足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが動き出す

2020-07-30 16:11:40 | 投資戦略

アメリカが生んだ偉大な投資家ウォーレン・バフェットも8月末には90歳を迎える。

彼は株式投資で世界最大の資産家になり、会社の経営者なら後継者に経営をゆずり、第1線から引退するところだが、依然として会社を経営する日々を送っている。

いま経営する会社の時価総額は7078億ドルと7兆円超の大株主だ。

彼の経歴をみると大学を卒業したあと親族、友人、知人の資金運用を委託され、投資会社としてバークシア・ハザウェイを世界有数の投資会社にした。財を生み出す源泉は株式運用で、投資してきた企業をグループ企業にしてアメリカを代表する投資会社にした。

彼の株式投資の運用は、相場の動きの中で売買を繰り返し主に運用による株式の値上がりと、電力、エネルギー、鉄道などの基幹産業をグループ化して成長してきた。

これまで株式運用で成功した資産家のなかでも、その存在感は偉大なもので、運用の神様といわれる存在になった。ここ数年間、後継者を選んできたが、いまところ集団的な経営陣が、バフェットが残してきた企業グループを経営していくとみられる。

彼のポートフォリオは短期的に利益をあげる企業でなく、長期的に安定した企業が運営の対象になっている。いくら超人的なバフェットでも90歳という高齢はどこかで、壁に突き当たるが、いまのところ意中の経営者は明らかにしていない。

最近はバンク・オブ・アメリカに大量の資金を投じて大株主に名乗り出た。米国を代表する金融機関だが、この業界はバフェットのグループ企業の根幹になっている。傘下企業のかでは金融機関が全体の過半数を占める。

ただ金融機関だけでなく、最近、大株主になったのは米国が世界に誇るアップル、アマゾンで大株主に名前を連ねている。

最近は金融機関のほかアップル、アマゾンなどのハイテクも持ち株の中核に顔を出した。

これまでバフェット銘柄に提灯をつけ、アメリカ株投資での成果を上げた。いまからでも遅くはない。バフェットの投資にコピーして成功してきた。過去の実績から注目したい投資法である。

 

 

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バイオ関連の注目銘柄

2020-07-28 16:46:12 | 投資戦略
日経平均は小幅安で終わったが、相場の基調は弱くない。
決算発表が本格化してきたが、押し目買い人気は健在である。
われわれの注目銘柄から選ぶと日本新薬(4516)、エーザイ(4523)、タカラバイオ(4974)、住友鉱山(5713)、ソニー(6758)、ホシデン(6804)、シスメックス(6869)、メガチップス(6875)、HOYA(7741),東京エレクトロン(8035)が好調。
 日本新薬、エーザイ、タカラバイオはバイオ関連株の代表銘柄で、先行き新しい新薬が出てくることが期待できる。
日本新薬は長年にわたって、われわれは注目してきたが、これまでのバイオ関連での研究の成果が芽をふき、いち早く海外との共同開発してきた新薬が収益力化してきた。同社が得意の中小型医薬品グループのなかから、他社の手のつけていない特殊な製品の開発に力点を置いてきた国際的戦略がここへきて効を奏してきた。日本の医薬品企業としては塩野義製薬のような高収益企業の道を歩んでいく。
 これまで医薬品業界は国内市場で成長戦略の足場を築いてきたが、国際化への進展がすすみ世界的にも日本企業の新薬開発力が再評価されたのが、成長の加速化の要因になってきた。
 日本新薬の株価がいち早く1万円台に乗せたのも、日本の代表的な医薬品株として外人投資家が評価をしはじめたのがきっかけであった。
 改めて値嵩株として注目を続けたい。
 
 

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警告に耳を傾ける

2020-07-27 18:32:30 | 投資戦略
コロナウイルス感染問題が株式市場での大きなテーマに居座った。
日本感染症学会が先月中旬に「COVID-19の世界的な感染の広がりはまだ続いています」と宣言して「日本において第一波の流行を何とか乗り越え、1日感染者数も50人前後に落ち着いている状況です」と声明文を出したのが1ヵ月以上前の6月15日であったが、このときにすでに900人以上が亡くなったことを世間に発信し、「感染の広がりはまだ続いています」と警告した。その後も予想された通り内外で感染者が続いている。
「会話や発声による感染伝播のリスクが明らかになった。高齢者は重症化するリスクに注意」を呼び掛けた。特に症状が全くない感染者のリスクの広がりを強調した。これから冬になっていく南半球では感染の伝播の爆発的な増加を心配し、特に高齢者の重症化リスクを強調している。残念ながら水面下で広がりのリスクが日を重ねるしたがって拡大している。  
特に11月~5月の冬季に第2波が7ヵ月にわたって押し寄せる懸念が高い。
官民を上げた感染症の対策を身につけてきたが、COVID-19について差別や偏見が起こらないように財団法人日本感染症学会、日本環境感染学会が対策を進めている。
湾岸地域では外出して周辺をみると、マスクなしに歩いている人は異常な人であるような感じを受けるようになってきた。この種の感染リスクを防ぐ上ではひとつの進歩である。
少なくとも、東京の話題の湾岸地域で仕事をするわれわれにとっては日本人の進んだ慣行になってきた。
この種の動きは夏場になっても続くかどうかが気がかりである。

本稿トリトンブログも世間に対しての警告の場になった。
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ドル相場は転換点

2020-07-25 18:25:41 | 投資戦略
週末、円相場の上昇がひとり目立った。ブルンバーグ・ドル・スポット指数は1月7日以来の安値に落ち4日間の連続安。3月の高値から8%の大幅安になった。コロナウイルスが
頭をもたげ為替相場のかく乱をはじめ、ドル相場に打撃を与え始めた。
ワシントンと北京の間で不協和音がなりはじめ、米ドルに対しての弱気ムードが頭をもたげはじめた。米国と北京間での久しぶりの不協和音の台頭である。Covid19が米国で再燃し、国内での失業問題に注目が集まり長期金利が下落した。
ドイツ銀行のストラティジストは「ドル相場は長期的な転換期に来ている。下落相場の始まりを暗示しはじめた」と先行きに慎重論が出てきた。
ブルンバーグ・ドル・スポット指数は-0.5%となり、7月はこれまで2.6%下落した。対照的にユーロは2018年9月以来の堅調な展開になり、USドルは円相場に対して下落し、105.76円になった。
米国のムニューチン財務長官は「米国が目指すのはドル相場の安定で、世界の金融市場の準備通貨としての役目を果たす決意には変わりない」と持論を強調した。
金融市場ではコロナウイルスという天敵が相場のかく乱要因に踊り出たが、新しい天敵の出現に金融市場の安定化に難題が出現した。
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コロナウイルス問題も吸収・・・上昇トレンドいり

2020-07-22 17:37:04 | 投資戦略
ヨーロッパ主要国の首脳が会合を開き2兆1000億ドル規模の新しい景気刺激策の発動を決めた。米国が一足先に決定した政策を追いかける。中央銀行が上限を設定しない景気対策だけに、欧米の投資家が株式市場に殺到をはじめた。
ダウ平均が先行役をはたし、欧米の株式市場には機関投資家の資金がセキを切ったように流入しはじめた。

テクニカル分析で使われる代表的な指標にRSI指数がある。プロの投資家や機関投資家が身近な数値として重要視するが、過熱と見られる水準は70で、それまでには大きな余裕がある。目先には大きな壁もなく、株価の上昇を吸収するまでには時間がある。
連銀のバラスシートには資金を供給する準備が整っており、連銀のハト派が自在にマネーの供給に動きはじめた。
当面は余裕資金が株式市場にも流入するお膳立てはできた。景気回復が始まる直前の連銀のバラスシートは8700億ドルであったが、現在は積極的な景気刺激策のために10兆ドルと桁違いに大きな流動性が準備されている。

コロナウイルスの蔓延で投資家が一時は慎重姿勢に傾きかけたが、連銀の一貫した資金供給の拡大で一掃され新しい相場の展開が有力になってきた。しばらくは強い相場の展開のお膳立てができた。

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