足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

4月相場に期待

2012-03-31 08:35:12 | 株式

1四半期が終わった。

ウォール街で満足感が蔓延してきた。

過去3ヵ月のNYダウ平均は+8.1%、S&P500+12%、ナスダックは+19%。

特に昨年10月からの回復ぶりには目ざましいものがあり、時価総額は36000億ドル増加した。東京市場の時価総額に匹敵する金額で、日本の株式市場がひとつ誕生する勢いである。

資産効果が景気に影響を与え始めた。日本とは異なり個人投資家の資産のうち株式の保有比率が高いだけに、消費には大きな好影響を与える。

株高の背景は景気の回復、ユーロ圏での不安感の減退があげられるが、なによりも注目しなければならないのは連銀バーンナンキ議長の存在である。果敢な金融緩和政策を進め、いまなお一段の緩和も示唆する。個人投資家の資金もようやく株式市場に帰ってきた。

ウォール街のおかげで東京市場も株価は20%上昇し、ドイツも+16%。影が薄くなったのは上海市場で+2%に止まった。

われわれの関心事は4月相場の展開である。ビスポーク・インベストメントの調べでは4月は過去100年間では月間で平均+1.3%、同50年間では+2.1%、同20年間では+2.9%になったという。時代が進むにつれ4月の季節性は輝きを増す。

東京市場も3月は月末にかけ調整局面になったが、円安相場の基調に変化がなければ4月は期待できそうだ。

一段と前向きの姿勢で銘柄の選択を進めたい。

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鉄鋼株に注目

2012-03-30 07:41:08 | 株式

ウォール街では引続き調整局面が続く。ただ下値には買い物が出てきて、指数の動きは底堅い。NYダウ平均は引けにかけて戻し+19ドル高で引けた。

東京市場は円相場の動きが最大の関心事であるが82円台での調整である。

鉄鋼株への投資に注目したが、きっかけはウォール街での鉄鋼株の人気である。

代表的なUSスチール(X)の株価は昨年の安値から+71%、中型鉄鋼株のAKスチール(AKS)は2.4倍になっている。昨日も全体の相場に逆行高し鉄鋼株は高かった。

「鉄鋼株は最終需要が増加し始め2012年には売上が増加する。原動力は世界経済の回復である。利益率も改善し始めており、市況の底入れと出荷の増加という両輪がうまく回転を始めた。特に自動車、鉄道車両、エネルギー、産業機械、農業機械からの需要が着実に増えてきている」と調査機関は指摘している。

2012年の米国の鉄鋼メーカーの稼働率は71.3%と1年前に比較して9.6%も増加し40ヵ月ぶりの水準に復帰している。

株価はこれらの動きを昨年秋から織り込み始めた。鉄鋼株の相場はまだ若い。

日本の鉄鋼株にも当てはまる。

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配当とりは先高期待の証明・・・鉄鋼株に注目

2012-03-28 07:46:59 | 株式

昨日のウォール街で注目されたのは日本株の大幅な上昇である。日経平均が1万255円と昨年311日の震災日の1254円をわずかながら上回って引けたことだ。

日本の復活の象徴ともいえる現象であるが、いままで日本株の投資を見送っていた投資家の関心を先行き引きつけそうである。

昨日は配当取りの買い物で日経平均は+236円(+2.3%)と大幅な上昇を記録した。特に上昇率が目立ったのは金融、不動産、海運であった。配当取りの買いが入るということは、先高期待の強さを意味する。

ウォール街でも第1四半期が今週で終わるが、これまでS&P500+13%、ナスダック+20%であった。ハイテク株が相場を牽引した。

注目したいのはリーマンショック時に政府の資金注入を受けて存続したAIGが昨日は自社株買いを発表したことである。日本ではちょっと考えられないことだが、業績が回復した以上は株価のことに経営者の関心がまず高まる。株価を引き揚げる即効薬は自社株買いである。この点が先行きの日本の経営者の意識改革に果たされた大きな課題である。

円相場が昨日はウォール街でちょうど1週間ぶりに83円台に下落した。今回の日本株買いの最大の材料である円安トレンドが不変であることを確認した。

先行き鉄鋼株に注目したい。ウォール街では人気株に踊り出てきた。

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バーナンキ議長の講演が相場を動かす

2012-03-27 07:45:22 | 株式

大方の予想に反してNY株は大幅高になった。

きっかけはバーナンキ議長の講演である。米エコノミスト協会で「最近の雇用市場の改善は満足できるものではない。引き続き金融政策面でのテコ入れが必要」と強調した。現実の株価の足取りを意識した発言でハト派の政策運営の本領を発揮した。現実路線を往くバーナンキ議長に市場は改めて大きな信頼を寄せ反応した。

S&P500を構成する10業種すべてが上昇するという好調な市場内容である。今週は第1四半期の最終週であるが、機関投資家やヘッジファンドの成績に側面的に支援した形である。

ISIが作成するヘッジファンドの運用者指数は20108月以来の高い水準になった。QE2の発動にバーナンキ議長が初めて言及した時である。それから株価は大きく上昇トレンドに進んだ。

アップル(AAPL)やJPモルガンといった米国を象徴する銘柄に人気が集まった。

VIX(恐怖)指数は14.26と今年の最低になったし、ドル相場は対円では上昇した。

東京市場にも向かい風が吹く。

昨日はこれまで売られた輸出関連の上昇が散見されたが、関心は再び輸出関連に向かう。NY株の動きを先取りした感じである。

われわれは中国関連で一時は大きく下落した輸出関連に注目している。代表的なコマツ(6301)、日立建機(6305)、ナブテスコ(6268)である。

それに日立製作所(6501)の復活にも注目。

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3月相場の最終週いり

2012-03-26 07:11:22 | 株式

今週は3月の最終週にはいる。

ウォール街ではNYダウ平均が13000ドル台乗せを実現し「一休み」を見込む向きも増えてきた。日曜日の日経新聞の第1面の「市場の心理学」にNY市場でのVIX指数(恐怖指数)のことが掲載されている。

1月に20ポイントを下回った。VIX指数に低下、つまり市場心理の好転に促されるように株高が鮮明になり・・・」と解説している。先週末のVIX指数は14.82と今月2回目の15ポイント割れになった。前回は313日でNYダウが13000ドル台に乗った時だ。ウォール街は先行きに一段と強気になった。

先週末にはVIX指数の2回目の15ポイント割れをみて「相場は先行きに楽観し過ぎ」とみる投資家が増えている。

今週は米住宅関連の指標のほか、耐久消費財の数字などの発表がある。投資家の最大の関心事である住宅市場について、先週の米バロンズ誌が“反騰局面に進む”(Ready to Rebound”)という楽観的な特集記事を掲載した。

また今週は第1四半期の最終商いにはいり、ヘッジファンドなど機関投資家のお化粧買いが予想されている。今月は1~2月の好調なパフォーマンスを下回っている。

東京市場では円安トレンドが一服し、日経平均1万円乗せに貢献した輸出関連株には調整気分が出てきた。

日本株も方向感の定まらない動きになりそうである。

輸出関連株の押し目には注目を続けたい。個別にみると一足先にテクニカル面での過熱が解消の方向に進んできた。

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