足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米国の利上げは秋まで続く

2005-06-30 19:13:41 | 株式
米連銀は9回目の利上げ。
われわれの最大の関心事は「いつ引締め政策の転換を行うか?」にある。
今週の米バロンズ誌にISIグループのナンシー・ラザール(エド・ハイマンとの共同経営者)は「3.75%で打ち止めになる」と語っている。毎年、エコノミストの人気投票ではナンバーワンになるISIグループだ。世界中の機関投資家が注目している。
秋に打ち止めする理由は景気がスローダウンのプロセスに入ってきたからである。
GDPは第2四半期+3%、第3四半期+2.5%、第4四半期+2.0%と予測する。
グリーンスパン議長の最大の関心事は2つある。インフレと住宅ブームの崩壊だ。インフレは世界的に鎮静化する傾向がみえてきた。
残るは住宅バブルのほうかであるが、どこかで打ち止めのサインを出さなければ日本の資産バブル崩壊の二の舞につながる。したがって8月、9月にあと+0.25%ずつ利上げをして打ち止めにするとみる。
この見方は債券王といわれるビル・グロスの「3.5%で打ち止め」というのと、ほぼ意見が一致する。
グリーンスパン議長は市場の声に耳を傾けて政策を決めるといわれる。この2人の見方は市場の声として、おそらくグリーンスパン議長が注目する。
さて今回の利上げで、連銀は夏休みにはいる。次のFOMCは8月8日である。NY株は来週以降、夏相場に向かって始動を始めるだろう。

新興市場は投機色が極端に高まってきた。ここで目先、天井ではないが多少は調整した方がよい。
今回の火付け役になった銘柄は、調整にはいった。

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アドバンスト・メディアの株価考

2005-06-29 19:07:31 | 株式
27日に公開したアドバンスト・メディア(3773・マ)が、2日目に寄り付いたものの、本日もストップ高のカイ気配で終わった。
音声を認識するソフト開発で、話を聞いていて技術革新もここまで来たか?と思った。医院や国会での議事録にも採用。
以前からPCに音声で入力するシステムはあった。私も数年前にIBM製のPCを買って、実際に試したが実用に耐えるものではなかった。その問題点を解決し、日本のベンチャー企業が開発に成功したのだから注目すべきことだ(もっとも同社のソフトも米マルチモダル・テクノロジーズ社が開発、クロスライセンスを結んでいる。現在は独占販売の契約)。
さてこの種の銘柄の評価がなかなか困難だ。
ウォール街で普及しているPSR(株価÷1株当たり売り上げ)を利用するしか、ほかに方法は私には見つからない。
先の「トリトンスクエア通信」では、公開前に「同社の1株当たり売り上げ(予想)は2万3,000円。PSR20倍まで買えば46万円という数字が出る。おそらくこの株価以上の初値をつけるだろう。プレミアムを払ってでも投資したい銘柄である」と書いた。
さてスタートした現在、株価の評価の再検討をしなければならない。
ネット関連株のPSRはGMOペイメント(3769・マ)が29倍、ディ・エヌ・エー(2432・マ)が30倍、ガンホーオンライン(3765・HC)が43倍。
仮にガンホー並みに買えば98万円という株価が出る。ガンホーの株価は一時は2310万円をつけた。最高値の時はPSR65倍。
そんな勢いが、いまのアドバンス・メディアにもあることは確か。

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投資で成功する3つの条件

2005-06-28 20:36:39 | 株式
ウォール街には多くの出世物語がある。
マーチン・ズバイもその一人だ。大学で博士号をとった後、ニューヨーク市立大学の助教授になり、論文がバロンズ誌の名編集長アベルソンの目にとまり、ニュース・レターの執筆で生計を立てる。そして投資顧問会社を設立し、成功した。知る人ぞ知る。
私も1980年代にNY市場に上場された彼の会社型投信に投資したことがある。
彼は投資で成功する秘訣として「忍耐」「柔軟性」「自己規律」を挙げている。
「忍耐」は解説する必要はない。「柔軟性」はソロスも主張する。「失敗にいち早く気付くこと」である。
「自己規律」はリスクコントロールで、投資のルールを守ることだ。相場が上がれば強気になり、下がれば弱気になることは絶対に避ける。
マーチン・ズバイの言葉をいつも頭の中で反復する。投資で成功する条件である。

ジャスダック市場が9日の連騰。ひと足先に夏相場が始まった。
7月はIPO(新規公開)が7社。6月の21社に比べて大きく減る。われわれの関心は既公開銘柄の見直しに向かう。

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分割人気が蘇る

2005-06-27 21:07:17 | 株式
今週の世界の投資家の最大の関心事は、29~30日の米連銀のFOMCにある。
+0.25%の利上げは既定の事実ではあるが、利上げ発表時の声明文にどのような変化が現れるか?
今月に入ってから急に「金融引き締め最終段階」説が出始めた。
特に市場が問題にしたのが債券投資の世界でのウォーレン・バフェットといわれるビル・グロス(ピムコ)の、「引き締めは最終段階。あと2回で打ち止め」という発言。30兆円を超える資金を運用する人の発言だけに重みがある。
いま一人は、かねて私も注目しているISIグループのナンシー・ラザールの「3.75%で打ち止め」。秋が最後になる。
このような市場の声をグリーンスパン議長がどのように受け止めるか?
今週のウォール街も東京市場も神経質な動きになる。トレーダーも手持ちは減らし、ヘッジファンドも様子見気分だろう。
FOMC後の戦略を練る。
東京市場では新興市場だけが元気がよい。本日は6月末の分割の権利落ち日であったが、ストップ高銘柄が見られた。
事前に買うわれなかったのがよかった。株式分割への人気が蘇りつつある。日本独特の人気である。
夏相場は新興市場がリード役になるというかねての持論は変えていない。

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イーコンテクストを考える

2005-06-26 21:33:22 | 株式
先週、23日(木)にIPO(新規公開)したイーコンテクスト(2448.HC)は2日目に185万円で寄った。IPO価格が80万円なので2.3倍。寄り後、もみ合いに入り安値は175万円までつけたが、引け前になって動き出し、結局、212万円で引けた。
出来高は4291株で公開株数の3488株は一回転した。
デジタルガレージ(4819・JQ)の子会社である。
電子商取引で購入した商品をコンビニで受け取り、決済する。クレジットカードでの決済も可能。ローソンと提携してビジネスを始めたが、その後、サンクスKとファミリーマートとも提携の輪を拡大。
日本より進んでいる電子商取引は、米国でも小売業界のわずか5%。カタログ販売の10~12%にも及ばない。数年のうちに追い越す可能性が大。
Eベイが子会社にした電子商取引のPayPalはこのところ成長率がEベイ本体を大きく上回り、親会社の成長株というイメージの復活に今年は大きく貢献している。決済関連はウォール街でも人気分野である。Eベイ株は最近、人気が盛り返してきた。
日本はこれからだ。
先輩にGMOペイメントゲートウェイ(3769・マ)とベリトランス(3749・HC)があるが、イーコンテクストには両社を上回る成長が期待できる。
この株の評価にはPSR(株価÷1株当たり売り上げ)を使う。1株当たり売り上げは9万4,000円。PSR20倍の188万円という理論株価を出したが、週末は、その水準を上回った。
次はGMOペイメントの26倍だ。
中期的に成長が期待できる。

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