足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

原油の相場操縦の解明の動き・・・株式相場の大きな材料

2008-05-31 19:58:40 | 株式

原油相場がサブプライム問題に代わって、世界の株式市場の材料になってきた。

金融市場の信用リスクの不安が峠を越しても、インフレの展開のカギを握るのが商品相場であるし、そのなかでも一番に影響力があるのが原油相場だ。これだけはバーナンキ議長のような行動力で抑えることはできない。

米国の議会が、「石油相場は人為的に操作されている」という世論に動かされ、市場の実態の調査に乗り出すよう、関係筋に圧力をかけ始めた。

動いたのはCFTC(商品先物取引委員会)である。

これまでから議会の公聴会にはヘッジファンドの運用者を招聘し調べてきたが、それだけでは埒が明かないと読んだ。

まず矛先はインデックス・ファンドと商品取引のトレダーに向かった。CFTCはヨーロッパの取引所との連絡はまったく持っていないだけに、今回は情報収集の面で海外にも協力を求めた。

以前にもCFTCが調査を行ったが、そのときの結論は「相場は投機家が動かしている」という証拠はつかめなかった。ただ証券市場のように、市場参加者を取引金額面で規制するというルールがなかっただけに、これからなんらかの形で規制する可能性を指摘する向きも多い。差当たり価格操作に対しての対抗策である。

いまひとつは石油業界での相場の操作の疑惑の解明である。実需の石油取引、輸送、在庫、ヘッジのためのデリバティブ取引の実体の調査である。業界の関係者が相場操縦に介入しているのではないかという疑点がある。CFTC2003~2004年にプロパン・ガスのBPによる価格操作を摘発し、罰金を果たした前例がある。

最近の「原油相場の上昇スピードは異常である」ということはだれでもが抱く。「実需で動いているという域を超えている」という実感をもつ。

今回はCFTCが、これまでとは異なった意気込みを見せているだけに、原油相場の動きには一区切りがつくかも知れない。

つまり相場の天井感である。

株式相場には好材料である。

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パラダイムの変化で戦略の修正が必要

2008-05-30 09:55:54 | 株式

石油相場が波乱してきた。

明らかに先週までの様相とは変わってきた。

これまでは投資銀行のアナリストが強気見通しを出せばそれに追随して相場が上がった。投資銀行は顧客との間で膨大なスワップ取引を結んでおり、相場が上がれば顧客が有利になるようなポジションを薦めてきた。

ちょうど2000年のインターネット・バブル時にアナリストが競って個々の銘柄に強気レポートを出し、市場の投資意欲を喚起するとともに、ネット企業の市場での資金調達が有利になるような環境づくりをしたのに似てきた。

これまでは隠密に市場の状況を調べていた商品業界のSECに当たるCFT(商品先物取引委員会)が、取引業者の調査に乗り出した。調査にはいつたことが、すぐに市場に流れたが、市場参加者は「今回はいつもと異なる」という感じをもった。いつもは市場には、その行動がもれないからだ。

金融商品関連のスワップは62兆ドル(650兆円)といわれる。

ウォーレン・バフェットは早くからこの膨大な金額を問題にしてきたし、問題の発生したときを見込んで一部のヘッジファンドは空売りを仕掛けていた。

石油の先物にもここへきて「買い方」と「売り方」が複雑に混在している。

昨日のウォール街は原油安、ドル高、債券安が組み合わされた。

金利先物市場では早くも利上げの話が出始めた。916日のFOMCでは連銀は+0.25%引き上げるという相場が立った。市場のパラダイムに変化が出てきた。これを目先の投資戦略にどう生かすか?

銘柄戦略を変えなければならないだろう。

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新PC革命が出そう

2008-05-29 17:32:08 | 株式

引き続き銀行株に注目している。

2008年の決算発表でサブプライム問題の損失が明らかになり、投資家として先行きを読む上での不明瞭さがなくなった。

株式市場はいち早く、このことを先取りし、東京市場での売買金額ベスト上位にいつも大手銀行が入るようになってきた。

「トリトンスクエア通信」でも、これまでみずほフィナンシャル(8411)、三井住友フィナンシャル(8316)をとり上げてきたが、投資家にとってどの銘柄に絞るかが売買をするうえでの最大の問題点。

最近はみずほフィナンシャルの売買代金がトップになる日が多くなってきて、株価の人気も強い。

ただ三菱UFJ(8306)とみずほフィナンシャルの過去1年の株価を振り返ると、株価の動きはびっくりするほど似通っており、過去1年間では両株とも下落はしているが、下落率は三菱UFJのほうが小さい。

今週は三菱UFJに注目した。短期だけではなく、中、長期で注目できる投資対象である。

28日、マイクロソフトの首脳スティーブ・バルマーが「次代のOSにはタッチ・スクリー方式を採用する」と公表した。2009年に「ウィンドウ7」というOSを出す予定で、パソコンの歴史に革命をもたらす製品になるだろう。

これまでPCの歴史とともに歩んできのマウスから、指先で操作するPCが出現する。これまでマウスに縛られて操作していた機能が、これからはマウスから開放されるという意味では画期的である。

すでにマイクロソフト社内では完成し、さまざまな実験が行われている。

メディアは「iPhone方式」と伝えているが、これから市場では関連株のなかから成長株が出るだろう。

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石油相場の調整は来るか?

2008-05-28 17:19:22 | 株式

先週は原油価格が史上最高値を更新し$135台に乗り、市場ではインフレ懸念が一層、台頭するという見方が強まっていた。そこへ昨日の原油は429日以来といわれる3ドルも下落したのだから、株価は好感した。

ヘッジファンドのソロスが「石油相場はバブルだ」と発言した。

「ソロスはもう過去の人でないか?」という人もいるが、決してそうではない。

現在はカンタム・エンドウメント・ファンドというファンド・オブ・ファンズを経営しており、外部のヘッジファンドに投資をしている。そして運用資産200億ドル(2兆円)の一部は、「ここぞ」と思うときは、自らが乗り出し運用する。おもにマクロ運用である。

昨年はサブプライム関連の商品の空売りで12億ドル(1200億円)以上の儲けを上げた。

ヘッジファンド業界では第2位の儲け頭であった。

ソロスが「バブルだ」という以上は、ショート(空売り)のポジションを取っているのかも知れない。

石油の需給をファンダメンタルで分析すると、いくら新興諸国の需要が急増したとはいえ、現在のような石油相場の上昇は異常と、ソロスのような投資家は分析しているのだろう。

昨日のウォール街の上昇は原油の下落が大きな材料であったとみるが、株式市場は石油相場のバブル崩壊を期待していることは確かである。

本日の東京市場は、上記の見方には疑心暗鬼であった。石油相場の頭打ちに賭ける向きは現在では少ない。

目先はいま少しの調整後に、石油相場の頭打ちになるのが理想的なコースであるとみる。

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歴史的な大量の現金の滞留・・ウォール街

2008-05-27 17:08:23 | 株式

“相場が調整局面にはいると、投資家が仕舞い込んでいる資金が、株価を押し上げる。

ビル・ストーン(PNC・ウェルスマネジメントのストラティジスト)によると銀行預金と個人、機関投資家のMMFを合わせた資金が、上げ相場の火付け役になる。

この種の資金の合計額は広範囲の株価指標であるS&P1500の62%相当額ある。3月の65%より低いが、過去10年間の平均値47%からすると相当に高い水準である。これまでに現在のような高い水準になったのは、2002年9月であったが、相場は+12%になった”(5月26日付・米バロンズ誌)

ここでいう3月はベアースターンズ破綻のときであり、そのとき以来、NYダウ平均は+8.8%になった。

日米とも株価は、ファンダメンタルから離れて低水準に置かれているところだけに、大量の資金の滞留は先行きを読む上では大きな材料になる。

東京市場についても、現在は3月を基点とした上昇局面にあるとする見方は変えていない。

多少の相場の過熱感が見られたが、深い押しはないまま、人気株の循環買いが続いていくだろう。

これまで注目してきたリーダー役には変化はないとみている。

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