今週は大イベントが続く。
7月31日~8月1日の連銀FOMC,8月1日のECB(ヨーロッパ中央銀行)理事会である。
すでに先週末から欧米の株価は金融緩和政策の決定を織り込み始めた。
米ガイトナー財務長官はヨーロッパに飛びドイツ首脳、ドラギECB総裁との会談が進行中である。
今週末には米雇用統計(7月)の数値の発表がある。
市場では緩和政策の内容について様々な見方が出ている。ここ2年続けて8月相場が大きく売られた。
2010年8月はS&P500が-4.51%、2011年8月は-5.43%の下落になった。相場の下落をみて米連銀は動いたが、今回は手遅れにならないように行動するかが大きな関心事である。いまや米連銀とECBの行動が世界の株価の命運をにぎるようになってきた。先週来の欧米の株価はサプライズを期待して上昇した。
米国での「かんぱつ」が再び穀物市況を動かしている。今週にはいってコーンが史上最高値になったし、大豆も史上最高値にある。
コーンの5月の作柄は77%が「良好」であったが、今週は24%にまで落ち込んだ。今後は台所にお直結する小麦が心配だが、いまのとろろ平年の60%の作柄といわれている。
世界的には景気の低迷で農産物の価格がインフレ問題に直結はしないが、今後は畜産品にまで影響が及ぶ可能性がある。
先日も本欄で取り上げたが東京市場での農産物関連ETF(上場投信)の短期的な動きには注目できる。
農産物商品指数(1687)、穀物商品指数(1688)、小麦上場投信(1995)、とうもろこし上場投信(1996)、大豆上場投信(1697)、iPath農産物連動(2025)、iPath穀物指数連動(2026)などが投資手段としてある。