足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日米の人気の格差は埋まるか?

2007-04-29 16:20:25 | 株式

改めてウォール街と東京市場の昨今の人気の格差についいて考えてみよう。

まずファンダメンタル面だが経済成長率の格差は米国が鈍化、日本は回復で小さくなってきており、場合によれば2ー3年のうちには逆転の可能性が出てきている。米国でみられるような住宅問題のサブプライムのような深刻な材料はない。これはウォール街のアナリストによると米国の住宅問題は同時テロ事件、イラク戦争の延長線上で論じる向きもあるぐらいだ。

金利問題だが日本は利上げ、米国は利下げの方向にあるが、日本の水準自体は、低金利を正常化する方向で景気に影響するものではない。企業の手元流動性を未曾有の高い水準である。利上げが企業業績にマイナスになることはない。

企業業績であるが日本は2008年3月期は依然としてフタ桁台の増益、米国はヒト桁になる。したがってPER(株価収益率)では大差はなくなる。

日米の格差で大きな違いはM&Aの額と数である。欧米では産業界の活性化のためにM&Aがとてつもない量になってきた。東京市場でもこの現象は出始めたが、まだ欧米と比べると大学生と幼稚園児との格差がある。

短期的な面では個人投資家の投資センチメントの違い。昨年初め以来、新興市場をはじめ、個人投資家好みのテーマ株が不振で、信用取引の評価損率は8%を超える。この点は市場における個人投資家の層の薄さの問題を感じさせる。

今週の米バロンズ誌には米国の個人投資家向けの投資コンサルタントの特集が組まれているが、1人で1兆円を運用管理する人がいるのにはびっくりした。日本の株式市場の底の浅いことが改めて痛感させられた。

このようにみると、今回の日米の人気の格差は個人投資家のセンチメントの違いが大きく影響しているように思う。

短期的には今回の2007年3月期の業績数字が相場にそのように影響し、相場のざいりょうになるかにかかっている。

東京市場の先行きには基本的にはおおきな問題はない。

(お断り)5月6日まで本ブログの執筆は休載いたします。

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引き続き日本株へ好材料

2007-04-28 10:05:07 | 株式

ウォール街の活況が止まらない。

昨日もダウ平均は新高値を更新した。それに追随してナスダックも上昇した。

ようやくブルーチップだけではなく、物色の人気が横へ広がりを見せはじめてきてる。

昨日まででS&P500採用の銘柄61%が1-3月の決算を発表したが+6.8%増益と、当初の+3%台を上回った。NYダウの上昇の原動力となってきたが、投資家の期待感はこれまで出遅れていたハイテク、インターネット、バイオなどに向かう傾向が出てきた。

われわれれの関心事はこの人気が、「いつ?」、東京市場に広がるかにある。

世界の投資家の間でも日本株割安論が先週の末には強まってきている。

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ウォール街ではネット株が胎動

2007-04-27 10:54:08 | 株式

ウォール街ではNYダウ平均がとうとう1万3000ドルの大台に乗せ、その後も地固めをしている。

背景になっているのは企業業績の予想以上の好調で、今月初めには第1四半期の増益率は+3%台といわれていたのが、昨日現在では+7%台という可能性が出てきた。4半期ベースでみた増益率が14回連続でフタ桁の増益になった後だけに、3%台というのはいかにも業績の減速感があった。それだけに予定の増益率の2倍もの数字が出てきたウォール街が沸き立つのもわかる。

なかでもわれわれに関心があるのはナスダック指数の動きだ。これまでは東京市場と同じように、NYダウ平均に比べて上昇率が低かった。このためにハイテク、バイオなどのフアンにとっては欲求不満の日々が続いてきた。

ナスダックの重要性は日本株にもいえる。日経平均や新興市場は、NYダウ平均よりもナスダックとの連動性が強い。

昨日のウォール街では引き続きアマゾンが急騰、Eベイ、ヤフー、グーグルも動き始めた。この流れが続くようなら、東京市場のNY株へのキャッチアップが始まる。

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NY市場の好調が反映し始めた

2007-04-26 18:12:07 | 株式

NYダウ平均が1万3000ドルの大台に乗せた。

今回の相場の上昇の原動力になったのは企業業績の好調である。昨日までS&P500採用銘柄のうち47%とほぼ半分の企業が第1四半期の発表をしたが、+6.2%になった。決算発表が始まる直前の予想は+3.3%であったので、サプライズな数字の発表が続いている。日本と同じように経営者が慎重な予想を出していたというのが、主な理由であるが、それにしても予想との乖離が大きいのは、企業の業績がマクロ指標の鈍化にもかかわらず、好調であると読める。

アップル、アマゾンなど業績のガイダンスをしなかった企業の実績がびっくりするような数字を出し、アナリスト泣かせの状況である。

NYダウ平均の1万3000ドル台乗せを「スピードが早すぎる」とみる向きも増えてきている。

しかし振り返って見るとNYダウ平均が1万ドルに乗ったのは1999年5月であった。それから8年の時間が経過しているのだから、長期的な視点ではスピードは速いとはいえない。

ちなみに1万2000ドル台(2006年10月)から1万3000ドルには6ヵ月かかった。

企業業績とM&A,自社株買いなど需給関係のよさも背景にある。

本日はようやく東京市場もNY株の人気に反応するようになってきた。ひとつは日本でも2007年3月期の業績のサプライズと増配が個々の銘柄の材料になってきた。特に増配が目立つのは経営者の株式市場への姿勢の変化とみられる。

任天堂(7974)の決算発表には大きなサプラいズがあった。その株価は短距離だけではなく、長距離のレースがこれからも続くという確信を持たせてくれた。

関連株の決算の発表が続く。カプコン(9697)に注目している。

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これからの関心事は決算の内容

2007-04-25 18:43:57 | 株式

昨日のNYダウ平均が1万3000ドルの大台にあと一歩のところまで迫った。高値は一時は1万2989ドルをつけた。

それなのに東京市場をはじめアジア市場はいあまひとつで、特に日本株の下げが目立った。理由は昨日、発表された中古住宅の販売が18年ぶりに低調であったのと、4月の消費者信頼感指数が、3月に比べて低下したことをあげており、米国の景気の先行きを懸念した。本家の投資家が問題にしていないのに、東京市場で気にするというのは「ふ」に落ちない。

ヨーロッパ市場も英国、ドイツ、フランスは好感して、本稿を書いているときは株価は上昇している。

ウオール街でのサプライズはアマゾンの予想を上回る好決算であった。ガイダンスを出さない会社だが、第1四半期の決算はアナリストの予想を+73%も上回った。数字の差が大きかったので、引け後のアマゾンの株の取引では株価は+10%と大幅に上昇した。

本来なら東京市場に影響する材料がウォール街で出たのに、全く反応がなかったのはどうしたことか?

現在の市場での悪循環は信用取引の圧迫である。20日現在の数字が本日の日経新聞に載ったが、買い残も売り残も減少してる。個人投資家の玉整理→株価の下げ→評価損の悪化というマイナスのスパイラス現象が、株式市場の元気のない主因である。ファンダメンタルとは別の材料であると判断している。

そのスパイラル現象を止めるのは、これから始まる2007年3月期の決算発表である。昨日のヤフー(4689)のようなケースが増えるかどうかが、われわれの関心である。 

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