足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は調整しても年末高・・・・有名なバイロン・ウィン

2015-05-30 05:45:12 | 投資戦略



日経平均が11連騰した。市場にはあまり過熱感がない。テクニカル指標を対25日移動平均でみると乖離率は+2.94%、騰落指数は114%で過熱ゾーン(乖離率+7.0%以上、騰落指数125%超)までには達していない。
おもな銘柄の年初来の上昇率をみると次の通り。国際石油+13%、長谷工+49%、カルビー+14%、東レ+39%、信越化-3.5%、武田+20%、富士フ+28%、DMG森精機+61%、日立-5.6%、ダイキン+22%、ソニー+56%、ファナック+38%、村田+52%、トヨタ自+13%、HOYA+11%、任天堂+67%、三菱商+25%、三菱UFJ+38%、野村証+20%、三井不+11%、日本空港ビ+51%、ソフトB+32%である。
日経平均は+17%であった。現在の個別銘柄の株乖離率をみても異常な過熱状況はすくなく対25日移動平均ではトヨタ自+2.6%、任天堂-0.2%、ソフトB+0.17%は買いゾーンにある。
問題はNY株の動向だが今週は波乱した。足元の景気の鈍化と、ドル高を気にする。
昨日、有名なバイロン・ウィン(ブラックストーン副会長)が長文の相場観を発表した。
「相場には“連銀の政策に手向かうな”という原理原則がるが、現在の長期金利2.09%に対して株式の収益率である益利回りは5.5%で歴史的みても株式は超割安である。
最近,史上最高値を更新したナスダック指数はバブルといわれるが2000年のITバブル時の49倍に比べて現在は25倍で高くはない。目先は10%程度の調整があるかも知れないが、年末の株価は現水準から10%以上は高くなる」とみる。世界的に注目されるストラティジストの見解で信奉者は多い。
詳細は今週の「トリトンスクエア通信」で論じる。
東京市場も押し目は買いだ。上記の銘柄から25日移動平均が低い株を選びたい。




































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NY株は小休止・・・ヘルスケアの人気株

2015-05-29 06:29:29 | 投資戦略
NY株は反落。
前日、相場を押し上げたギリシア問題に進展がなくヨーロッパ株が下落しウォール街にも陰を落とした。円相場が続落し12年半ぶりの安値になった。2002年以来だが当時は東京市場が金融危機からの脱出に苦闘していたときで、りそな銀行への公的資金の投入の直前。当時からみると現在の日本経済は構造改革が進み、企業も国際化に向けて成長し株式市場の規模も拡大した。なによりもの注目点は経営者の企業価値に対しての関心が180度転換したことである。
昨日のウォール街で注目されるのはヘルスケア関連の株価の堅調なことだ。
ヘッジファンドの間で最近、もつとも人気のある医薬品株はアクタビス(ACT)である。
米国の医薬品業界で着実に地盤を拡大し、シンボル的な存在にのしあがった。昨年は同業のアラガンを買収した。ジェネリック(後発医薬品)で世界第3位の企業である。
欧米では医療費の節減でジェネリック薬品の使用率が80%超になったが、そのような波に乗って大きく成長し、製品の医療領域を大きく拡大するのに成功した。大手医薬品には真似の出来ない戦略である。豊かなキャシュフローを武器に新薬開発でも成功するとともに、ジェネリック医薬品を武器に世界100ヵ国に地盤を築いた。医薬品業界での成功モデルである。日本でいうなら武田薬品が面子を捨てジェネリック分野に進出し企業体質を変革したようなものだ。このような革新的な医薬品にヘッジファンドの目が集中し株価の躍進が続く。ハイテクにたとえるならアップルのような存在である。
先進国の高齢化と新興諸国の需要で医薬品の世界的な需要は確実に増える。それをいちはやく見抜いた経営力はすごい。そのモデルはこれからの医薬品業界を揺すぶる先例になるだろう。
昨日もアクタビスの株価は上昇した。

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NY株はナスダック指数は先導・・・ハイテク、ヘルスケア人気再燃

2015-05-28 06:14:52 | 投資戦略
NY株はナスダック指数が4月末の史上最高値に迫り相場を牽引した。ダウ平均、S&P500も最高値近辺まで回復。
ギリシアが6月はじめのIMFへの返済期限を控えて問題の解決に動き始めた観測が流れヨーロッパ株が軒並み反騰した。ウォール街のヨーロッパ株への関心は高く、投資家への影響力は大きい。
今週初めに逆転したVIX(恐怖)指数も13ポイントの安心ゾーンに戻り、CNNMoneyのFear&Greed(恐怖&貪欲)指数も中立の50近辺で推移している。
ナスダック指数の反騰を牽引したのはハイテクとヘルスケアである。世界最大の時価総額のアップル(AAPL)が買われマイクロソフト(MSFT)も大商いで上昇した。
しばらく調整局面のヘルスケアも反発した。
ヘッジファンドの間で人気の高い医薬品のアクタビス(ACT),ギリアド・サイエンシス(GILD),バリアント(VRX),ファイザー(PFE)などが人気の先頭をきった。PERが100倍を超える銘柄も多いが、ヘッジファンドの成果を左右してきただけに物色意欲は衰えていない。
アクタビスはゼネリック医薬品のトップ企業で時価総額が10兆円を超える大型企業。米国でも日本と同じように医療費削減が財政の大きな課題でゼネリック医薬品への関心は日増しに高まる。
米医薬品企業の戦略は潜在的に膨大な市場であるアジアに向かう。人口が多いだけに向こう20~30年の市場の成長は大きな戦略市場である。
いまひとつの人気の柱はスペシャリティ医薬品の分野で大手企業がM&Aの対象として再評価し始めた。
東京市場でもしばらく調整局面にあった医薬品は買い場にきた。日本にはスペシャリティ医薬品の分野でユニークな企業が多い。代表例のひとつは参天製薬(4536)である。
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NY株は円相場に反応・・・・バフェットの尺度に変化

2015-05-27 06:48:07 | 投資戦略
先週末の連銀イエレン議長の講演に反応し株価は大幅安になった。NYダウ平均は1ヵ月ぶりの下落。好調な景気指標とギリシア問題の再燃も相場の足を引っ張った。
いまひとつは円相場の下落。2007年以来の円安で米国の輸出産業への影響が懸念された。
相場の水準も高値圏にあるだけにここは地固めと下落を深刻に受け止める向きは少ない。ダウ平均が1万8000ドル台に乗せたが、これまでは資金が米国株から海外へ向かい米国投資家のポートフォリオに占める自国株のウェイトはむしろ低下している。現在は押し目を歓迎する向きも多い。

3月末の大手ヘッジファンドのポートフォリオをみるとハイテク株ではアップル(AAPL),グーグル(GOOG),フェイスブック(FB)、ヤフー(YHOO)マイクロソフト(MSFT)の持ち株比率を増やしている。ウォーレン・バフェットも大株主であるIBM(IBM)のポジションを増やした。最近はハイテク株に人気が蘇ってきたが、その根底には影響力のある投資家の買いがある。

バフェットのSECへの届け出で大型株でなく中堅株への投資が散見される。メディアのUSGコーポレーション(USG),メディア・ゼネラル(MEG)、機器部品ナウ・インク(DNOW)である。これまでの彼の投資の常識を破る銘柄選択だが、投資戦略部門の腹心ドッド・コームズとテッド・ウイシュラーのアイディアとみられる。PERが28~38倍と彼のルールを破る尺度である。投資哲学に変化が出ていたのかと思わせる動きである。
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ゼネリック医薬品再論

2015-05-26 06:43:20 | 投資戦略
昨日のNY株はメモリアル・ディで休日。この日からウォール街はサマー・シーズン入り。冬の季節から一転して夏にはいる。春は短い。
“sell in May”という言葉が最近は市場でも語られる。5月に売って10~11月に市場に復帰するという経験則が語られる。相場の季節による循環則である。
しかし一方では夏相場の信奉者もいる。6月相場は年間でもパフォーマンスが高いからだ。

先に書いたが3月末にSECに出された大口売買のインサイダー届けによると、ヘッジファンドが高い関心をもったのがアクタビス(ACT)である。大手ヘッジファンド695社を対象にした調査では77社が株主として登場した。日本ではあまり知られていない米国のゼネリック医薬品の最大手である。欧米では特許切れで安価なゼネリック医薬品の投薬比率が8割と高い。米国では政府が一段と普及に力を入れ医療費の削減の決め手にする。

日本でも最近は調剤薬局によっては国策に従い普及に力をいれ5割に達した。薬価は製品によっては6割以上も割安のケースも多い。政府は医療費の削減のためにゼネリック医薬品の普及に力をいれるが、一般にはその存在さえ知らない人も多い。欧米並みの比率にするのが政府の方針で、調剤薬局の収益が落ちないような優遇策を講じる。

米国のアクタビスの株価は安値から50%近い上昇になった。日本でもゼネリック医薬品メーカーは需要の増加を見込んで増産体制に本腰をいれはじめた。関連株は欧米に比べて出遅れてきた。
差し当たり注目できるのは日医工(4541)、東和薬品(4553)、沢井製薬(4555)である。
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