足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

外人投資家には新鮮な視点・・・日本株観

2010-11-30 07:48:41 | 株式

今月の日米の株価のパフォーマンスは逆転し東京市場が大きくアウトパフォームした。日経平均は+10%、NYダウは-0.6%である。

これまでの出遅れを取り戻しにはいったと言ってしまえばそれまでだが、外人投資家の日本株への見方の変化には注目したい。

最近、アジア諸国を訪問した外人投資家は日本株について次のような視点に注目し始めた。

    ほかのアジア諸国の株価の水準が高くなり過ぎた。日本株は割安。

    円高にもかかわらず日本企業の業績の回復の目覚ましいのは驚き。

    日銀の積極的な緩和策はデフレ対策として評価できる。

    新興諸国の台頭とそのインフラ投資の活発化の恩恵を受けている。

    国内の不動産市場に回復の兆し。中国の日本での不動産買いが注目される。

いずれもいままでわれわれには既知のことであるが、外人投資家がまとめてみると新鮮な材料としての響きを持つ。

外人投資家の買い越しが基調として定着してきた背景にはこのような見方がある。

企業経営者は中間決算の発表時には下期の落ち込みを見込んでいたが、円高の反転もあって、第3四半期の業績にも自信を持ち始めた。12月は業績の見直しのシーズンにはいる。

中堅企業であるがわれわれが注目してきた半導体商社のマクニカ(7631)の株価が最近は急騰を始めた。中間期の決算時にはいち早く下期の減速を見込んだが、足元はそんなに悪くないことを株価は織り込み始めた。

外人投資家の目にはこれも日本株買いの材料として映る。

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今週の焦点はドル高への反転

2010-11-29 07:37:32 | 株式

先週末のウォール街ではドル相場の上昇が目立った。対ドルで主要6ヵ国の通貨をバスケットにしたドル指数DXY80.87と先月末の77.04に比べて上昇した。

特に注目されたのは対円で4週間の続騰になったことだ。

20ヵ月ぶりのことである。ドル高の理由についてはアイルランド問題と朝鮮半島での緊張がいわれている。「これまで世界最強の通貨であった円相場に反省人気が出た」という市場参加者の声も聞かれる。

根底には米国の金融の量的緩和策がきっかけになり、米国経済に対しての信頼感の回復が出てきたことだろう。現在の日米の金利差が急に縮小したわけではない。それよりもバーナンキ議長の「景気の回復が確固たるトレンドに乗るまでは通貨の供給をふやす」という市場への信念のあるメッセージがドル相場への信任を取り戻したとみるべきだ。

景気の回復にしたがってインフレ心理が台頭し、やがては金利の上昇につながるという先読みの人気が出てきた。

世界の株式相場にとつては心強いメッセージである。

今週の東京市場では円相場の反転で恩恵を受ける輸出関連株、資源関連株のほか、最近、人気の転換がみられる新興市場に注目したい。個人投資家の資金の還流がみられる。

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米、年末商戦で携帯での販売が4倍

2010-11-27 08:51:13 | 株式

これまで最強の通貨といわれてきた円相場が下落した。NY市場では84円台に乗せた。927日以来、2ヵ月ぶりである。

ユーロ圏での金融不安が再燃してきて資金がドルに向っている。しばらくはこの人気が続きそうでユーロ、中国元に対してもドル高である。

NY株は半日立会であった。前日の感謝祭の休日に続いて、米国の消費者は年末のショッピング・シーズンいりで、買い物に関心が集中している。ことしは景気の底入れと、株価の上昇で消費者の心理がやや好転し、年末商戦の売上げは前年比で+3%という予想だ。それよりも注目されるのはオンライン販売で+11%という予想である。さらに携帯端末によるショッピングは4倍という予想で、携帯電話などのオンライン販売がリードしてきた。

銘柄選択のヒントになりそうである。

木曜日にオンライン取引の決済のPaypalの取り扱いが+25%と急増している。小売業界のあり方に大きな変化の波が現実化してきた。

これまで円高が株価の頭を押さえてきたが、ここへきて東京市場の先行きにも確かな方向性が出てきそうである。

年末高である。

これまで円高で人気の圏外におかれた株の見直し人気が始まるだろう。

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新興市場の復活・・・ユビキタスが短期に2倍

2010-11-26 07:37:21 | 株式

新興市場に人気の回復の兆しが出てきた。

最近のハイライトは ジャスダック市場の活躍である。1012日に大阪証券取引所の傘下に入りヘラクレスとシステム統合した。スタート時の1日の売買代金は120億円であったが、11月中旬から急増し始め1124日には276億円と2.3倍になった。

最近の立役者はユビキタス(3858)で、昨日の1日の売買代金は50億円と日本電産の57億円に迫った。株価に人気が集中し最近の安値12100円(1022日)が昨日は289900円とわずか1ヵ月余で2.3倍になった。20042005年の新興市場の人気を彷彿とさせる。

この会社は2007年に旧ジャスダックが市場振興のためにNEO市場を創設したときのIPO1号であった。

PC、携帯端末などへの機器組み込みソフトのベンチャー企業で任天堂のDS人気のおかげで成長の糸口をつかんだ。もともと株価の上下への変動率の高い株であるが、NEO市場では前評判通り業績は着実に成長してきた数少ない株である。

この種の人気が横へ広がり始めているのは注目される。

新興市場は個人投資家が活躍できる市場である。ユビキタスに集中しているのは個人のホットマネーであるが、本来はもっともアニマルスピリッツを発揮する資金である。この種の資金の市場への還流は東京市場の復活には大いに歓迎される。しばらく市場から離散していた資金が目覚め始めたことは注目したい現象である。

12月にはIPO市場に続々と大物が登場する。日本株のプレゼンスを高めることができるかどうかの試金石でもある。

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米国はショッピング・シーズンの幕開け・・・期待観が強まる

2010-11-25 07:26:24 | 株式

朝鮮問題でゆすぶられた世界の株価は1日で下落分を埋めた。相場の基調はバーナンキ議長が目指す「資産効果が消費を喚起する」という政策の線に沿って動いている。

昨日のNY市場で目立ったのはドル指数(DXY)が上昇したことである。79.779月下旬以来の高値をつけた。当時の円相場は85円であった。その線に沿って円相場は動いている。

今週のNY市場は木曜日が感謝祭で休場、金曜日は半日の立会である。事実上の連休に入る。金曜日はブラック・フライディといわれ、年末のショッピング・シーズンの幕開けになる。これからクリスマスまでの6週間は消費者が財布のひもをゆるめる。

「ブラック」の意味は日頃は不振で赤字続きの店も黒字なるというところから由来した。

米連銀が思い切った景気対策として未曾有の量的緩和を発動した。消費者の先行きのセンチメントは好転している。ことしのショッピング・シーズンの出足がはやく、感謝祭ではショッピング・モールが大きく盛り上がるといみるエコノミストも多い。

ここ2年間の景気の不振で個人部門は1兆ドルの負債の返済を行った。

株高効果も加わって年末商戦は盛り上がると期待する可能性が十分にある。

日本には見られないうらやましい現象である。

NY株が世界の株価に好影響を与える構図は不変である。

新興国投資の第一人者のマーク・トビアス(テンプルトン・ファンド)は「私のかねての持論通り景気のダブルディプ(2番底)は起きていない。新興国の経済成長率は先進国の3倍でこのトレンドがこれからも続く」と語っている。

ファナック(6954)の押し目買いを考えたい。

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