足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

穀物市況の高騰が続く・・・関連ETFに注目

2012-07-31 07:49:11 | 株式

今週は大イベントが続く。

731~81日の連銀FOMC,81日のECB(ヨーロッパ中央銀行)理事会である。

すでに先週末から欧米の株価は金融緩和政策の決定を織り込み始めた。

米ガイトナー財務長官はヨーロッパに飛びドイツ首脳、ドラギECB総裁との会談が進行中である。

今週末には米雇用統計(7月)の数値の発表がある。

市場では緩和政策の内容について様々な見方が出ている。ここ2年続けて8月相場が大きく売られた。

20108月はS&P500-4.51%、20118月は-5.43%の下落になった。相場の下落をみて米連銀は動いたが、今回は手遅れにならないように行動するかが大きな関心事である。いまや米連銀とECBの行動が世界の株価の命運をにぎるようになってきた。先週来の欧米の株価はサプライズを期待して上昇した。

米国での「かんぱつ」が再び穀物市況を動かしている。今週にはいってコーンが史上最高値になったし、大豆も史上最高値にある。

コーンの5月の作柄は77%が「良好」であったが、今週は24%にまで落ち込んだ。今後は台所にお直結する小麦が心配だが、いまのとろろ平年の60%の作柄といわれている。

世界的には景気の低迷で農産物の価格がインフレ問題に直結はしないが、今後は畜産品にまで影響が及ぶ可能性がある。

先日も本欄で取り上げたが東京市場での農産物関連ETF(上場投信)の短期的な動きには注目できる。

農産物商品指数(1687)、穀物商品指数(1688)、小麦上場投信(1995)、とうもろこし上場投信(1996)、大豆上場投信(1697)、iPath農産物連動(2025)、iPath穀物指数連動(2026)などが投資手段としてある。

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フエィスブックの決算後の株価をどうみる

2012-07-30 08:46:49 | 株式

週末に話題のフエィスブック(FB)が公開後、初めての決算発表をした。

518日にIPO価格$38でスタートしたが、当日の$45が天井になり、先週末は安値$22.28まであった。高値からの下落率は-50.5%と半値に下落した。決算発表はもともと期待されておらず、これまでの顧客はPC中心であったのが、最近の怒涛のようなタブレット端末に押され、ビジネスモデルの拡大の時期を間違った。手元には1兆円近い現金を抱え、出遅れに打って出る力は十分に蓄え準備は進められているが、IPOの時期の選択が最悪の時期であったことに会社証券会社は責めを負わなければならない。

フィエィスブックより一足先に公開したリンクインはIPO価格45ドルで、高値は$120まであり、現在は%103である。フエィスブックの例をみてネットの成長神話が崩れたとみるのは早計である。

東京市場でも6月からIPO市場に人気の回帰現象がみらえる。

特に6月以降では日本エマージェンシー(6063)、モブキャスト(3664)、ワイヤレスゲート(9419)、エニグモ(3665)など人気株が輩出した。いずれもネット関連の新ビジネス。

銘柄によってはストップ高を繰り返す銘柄もでてきたが、株価の目標値には一つの合理性のある評価ができるようになってきたと思う。

話は戻るがフエィスブックにはアナリストが最低値の評価を$25にした。現在の株価はその水準まで下落した。

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フエィスブックの決算後の株価をどうみる

2012-07-30 08:42:20 | 株式

週末に話題のフエィスブック(FB)が公開後、初めての決算発表をした。

518日にIPO価格$38でスタートしたが、当日の$45が天井になり、先週末は安値$22.28まであった。高値からの下落率は-50.5%と半値に下落した。決算発表はもともと期待されておらず、これまでの顧客はPC中心であったのが、最近の怒涛のようなタブレット端末に押され、ビジネスモデルの拡大の時期を間違った。手元には1兆円近い現金を抱え、出遅れに打って出る力は十分に蓄え準備は進められているが、IPOの時期の選択が最悪の時期であったことに会社証券会社は責めを負わなければならない。

フィエィスブックより一足先に公開したリンクインはIPO価格45ドルで、高値は$120まであり、現在は%103である。フエィスブックの例をみてネットの成長神話が崩れたとみるのは早計である。

東京市場でも6月からIPO市場に人気の回帰現象がみらえる。

特に6月以降では日本エマージェンシー(6063)、モブキャスト(3664)、ワイヤレスゲート(9419)、エニグモ(3665)など人気株が輩出した。いずれもネット関連の新ビジネス。

銘柄によってはストップ高を繰り返す銘柄もでてきたが、株価の目標値には一つの合理性のある評価ができるようになってきたと思う。

話は戻るがフエィスブックにはアナリストが最低値の評価を$25にした。現在の株価はその水準まで下落した。

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世界の市場のセンチメントは好転

2012-07-28 08:55:35 | 株式

NYダウ平均は5月以来、はじめて13000ドルの大台をクリアーした。心理的なカベであっただけに市場の雰囲気を一変させた。きっかけはECBのドラギ総裁の「市場からの国債の買い上げ」発言である。ニュースが伝わったとき、真っ先に反論したのはドイツ中央銀行だが、その後、メルケル独首相とオランド仏大統領の話し合いの内容(ドラギ総裁に賛同)が伝わり、世界の株価の上昇に拍車をかけた。来週、ECB(ヨーロッパ中央銀行)は理事会を開くが、ドラギ総裁の提案が具体化しそうだ。

ウォール街ではナスダックが反騰を牽引した。これまで不振なハイテク決算で低迷を続けていたが、この日はハイテク、バイオなどが人気化した。特にオンラインでの旅行商品を扱うエキスペディアが業績好調で+20%も急騰した。

話は飛ぶが東京市場でも同じようなビジネスモデルの一休(2450)が四半期決算を昨日発表し20133月期の業績の増額修正を行った。これまでウォール街に比べて日本のインターネット関連に割安銘柄が散見されたが、先行き見直し人気が出るだろう。

一方、決算を発表したフェイスブックはこの日も売られ新安値になった。

来週はヨーロッパでのECB理事会に先駆けて31~81日に米連銀のFOMCが開催される。米国の景気指標は明らかに鈍化、金融政策でQE3を期待する声が強まっている。11月の大統領選を控えて、バーナンキ議長が動く可能性が高まっている。9月の連銀FOMC912日なのでそれまではかなり時間が空く。

東京市場は決算発表が佳境にはいる。

円高で大手企業には減額修正が目立つが、個々の株価ではすでに織り込んでいる。欧米での金融政策しだいでは、相場は前向きな人気に転じる可能性がでてきた。

昨日、決算発表したエムスリー(2413)に注目を始めたい。インターネットで日本が新しいビジネスモデルを生み出した成功例の一つだ。

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ドラギECB総裁が市場を動かす

2012-07-27 07:33:13 | インポート

ドラギECB総裁がロンドンでの講演会で「ユーロ価値の維持が政策目標の第1の優先課題」と語り、スペインやイタリアの国債の買い付けに乗り出すことを表明し、欧米の株価が急反騰した。

ギリシア総選挙、ユーロ首脳会議とユーロ危機へのプラス材料が出たが、すべてが時間稼ぎに終わりユーロの波乱は止まらなかった。今回のドラギ発言が効力を発揮するかは具体的な内容が明らかになるまで結論は出せないが、その発言はバーナンキ議長よりも一段と積極的な印象を市場に与えた。

ただ今週のバロンズ誌はユーロ問題の決着には1ユーロが1米ドルと同じになる必要性を論じている。

ウォール街では引きあとフエィスブック(FB)が決算を発表したが内容は期待外れで、株価は時間外で大幅安になり、-10%と$23台にまで落ち込んだ。518日に$38で公開し、一時は$45まで上昇したが、この日は高値から-46%と大幅安になった。米国内だけでなく日本も含めて、今回のIPOの失敗での投資家の傷あとは膨らむ。

相場の動きはユーロ問題と米企業業績の綱引きが、今月に入ってから続いてきた。

昨日までS&P500のうち264社が発表し66%が期初の予想を上回った。しかしミクロの好調な材料もユーロ問題の世界経済に及ぼす影響を懸念して、株価の波乱が続いてきた。

市場の関心事は来週の連銀FOMCの理事会の成り行きに移る。

バーナンキ議長が待望のQE3の発動に踏み切るかどうか焦点である。

一方、東京市場での問題点は米連銀が緩和に踏み切った場合の円相場の動向である。金利差が縮小して、さらなる円高にぶれる可能性がある。日本の政策当局がどのような対応をみせるか。

目先の相場の波乱含みは消えない。

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