足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

SNSゲーム関連株

2011-09-30 07:40:18 | 株式

ユーロ問題はドイツ議会でEFSF(金融安定基金)の資金増額が決まり、欧米の株価に安心感を呼んだ。

ウォール街の相場の振幅は相変わらず大きい。一時は259ドル高のあと45ドル安があり引けは143ドル高と大きな変動を繰り返した。相場の中味は金融株とブルーチップがけん引したので悪くはない。

昨日の東京市場ではSNSゲーム関連が復調の兆しをみせた。9月中間決算を控えて業績面でもっとも安心感のある業種である。それに銘柄選択の幅も広く循環買い人気が続く。けん引役はグリー(3632)とDeNA(2432)であるが、今週はKLab(3656・マ)の公開もあった。IPO価格1700円に対して3970円で寄った。現在のこの業界への市場人気度の高さを示す。この銘柄もSI関連のビジネスモデルからSNSゲームに戦略の重点を切り替え成長のきっかけをつかんだ。IPO価格は同業の既公開企業が基準になって決められたが、公開後の人気が関連株の見直しを促した。

市場にはKlabに比べると割安銘柄が多い。投資戦略としてはそれらの銘柄の再発掘に視点を置く。

Klabの時価総額は160億円と先輩のクルーズ(2138JQ)の164億円と並んだ。予想営業利益はKlab15億円に対してクルーズは22億円。

それに新規公開のKlabの株主構成はベンチャーキャピタルが50%以上を占める。ロックアップは6ヵ月である。投資にはこのような数値も考慮したい。

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ミステリー・ブロカーの予見

2011-09-29 07:19:44 | 株式

週の米バロンズ誌の特集は“強気、気をつけて!”(Watch out,Mr.Bull

世界の投資家は気迷い、機関投資家のなかでももっとも影響力のあるヘッジファンドは現金比率を極端に高めている。リーマンショックの時は弱気に賭け大成功して、その後の相場の反転時には主役になった。

しかし今回の下落局面で大きく利益を上げている話はあまり聞かれない。一方、投資家は先行き不安から資金を引き揚げ始めた。

バロンズ誌の特集はタイミングが絶妙だ。強弱の見方の両面を記者は取っている。

2008年のクラシュと異なるのは銀行の信用収縮が銀行の流動性問題につながった。今回の流動性は十分にある。8月の株価の下落を予見したミステリー・ブローカーが今回は8月の安値に接近すると予想した。相場の本格的な反転には金融株の上昇は必要条件だ。それが実現すれば年末のSP5001300に達する(昨日のS&P001151)」(926日付)

この文章はバロンズ誌の巻頭に掲載されたが、ミステリー・ブローカーとして実名を明かさないことを条件にバロンズ誌とコミュニケーションをとる。この雑誌にしては珍しいケースだが、謎めいた話はそれだけに読者をひきつける。

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新規公開市場を考える

2011-09-28 07:51:38 | 株式

NYダウ平均が一時は300ドルを超える上昇を記録したが引けにかけて上げ幅を縮小した。

金融株の下落が主因である。フィナンシャル・タイムズがユーロ圏でのギリシア救済策はまとまらないと報じたことが材料になった。世界の市場の最大の関心事はギリシア問題に絞られた。

東京市場では新興市場でのIPO(新規公開)銘柄に人気が集まっている。先週の公開株プレインパット(3655・マ)が公開値2200円に対して6350円で寄り付き高値は7000円まで上昇した。

昨日のIPO銘柄KLab(3656・マ)IPO価格1700円に対して3970円で初値を形成した。高値は4070円で引け値は3910円であった。

最近のIPO銘柄で人気の変化を感じさせるのはプレインパッドのように2日目に初値形成したケースや、、Klabのように初日の大引け間際に初値形成が行われるケースが出てきたことだ。

しばらく新興市場から離れていた投機資金の還流が目立つ。

問題はこの2つの銘柄のようにIPO価格と大きく乖離して初値が形成される場合は儲けることが難しいということだ。ライブドア事件が発生する前のIPO市場とは環境が変わっていることを頭に置きたい。

われわれが利用している極めて簡便な理論株価があるが、最近の人気株の高値が理論株価近辺で天井をうっていることには興味がある。

昨日のKLabはいま市場でもっとも人気のあるテーマであるSNSゲームソフトの開発企業だが、同種の企業の時価に比べて2倍も割高になり異常な株価のプレミアムになった。

ことしのIPO銘柄で初値投資して効率のよかった好例は3月に公開したカルビー(2229)で初値はIPO価格の2000円で形成し昨日は3795円。最近の高値は3950円であった。

この銘柄は理論株価に比べてまだ買い余地がある。

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ユーロ問題とバフェットの自社株買いが相場を動かす

2011-09-27 07:36:55 | 株式

週明けの欧米の株価は反発した。

懸案のギシア問題であるがIMFEU首脳の間での安定策の協議が進展する見通しが好感された。EFSF(ヨーロッパ金融安定ファンド)の強化の方向で動き始めた。これは週末にガイトナー米財務長官がポーランドでの会合に参加し主張したもので、リーマンショックの解決策の一つとして米国がTARFというファンドを設立したケースと同じである。

いまひとつの好材料はバークシア・ハザウェイのバフェットの自社株買いのニュースである。

バフェットはかねて「株価の実質価値は1株当り純資産(BPS)」という信念で成功してきたが、持論を自社株にも適用した。これまで折に触れバフェットの自社株買いが話題になったが、実現しなかった。今回は豊かな手元流動性を利用して現在のBPS10%のプレミアムを付与して永久に自社株買いを実行する。早速、バークシア・ハザウェイ株が反応し自社株買いの株価水準にさや寄せした。これまで積み上げてきた持ち株をさらに増やすよりも、差当たりは自社のポートフォリオの価値を市場に評価してもらいたいというバフェットの市場へのメッセージである。

歴史上、最高の投資家であるバフェットの投資哲学を市場に伝えるいちばん近道であると判断した。この日はバフェットのポートフォリオのうち最大のウェイト(40%)を占める金融株がウォール街では大きく値上がりした。まさに有言実行の行動でバフェットが相場を動かした。

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ベアー相場いりの瀬戸際に立つ

2011-09-26 07:37:26 | 株式

先週は米連銀のFOMC、財務相・中央銀行のG20の会合も終わった。

FOMCでは金融緩和についてサブライズがなく、G20でもギリシアの破綻は避けるという方向性が出されただけで全く新しい対策は出なかった。

世界の株価(MSCI世界株価指数)は20%以上の下落になった。経験則によると相場の20%以上の下落は弱気相場入りに突入したことになる。NY株は高値から-17%で弱気入り寸前の局面である。

注目されたのは金相場の暴落である。週末は100ドル以上の下落になり96日の高値1923ドルからは-14%の下落率になった。これまでは経済の先行きの不透明感で資金が安全資産の金に逃避するというのが常識になっていたが、今回は世界経済のデフレを懸念し始め、投資家の売りが殺到した。19801月に金相場が1日で100ドル以上の暴落を記録し長期的な弱気相場の幕開けになった。ただこの時期に米国株が長期のスーパーブル・サイクル入りの戸口にたったという事実もある。

今週の市場の焦点は再びユーロ圏に向かう。

ジョージ・ソロスは今回の「ユーロ危機はリーマンショック以上の危機」と週末に再び強調した。リーマン破綻時は米国の主導で恐慌への道を断ち切ったが、今回はユーロ圏17ヵ国にまたがる問題で事態の処理は複雑である。ソロスの警告もうなずける。

今週は大きな材料はないが、相場の方向性を決める重要な時期に入る。NYダウが一段安をして弱気相場入りに突入するかどうかである。

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