これまでの米国株の10月を振り返えると激震が起こり相場は大きく下落する“Shocktober”(ショックの10月)といわれてきた。
だが、ことしは34,390.72→35,81956と例年の相場の習性を跳ね返しブラスで終わった。
10月のダウ平均は90ポイント高で終わり、月末では3万5819.56ドルとプラスで終わった。
金曜日にアップル、アマゾンの売り上げ不振が発表されたがダウ平均は+90ドル高で終わった。S&P500とナスダックは新高値を記録した。
マイクロソフトの決算が好調で時価総額が2兆4900億ドルになり、アップルの2兆4800億ドルをわずかだが上回った。
先行き11月と12月には第4四半期の好調な決算を競うアナリストの予想が出て、米国の個人消費の好調な数字が表面化する。
足元の好調な企業業績をベースに2021年の好決算を競う時期に突入する。好調な決算数字と同時に、2022年見通しの予想が出るが、個人消費の絶好調が原動力になり、見通しの増額修正が広がり新年の上昇相場の大きな好材料になる。
週明けの相場展開に期待したい。
10月30日は休稿します。
足立 眞一
ビットコイン市場には引き続き大きな資金の流入が続き、投資アドバイザリーのCoinSharesによると、先週は14.7億ドルの資金が流入し、これまでの最高記録を更新した。
本欄でも書いたように投資の神様のウォーレン・バフェットは比較的に早くからビットコイン投資を始めていた
彼がこの種の新しい投資分野に手を染めるのはめずらしいが、これまでのさまざまな分野への投資歴から「新しい通貨の誕生」に賛同し資金を投じてきた。
しかし昨今の相場の続騰をみて、相場は投機化現象が強いとみて手放した。皮肉なことにバフェットが資金を引き上げてから上昇スピードが増幅している。メデイアでは連日にわたって成功物語の報道記事が目立つ。
先週にはアメリカで初めてビットコインETFが上場され個人投資家が勢いよく流入をはじめた。暗号資産（仮想通貨）の投資アドバイザリーのCoinShare によると個人やファンドからの資金流入が急増。マスターカードと業務提携した関連銘柄Bakktは短期間に200％超になった。短期間に3倍である。関連株を漁る人気が吹き上がる。同社は直接買い物ができる仮想通貨ペイメントシステムの構築を公表した。
ビットコイン成金の続出の速いスピードが目立つ。目がくらむ。
世界最高資産の富豪レースが続くが続く。
トップ争いで頭角を現してきたイーロン・マスク（テスラ自動車）の資産が3000兆ドル近くになり世界最大の資産家の地位を取り戻した。後続するのはビル・ゲーツ(マイクロ・ソフト)である。
イーロン・マスクが大株主であるテスラ自動車が最近は人気を集め時価総額が1兆ドル台を超えた。業界の再編成の激震が継続し始めた。
ウォール街では近い将来に電気自動車が現在のガソリン自動車に完全にとって代わるという見方が定着。
米国では電気自動車という武器をもつテスラの時価総額が近い将来、世界の自動車業界を席巻するとみるアナリストがふえてきた。
テスラの将来性に大きな希望を託し世界のガソリン自動車11社を合わせた時価総額に並ぶ独占的な企業が出現し、確実に業界で後続して生き残るのはトップに挑戦するトヨタ自動車、ルノーグループの日産自動車ぐらいで、業界の再編成が継続する。
自動車業界では今後は再編成の激震が続き大きな地殻変動で激震が継続する。
米国では新しく踊り出たイーロン・マスクが業界の再編成のカギをもつ。
ビットコインの上昇が止まらない。
10月1日に4,783,094ドルを記録し世界中のビットコインのフアンが唖然としたが、本日は7,068,525ドルをつけた。短期間での47％の急騰である。これまで高値に慎重であった投資家が殺到している。
日本時間では欧米より一歩早く日中に取引が行われているが、欧米ではこれから日中の取引にはいる。
25日の取引である。
最近の動きを振り返ると、本年初めは2,893,498円であった。それが8月9日には5,072,000円になり、本日は7,000,000円台になった。国際的な投資物件で、一時は大幅な調整をしたが、最近の足取りには上昇の熱気がみられる。
これから米国では日中の先物取引も行われ、投資家には簡単に売買できる市場が出来てきる。
相場の過熱をみて、監督当局が規制をかける気配はみられない。
日本でも比較的に早くから売買されてきたし足し、米国でも世紀の投資家と称せられるウォーレン・バフェットやビル・ミラーが早くから参加した。彼らの長年の投資暦からして投資対象としての魅力を早くから確信した。
日本にいても数万円でも投資できる。
金融市場の国際化の進展で、銀行に口座を開いて自宅からPCで発注できるのは愉快な話である。
ソフトバンクが先端を切って進取してきたのはさすがである。
