足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

多少は過熱化・・・・個々の物色人気に

2015-10-31 06:54:12 | 投資戦略
0月相場は終わった。
ウォール街では10月は季節的にも転換期とみられている。これまで相場の方向性を変えることが多かったからだ。悪い方では1989年のブラックマンディ、2008年のリーマン・ショック。
今年は懸念された大事件はおこらず、これまでの相場のかく乱要因であった地政学リスク、ギリシア問題、中国経済の鈍化、ユーロ圏の景気悪化収まった。
残るは米国の金融政策の転換だが、向う2ヵ月の足元の景気の動向がカギをにぎる。
ウォール街の株価でいえばエネルギー株の底入れが確認されるか、人気株のヘルスケア関連の株価が底入れしたがどうかでる。最近は医薬品の大型買収が再燃し、株価人気の原動力になった材料が顕在化しはじめた。ヘルスケア業界では再編成の波が頭をもたげそうである。
NY株は年末高へ向かって上昇トレンドをたどるとみる。

東京市場では期待されていた日銀の金融緩和の追加策が出なかった。一部には追加期待をする向きもあった、海外の落ち着きをみてみると日銀の行動にマイナスはない。
むしろ足元の決算発表にポジチィブ・サプライズが出てきた個々の銘柄の材料が急増してきた。好調組は一時的な要因によるものより、合理化の効果が顕在化してきたところが多いのが、相場の先行きには好材料である。

だ10月の相場の戻りでテクニカル面では売られ過ぎが解消し、多少の調整局面を必要とする水準になった。
こんな地合いではヘルケア関連に妙味のある株が出てきたとみる。


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佳境いりの決算発表・・・・玉を見つける機会

2015-10-30 06:47:51 | 投資戦略
決算発表が佳境にはいつた。
個々の銘柄の追跡で時間の過ぎるのが惜しい日々が続く。
注目の第一はソニー(6758)の復活である。苦渋の時間を経過しようやく先行きに光が出てきた。10年間で8000億円の構造改革の費用を投じ、その成果が出てきた。いまやソニーは家電製品の代表選手でなく、エレクトロニクス製品を陰で支える裏方にまわったが、しかしその技術力が業界の進化に大きく貢献する存在になってきた。今日のソニーの姿をいち早く予見したのはアベノミクス相場の幕開け時に大量投資したヘッジファンドのダン・ローブであった。アクティビストとしていちはやくソニーの再生後の姿を描き、人気の口火をきった。
追いかけるのはパナソニック(6752)だが、再び日本のエレクトロニクスの代表に復帰した。両銘柄ともポートフォリオのコアに加えたい。
HOYA(7741)が本年2度目の自社株買いを決めた。豊かな手元流動性を駆使して、M&Aのための自社株買いでなく、購入分は消却する。新しいガバナンス時代を先取りしてきた経営者の行動には注目したい。
塩野義製薬(4507)が1日で治療できるインフルエンザの新薬を出す。画期的なことである。これまで培ってきた抗生物質の開発の技術を生かし、世界に先駆けた。この分だと念願の感冒薬の分野での決定的な総合治療薬の出現も夢でなくなってきた。

2日前に任天堂(7974)が決算発表し、待望のスマートフォン向けの新製品の発売を来年に引き伸ばした。岩田前社長が進出を決断した新分野への進出を、スタート台でもたつき、株価に大きな衝撃を与えている。
ウォール街でも様々な評価がされており、なぜ切り札のポケモン、マリオなどの人気キャラクターも看板を下ろし、だれも予想しなかったソフトを皮切りに使うのか?様々な憶測を呼ぶが、ウォールストリート・ジャーナル紙は前向きの評価、フォーチューン誌は批判的で不透明な政策と批判する。LINEなど意識して世界で2~3億人のフアンの獲得が目標にはいってきたのか?真意は今回の君島社長の話からはくみ取れない。
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ウォール街のムードは一段と好転・・・東京市場は決算が動かす

2015-10-29 06:41:37 | 投資戦略
NY株は大幅な反騰。
進行中の好決算に率直に反応した。世界最大の時価総額アップルの決算は予想を上回り懸念された中国経済の足元の鈍化も業績に影響はなかった。またゴールドマン・サックスほか金融株も決算が好調で軒並み高。
いまひとつウォール街の柱のエネルギー関連も反騰し、市場の事前の思惑通りの展開で投資家の間には安心感が広がった。
注目の米連銀FOMC金融政策の現状維持を決めた。株式相場が消費者心理に大きな影響を与えることを熟知する連銀メンバーの大半には市場の期待感の流れを大切にすることが伺えられる。ハト派の勢力がFOMCを牛耳った。
年末まで現在の株価の上昇トレンドが継続し、足元も景気指標の先行きの展開をみて政策決定をするというイエレン議長の考えが信認された。

CNNMoneyの「Fear&Gread」(恐怖&貪欲)指数は前日の63から69と一段とセンチメントが好転し、ことし春の水準に回帰した。この数値からも市場の先行きへの自信のほどが伝わってくる。

東京市場でも好決算企業の発表が散見される。気になった中国経済の鈍化も個々の企業にとって影響度は異なり、企業体質を見る上での判断材料を提供してくれる。投資家にとって銘柄の再評価をするチャンスになる。

昨日はわれわれの注目株の任天堂(7974)が決算発表した。足元の業績よりもスマートフォンへの進出の進捗状況と、新経営陣の今後の経営戦略が最大の関心事。ウォール街の反応も本日の説明会の内容に関心が注中している。
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決算発表人気に注目

2015-10-28 07:32:00 | 投資戦略
今週のNY株は2日間の続落。
決算発表が本格化したが好決算が出るが反応はまちまち。
一方、景気指標の一部には停滞が目立つ。9月の耐久消費財、製造業の景況感は一服、個人消費信頼感指数も軟化、一時の景気回復の勢いはみられない。この日から2日間の予定で米連銀の会合FOMCが始まったが、目先の金融政策の方向性に影響を与えるような動きはみられない。政策転換は11月~12月の景気動向がカギになってきた。転換は来年1月以降になりそうである。
一時、人気の離散したアリババ(BABA)に対して押し目買い人気が出てきた。第3四半期の業績は好調で利益は40%以上の増益。中国経済はこれまで数年間は賃金が年10%以上伸び、高い貯蓄率の水準に注目する向きも出てきた。成長の鈍化は避けられないが、日本経済が1970年代から1980年代にかけてたどってきた足跡のあとを走りはじめた。日本経済は米国に次ぐ第2位の位置を占め、現在の世界におけるプレゼンスを確実なものにした。
同じような道を中国が歩み、先行きは経済の構造改革を進めながら成長路線を走ることになる。アリババの人気復活ではソフトバンク(9984)に見直し人気が出るだろう。
ウォール街は2日間の株価の調整をしたが市場のセンチメントは前向き。
CNNMoneyの「Fear&Greed(恐怖&貪欲)」指数は63と今回の戻り局面での高水準にきた。1年前の13ポイントからみると、大きな違いでNY株の年末にかけての見通しは強い。

東京市場でも今週から中間決算の発表が本格化してきた。昨日はわれわれの注目株であるシマノ(7309)が2015年12月期の見通しを増額修正した。欧米での自転車需要が引き続き好調。米国では通勤に自転車を利用する人気が出てきた。マウンテンバイク人気が成長の口火になった1990年代を想起させる人気が出そうである。今年は決算ごとに見通しを増額した。本決算でもさらなる増額修正は確実である。
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市場心理の好転が続く

2015-10-27 06:02:29 | 投資戦略
NY株は小休止。エネルギー株が足を重石になったが、ハイテクのナスダック指数はプラスでおわった。

先週来の市場での強気人気の台頭は続く。CNNMoneyの「Fear&Greed」(恐怖&欲望)指数は60と最近の高値になり、1週間前の48、1年前の4からは大きく上昇してきた。強気の上限は100で、8月は一桁台に沈没していた。この数値をみる限り、市場の現在のセンチメントは落ち着いており、先高観が高まってきている。

市場の関心は27日~28日の米連銀のFOMCだが、会合後のイエレン議長の記者会見の予定はなく、声明文だけにおわる。11月には会合はなく、次は12月15日~16日である。
今週の関心事は決算発表で、大物の発表の本番にはいってきた。本日はS&P500の指数採用企業のうち170社の発表がある。
先週はアマゾン・コム、アルファベット(旧グーグル)、マイクロ・ソフトの好決算が出てナスダック指数を押し上げた。この人気が今週も続くかどうか。続くとみる。

東京市場でも日立製作所、キャノン、東京エレクトロン、信越化学、ファナック、キーエンス、富士写真、ソニー、パナソニック、HOYA,任天堂と主要銘柄の決算発表がある。
週末には日銀の政策会合がある。
材料には事欠かない。
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