チュニジアに始まった民主化運動がエジプトに波及しアルジェリア、ヨルダン、イエーメンにまで広がる気配は出てきた。
米国ではクリトン国務長官が動き始めたと報道されている。今回の騒乱のなかでは初めてである。これまで米国は事態を静観してきた。しかしエジプトのアラブでの存在感の大きさをみると、その騒乱が他のアラブ諸国を一気に巻き添えにする危険性がある。特に石油にからむ地域だけに放置はできない。中東をしばしば訪ねたが、アラブ圏でのステータスは高いことが肌で感じられる。
新年にはいって順調な回復基調をたどってきた世界の株価であるが、ウォール街では目先には警戒信号が出てきた。
本欄でしばしば取り上げるARMS指数とVIX(不安)指数が反発してきた。前者は市場では「プレシャー指数」とも呼ばれ需給面での売り圧迫の状況を示す。
後者は市場の先行きへのセンチメントを数値化したもの。
1月の好調な世界の株価に反して、2月は不安定になりそうである。
そんな中で半導体市況が好転してきた。久しぶりにDRAM相場が反騰し始めた季節要因もあって、売られ過ぎの反動が出てきた。
エルビダー(6665)の株価が端的に物語っている。底入れした。