されたが、これから一段安があればネット関連株として魅力があるとみる。意外に安く寄ったという印象である。
明日もフアンコミュニケーションズ(2451・JQ)、アース製薬(4985・東2)、フリード(9423・JQ)と続く。
新興市場フアンにとっては手の抜けない日が続く。
この日はジャスダック、マザーズの売買代金が1000億円を超えて指数はプラス、ヘラクレスも高かった。
いままで新興市場に偏見をもってきた向きも、机上でもよい投資し、コツを身につけることをお勧めする。

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ウォール街には合理性がある

2005-11-28 18:31:19 | 株式
先週の木曜日に始まった米国のショッピング・シーズンは大方の予想を上回る成果となった。
木曜日~日曜日の小売り総額は昨年比+22%も増加したという。
買い物に出た人数は金曜日=6000万人、土曜日=5200万人、日曜日=2200万人という。こんな数字がすぐに伝わり、それが株価の先行きを読む大きなよりどころになるのだから、やはりウォール街はすごい。株価形成には合理性が働くのも当然だ。
小売最大手のウォールマートの11月の売り上げは事前の事前の予想は既存店ベースで+3%~+5%であったが、結局は上限に達しそうだという。思い出すのは先に世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットがウォール・マートの大株主になったという話。米国の成長株の威力は失われていない。
過熱がいわれる東京市場も、NY株が好影響を与え個別物色が続くだろう。この日も中、小型株には大きく値を飛ばす株があったし、待望のハイテク株を中心に成長株が動き始めた。相場には好循環がでてきた。
それに12月にかけてIPO(新規公開)が目白押しである。銘柄数が多いだけに、自分の一つの投資判断をもっていればチャンスであると思う。

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盛りだくさんの材料、東京市場も忙しい

2005-11-27 17:01:41 | 株式
来週の焦点はウォール街にある。先週までで株価は5週連続高になった。ナスダック、S&P500は4年半振りの高値、ダウ平均も2001年半ばの水準に復帰した。東京市場でも「そろそろ株価は一服か?」と観測する向きもあったが、それを跳ね除けて上昇してきた一因はNY株の強さである。世界の投資家の中には「来年はアメリカ株は踊り場を迎える」として極端に持ち株のポジションを落としている向きも多った。
今週のウォール街には材料が多い。
新旧住宅販売、耐久消費財、個人信頼感指数、GDPの確報値、地区連銀ベージュブっク、個人所得、ISM製造業指数、そして金曜日の雇用統計。米国の景気の現状と先行きを判断する重要なデータばかりである。NY株がこれらの材料に前向きな反応をするかどうか?年末相場を占う大きなカギだ。
東京市場では今週から新興市場を中心に相次いでIPO(新規公開)がふえる。魅力のあるビジネスモデルが多い。新興市場フアンにとってはチャンスが待っている。超繁忙な時期。
ACCESS(4813・マ)に注目している。12月には第3四半期の発表がある。海外では世界最大の携帯電話メーカーであるノキアに対する見直し人気がはじまった。来年は「ハイテク株が復活する」という特集を米バロンズ誌が組んだ。携帯電話、インターネット、半導体を3本柱にあげる。同誌はこれまでからハイテク株の転換点をうまくとらえてきた。
ACCESSの株価の下値固めは終わったとみる。

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ウォール街で小型株指数が史上最高値に接近・・・SUMCOの株価

2005-11-26 16:45:56 | 株式
米国のショッピング・シーズンが始まった。百貨店も専門店も開店時間を早朝6時に繰り上げた。それでも顧客が殺到し、用意した品物が1時間で売切れてしまうという光景が目立ったようだ。人気商品はプラズマTV,DVD,iPod、PCなどやはり電化製品がナンバー・ワンの人気。$79.99((9500)のDVDが瞬間蒸発。東芝製ノートPCは$379.99(45200円)の価格がつけられ大人気であった。小売店はこの日のために1年前から「どんな目玉商品を出すか」の秘策をねる。
圧倒的な人気は電化製品であった。
先にも本欄で書いたように今週デビューしたマイクロソフトのXboxも店頭から消えてしまった。このような人気をみていると米国の消費者のセンチメントは強く、金利の上昇、エネルギー価格の高騰も影響が出ていない。
週明けのニューヨーク株は高いだろう。ダウ、ナスダック、S&P500がそろって4年半振りの高値、小型株指数のラッセル2000は史上最高値にほぼ顔合わせである。日米とも久しぶりに強い年末相場が展開されそうである。問題はどの銘柄に投資するのが効率が良いかに絞られてきた。投資家は忙しくなる。

週末、シリコンウェハーの2大メーカーのSUMCO(3436)が公開後初めての決算発表をした(11月17日にIPO)。
第3四半期(2月~10月)までの決算であったが、達成率は売り上げ77%、経常利益80%で、おそらく2006年1月決算は増額修正されるだろう。「特に旺盛な300mmウェハーの需要増加に対応し、設備能力を増強するなど、積極的な経営を推し進めた」と発表資料にある。公開時に理論株価を6000円としたが、その目標が有効な株価の展開である。

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