短期間に自ら運用する巨大ヘッジファンドを育て上げたレイ・ダリオは「突如に拡大した新ウイルスであるコロナウイルスについて「その出現が投資家の関心を安全資産である金、債券、安全通貨ドルに向けた。それが相場にどれぐらい影響力があるかを判断することが不可能であった。急いで宿題として自宅の勉強部屋に持ち込んだ。」と語る。
材料としての評価が正確にできず、病気の流行が沈静化しても、悪材料としてこんごの評価が難しいというのが本音であった。
その評価を的確にできないヘッジファンドの運用者には大きな難問にぶっかった。
レイ・ダリオは冷静に問題に対処して、大きな相場から被害を切り抜けた。
先週、スイスのダボスで開催されたヘッジファンドの年次会合で講演し「新しい悪材料の発現だが、これまでからこの種の問題を切り抜けてきた」とすでに問題は山を越えたという自信をもった。これまでから、この種の難題をくぐりぬけて、短期間に世界最大の機関投資家を作りあげてきた。
これまでの経験則から「株式は買い場」と判断して、出動した。