足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

公定歩合の連続2回下げは+30%高

2007-12-29 16:54:53 | 株式

1220()から今週の26日(火)まで4連騰した相場であったが、パキスタンでのブット前首相の暗殺事件で、芽生えていた強気ムードが吹き飛んでしまった。

ウォール街を初め主要国は、東京市場が堅調な展開をした間はクリスマス休暇で、影響力のある投資家は職場を離れていた。

したがって今週末の2日間の東京市場の展開をみて、新春相場に失望することはない。

むしろ外人投資家が休んでいる間の日本株は久しぶりに自前の力だけで盛り上がったことに注目している。

なによりも今回の世界の株価をみる場合に注目したいのは世界的な流動性の供給である。欧米を始め、日本も信用市場の不安心理を取り除くために、金融政策には思いきった緩和策をとっている。

FFレートが連続して3回利下げしたあとの株式相場は1930年代の大恐慌時を除いては100%の確率で上昇した。1920年以降についてネド・ディビス社が調べたデータだ。

メリルリンチは1914年以降の相場について公定歩合が連続2回にわたって下げられたケースを調べ「その後12ヵ月以内に+30%上がった」という経験的なデータを出している。

この種の経験則にはほかのテクニカル分析のデータとは異なり、科学的な根拠がある。

2008年は欧米を中止に流動性相場が展開され、それが当然、東京市場にも大きな支えになる。

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金相場が戻り高値だがVIX(不安)指数は安定

2007-12-28 17:41:25 | 株式

円相場が急進した。今週初めには114円まで下落し年末には115円もと思わせたが、本日は113円台に突入した。

パキスタンのブット前首相の暗殺で、世界的に株価が下落し「円キャリートレードの巻き戻し」を急ぐトレーダーがふえたようだ。

米国では新年130日の連銀FOMCでのFFレートの0.25%の再利下げの期待観が強まった。金利先物市場では76%の確率だ。

米国株が昨日は下落したが、注目されるのはシカゴ先物市場でのVIX(不安)指数の動きである。11月にはサブプライム問題で30台まで上昇し、先行きに不安心理が高まっていたが、昨日は1920を割れていた。今回のパキスタンでの暗殺事件には、サブプライム問題での金融機関の追加損失のときほどの反応がなかったのは、ひと安心である。

一方、金相場が830ドル台となり、史上最高値の850ドル台に迫っている。今年117日の827ドルを抜き今年の新高値になった。金は不安のバロメータといわれるが、今回の事件に対しての反応はVIX指数とは対照的であった。

VIX指数をみるかぎり、今回の世界的な株価の反応は短期的に終わりそうだ。

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新春は買いからはいる

2007-12-27 17:42:56 | 株式

ウォール街では2008年の企業業績について大きく分かれている。

現在のアナリストのコンセンサスは+15%でるが、弱気筋は-7.0%とみる向きもある。

特にこれから、予想もしていなかったサブプライム問題が表面化するとみる向きには慎重論が多い。

それに意見が分かれているのは石油価格の問題で現在がピークであるならば、エネルギー業界の業績は落ちる。

弱気筋も同調するのはハイテク、ヘルスケアで、住宅問題が深刻になっても影響を受けない。強気筋はフタ桁の増益を予想している。

東京市場でもハイテクと薬品は注目できる。特に日本の場合は株価の水準が低く、両業界ともこれまでのキャシュフローが積みあがって、自社株買いが出てくるだろう。

本日の株価は年末という事情もあって下落した。特に鉄鋼、海運、大型ハイテク、新興市場が安かったが、全く心配は無い。

新年相場の柱になるとみるのは不変だ。

休み明けは買いから入りたい。

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新興市場の有望5銘柄

2007-12-26 14:32:46 | 株式

本日もNYの市場が休場であったために、東京市場では売買代金が大きく減少した。市場の60%のシェアを占める外人投資家の不在相場であるだけに、売買高の減少は仕方がない

昨日に続いて注目したいのは外人が不在でも相場がしっかりしていたことである。

特に新興市場が好調であった。代表的な指標であるマザーズ相場は第1部市場の7倍以上のスピードで走った。このような動きが2006年前は当たり前で、個人投資家のホットマネーは、リスクはあるが、大きな魅力のある新興市場で活躍した。その兆しが新年は強くなるとみるのは、希望的な観測だろうか?

今週はミクシィ(2121・マ)、フルスピード(2159・マ)、ドワンゴ(3715)に注目した。

ドワンゴは新興市場の銘柄ではないが、その人気はマザーズ市場ととともに動く。

ここに取り上げた銘柄は2008年でも東京市場の代表的なインターネット銘柄として動くだろう。

業績の変化率が市場の期待を上回る可能性をもっている。インターネット銘柄であるが、2000年までに人気化したネット株が成長企業の本文を忘れて、手元流動性をM&Aに使い規模の利益を追求したが、この3社の経営者はその点では価値観が違うように思う。この3銘柄のほかに、フリービッド(3843・マ)、ディー・エヌ・エー(2432)を新年の新興市場の有望銘柄にしている。

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日本の投資家の実力相場

2007-12-25 17:59:06 | 株式

本日の東京市場は“日本の投資家の実力相場”であった。

海外はクリスマス休暇にはいり影響力のある外人投資家は市場には参加しなかった。売買代金は大きく減少したが、株価指数は大幅高で終わった。

海外の新聞を読むとサンタクロースの衣装をまとったレスキュー隊がチームを形成してアジアから、中近東から、背にはドルがぎっしり詰まった袋をもって押し寄せてきたと書いている。ここ1~2週間、サブプライム問題で信用の失落した投資銀行やメガバンクに、石油上昇や輸出の増加でドルを大きく抱える政府資金が資金注入を始めた。見ていると出遅れまいとして、先を競うような動きが出始めたと思える資金のリサイクリングが始まった。

年初来の株価のパフォーマンスをみるとNYダウ平均は+8.7%、S&P500+5.5%、ナスダックは+12.23%になった。

一方、東京市場では日経平均は‐9.8%、マザーズ指数は-30.1%である。

これをみた、サンタクロースは当然、次はどこを目指すかは深く考えなくてもわかる。

問題はどのセクターの銘柄に注目すればよいかにある。

本日は「トリトンスクエア通信」では年末、年始は海運、鉄鋼、大型ハイテクに注目した。

先週のウォール街での値上がりは石油&ガス、素材、ハイテク、金融、製造業が値上がりベスト5であった。

“日本の投資家の実力相場”が年内、続く可能性が強い。おそらくサンタクロースも横目で本日は、その動きを睨んだはずである。相場の地合の変化を読み取るかが焦点だ。

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