足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「摩の9月の最終日」になるか?

2015-09-30 06:37:45 | 投資戦略
9月は歴史的にみてもNY株にとって最悪の月であった。
ことしもそれが実証された。季節感のほかに、今年は問題が山積した。商品相場の下落、中国株の暴落、フォルクワーゲン問題、連銀の政策転換懸念、バイオ株の暴落―と悪材料が多かった。
本日は“魔の9月”の最終日だが、2008年のリーマン・ショック以来、7回経過した9月30日はすべてマイナスで終わった。ウォール街では今年もこのジンクスを気にする。
昨日はNYダウ平均、S&P500はプラスであったが、今回の相場の下げを先導したナスダック指数はマイナスであった。
今年の8~9月相場の下落を先導したのはバイオ関連で指数は高値から26%も暴落した。
ただ昨日は底入れ反騰が目立ちナスダック指数の底入れを暗示する動きをした。バイオ銘柄の下落の理由は、政府の医療費抑制問題の浮上である。最近の米国産業の復活の立役者であるだけに、バイオ関連が長期の低迷にはいることは考えられない。無差別に人気を盛り上げた銘柄の選別買いの反動が出ただけで、バイオ関連の先行きの成長性は失われていない。
グーグル(GOOG),ママゾン(AMZN)、フェィスブック(FB)という成長株が大きな成果を上げたのは、ITバブル崩壊後であった。

東京市場でもテクニカル面では売られ過ぎの銘柄が増えてきた。テクニカル面ではハイテク株に魅力のある銘柄が多いが、25日移動平均との乖離率をみると日本電産(6594)が-12%、ソニーが-9%、ヒロセ電機(6806)が-6.4%と買い場にきている株が増えてきている。

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NY株は最悪の地合いが続く

2015-09-29 05:35:54 | 投資戦略
NY株が反落した。
引き続きナスダック指数が下落の先頭をきり、テクニカル分析で重要視される50日移動平均線と200日線がデッドクロスし典型的な弱気相場を示唆した。
市場のセンチメント指数はいずれも極端に悪化し、相場の人気にもっとも敏感なCNNMoneyの「Fear&Greeed(’恐怖&欲望)」指数は12まで下落し、今回の調整相場の最悪の時点まで悪化した。中国の景気指標も引き続き不調であったし、米国では21世紀の最大の有望株で一致していたヘルスケアが先頭を切って下落したのが地合いを一層悪くした。
先週のイエレン連銀議長の講演のあと、一部の連銀メンバーからは、10月か12月のFOMCでの政策転換が必至という見方も出ていたが、この日の相場の下落で金融政策の先行きが読みにくくなってきた。
目先の相場判断の最重要課題である「相場は中長期の弱気市場にはいった」という問題がよみがえる。
一部のテクニカルアナリストやストラチィジストののなかには、連銀は年内に政策転換を行い、相場の懸念材料がはれるとする期待感が出ていたが、そのような見方も相場が大幅安になると勢力を失う。
現在、もっとも注目されるのは相場のリード役であるヘッジファンドの活力が消えたことは悪材料だ。大手ヘッジファンドのジョン・ポールソンはヘルケア関連のファンドを立ち上げばかりだが出鼻をくじかれた。
業界でのパフォーマンスの好調組のデビッド・テッパー(アパルーサ・マネジメント)は中国株アリババ投資で失敗した。相場の動きに影響を示してきた投資家の沈黙は、現在の相場の読みの難しさを象徴する。

期待される材料は10月に始まる個々の企業業績の発表である。
東京市場についても同じことがいえる。
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指標面では”陰の極”

2015-09-28 06:56:25 | 投資戦略
バロンズ誌に記事を寄稿しているマーク・ハルバート(Mark Hulbert)が先週末のNY株の動きをみて”投資家のセンチメントは15年ぶりの弱気のサイン”が出たと宣言した。
彼は金融・株式関連のニュースレターの見方を集約して、相場のテクニカル分析を行うユニークな存在。市場での専門家の相場観を集め分析し、そのデータをもとにして独自の投資戦略を出す。
彼が開発したナスダック関連ニュースレター指数によると、市場は15年ぶりの弱気になった。現在の相場の位置は“陰の極”にあるとみる(ナスダック関連のニュースレターの見方を集合)。そのデータから逆張り手法では「買い場」が到来したと判断した。

個人投資家やヘッジファンドの売買比率の高いナスダック指数は市場のセンチメントの分析には格好の指標的な存在である。テンバーガー(10倍になる株)どころか、50倍~100倍になる銘柄はナスダック市場から生まれてきた。最近の好例ではヘルスケア関連のバイオ株である。米国産業界の技術革新の宝庫である。
ちょうど1年前も9~10月にかけて彼のセンチメント指数が急速に低下し、「買い」のシグナルを出した。相場はその時点で底入れし、昨年10月~本年7月の上昇相場を示現した。
このときはニュースレターの集合知の応用が有効であった。
現在も8月の底に続いて9月の下落は2番底入れを形成中ともみられる。

中国問題が8月~9月相場下落のきっかけになったが、最近では米連銀FOMCの利上げ先送り決定もマイナスに受け止めた。皮肉な現象である。そこへ独フォルクスワーゲンの不祥事でヨーロッパ株が叩かれるという突発的な悪材料がでた。FOMCの決定をみて連銀が現在の米国景気を世間よりも厳しくみているという裏読みをする向きもふえた
マーク・ハルバーとの論理を東京市場に当てはめるなら、東京市場も“陰の極”が近いといえる。
ヘルスケア関連に注目を始めたい。
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イエレン議長の講演に好感

2015-09-26 06:58:08 | 投資戦略
NY株は反発したが、ナスダック指数はヘルスケア関連が下がりマイナス。
イエレン連銀議長の前日の講演会を好感した。その中では米国経済は堅調で年内の利上げを示唆した。
先週のFOMCでゼロ金利解消の期待する投資家を裏切り市場には悲観人気が広がった。
見送り説をとっていた投資家には期待外れの講演の内容であったが、この日のスピーチ内容で安心感が出てきた。考えようによっては皮肉な現象だが、米国の投資家の合理的な思考には注目される。

先日も書いたが、ゼロ金利解消を提唱する急先鋒は債券投資の第一人者ビル・グロスだ。ゼロ金利は結果として年金生活者の購買力を奪い、経営者の企業家精神の発揚を削ぎ、現下の米国経済にはマイナスとみる。
米国は技術革新が産業界成長の原動力である。
昨今は超低金利で経営者は高株価を維持するために借金で自社株買に走るのを憂い、前向きの投資意欲が減退していることをビル・グロスは嘆く。
米国の投資家の行動にはどこの国よりも合理性があり、ビル・グロスの主張に賛同する向きも多い。このことは誰よりもイエレン議長が熟知しており、内心ではグロスの見方には同調したい気持ちが強いのだろう。
木曜日の引け後のイエレン議長のスピーチでは、その本音が出て市場は安心感を取り戻した。

今回の8月からの株価の下落は金融政策の不透明感というよりも、別の要因の方に影響されたという判断が有力。
別の視点で見た相場の調整の理由は2009年以来の足かけ7年にわたる上昇相場である。振り返れば、この上昇過程でもユーロ危機、地政学リスク、ギリシア問題という悪材料が発生した。今度は中国経済の減速だが、いまの世界経済はそれを消化する力を備ええている。日欧米に余裕が出てきているからだ。
バフェットのいう「恐怖心が蔓延するときは買う」という行動をよく考える時である。
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NY株は調整から脱却できず・・・・本日にイエレン議長の講演に関心

2015-09-25 06:12:03 | 投資戦略
NY株は3日間続落。先週の連銀FOMCの政策決定への不満が続く。
会合決定前には利上説と転換なしに見方が互角であったたが、政策当局は中国をはじめ新興諸国の景気鈍化に配慮して動かなかった。連銀の動きが向う2ヵ月以内に変化するかどうかは不透明。この点を市場は問題にする。

この日も債券投資の最高の権威者ビル・グロスの「ゼロ金利は米国経済の活力にはマイナス」という明快な主張が市場参加者の関心を大きくひきつけた。
ゼロ金利は多くの米国の年金受給者にはマイナスで収入が削減されている。
一方、経営者はゼロ金利を成長のために使わず、自社株の買戻しなど非生産的な分野に関心をもつことをたしなめる。

本日はマサチューセツ大学でイエレン議長が講演をする(日本時間の午前中)。FOMC後、初めての講演だが、現状打開についてなにか新しいコメントが出るかどうかが大きな注目点である。

金相場についての前向きのコメントがふてきた。株式の上昇とは逆相関関係にあり下落を続けてきたが、下値不安なしとみた有力ヘッジファンドの買いが出始めた。円相場の120円近辺での落ち着きが続くなら日本の投資家にも魅力のある対象である。

東京市場ではシマノ(7309)の逆行高がつづき、売買代金が急増してきた。従来の好人気パターンの様相を呈してきた。欧米での需要に加速がかかってきているのが材料。かつてのマウンテンバイク人気の再来とみる向きも出る。目先、2万円台での活躍になりそうだ。

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