足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街の強さはいつまで続くか

2017-10-04 07:24:15 | 投資戦略
景気の回復を背景にNY株は連騰である。
しかしこれまでの大相場のような高揚感はみられない。ちょっと不思議な相場の展開である。
これでは景気のファンダメンタルを反映して上昇してきたが、相場の上昇の割合に世界ではロング・ポジションが積み上がっておらず、これが昨年の秋の大統領選いらいの相場の特色である。
空売りが積み上がっているのは、相場の下値を堅くしている理由でもある。弱気筋はいつか反動安がくるのを期待して、ショートはそのまま置いている。
ヘッジファンドも有力機関投資家も同じ考えで一致している。

世界をみわたせばヨーロッパ、新興諸国の株価の好調に世界株は支えられてき、最近のパフォーマンスは東京市場が取り残されている感じだ。
世界の株式相場の方向性は時代が経つにしたがって収斂してきているので。日本だけがとりも越される理由はないはずで、かつてのヘッジファンドのようなダン・ローブ(サード・ポイント)が日本株投資の口火を切るかもしれない。

日本株の自立性を取りもどすは企業業績の回復が米国を上回ること、円安トレンドが大きな条件である。

さきの「トリトンスクア通信」(8月30日号)の注目株ベッパーフードサービス(3053)が大きく上昇した。
まだ上値余地が残されている。このような若い企業が生まれる土壌が出てきた。
われわれは第2のベッパーフードしに力を上げている。

ウォール街では目先、警戒観も強いのも忘れてならない。