足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

再びスモール・イズ・ビューティフル(小さいことはよいこと)の時代

2004-12-31 23:46:01 | 株式
今年の相場を振り返るには、人それぞれにひとつの視点を持つと思う。
私はまず実践論からして、どの市場に投資したのが一番効率がよかったに関心をもつ。ヘッジファンドが世界的に相場に対して影響力を持つようになった2004年の相場展開であった。彼らの目標は大半がS&P500のパフォーマンスに対して、自分たちが運用した成果がどうであったかをみる。
年初来から12月30日までのS&P500の上昇率は+9.1%であった。
日本の方に目を向けると日経平均+7.6%、TOPIX+10.1%「、第2部+40.9%、日経ジャスダックは+22.6%、マザーズ+30.5%であった。日本も米国も代表的な指数はほぼ同じ成果であったが、注目されるのは日本の第2部とマザーズがずば抜けた成果を上げたことである
このことは、日本では小型企業のリバイバルと、新興企業の台頭という、新しい潮流が出始めたことを意味する。
先に書いたように、新年は日米ともIPO(新規公開)ブームが5年ぶりに展開されそう。
私はその種の見方に対して大きな自信を持っている。新年の私のポートフォリオは、新興市場が50%を占めている。
「それはあまりにも危険なポートフォリオ」という指摘されることを承知の上である。ひそかに胸のうちに去来するのは「新年で資産を2倍にするチャンス」を狙うということである。そのためには新興市場に力点を置く。フィデック(8423・マ)、ケイブ(3760・.HC)、ウェルネット(2428・JQ)に注目。いずれも「トリトンスクアア通信」の読者には、先に詳しくお伝えした銘柄である。投資された方は1月上旬までは人気が続くとアドバイスしたい。

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今年も終わった・・・新年の戦略をビル・ミラーから学ぶ

2004-12-30 23:13:06 | 株式
20世紀が生んだ最高のファンドマネジャーはウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ビル・ミラーといわれる。
バフェットはバークシア・ハザウェイの経営者、ピーター・リンチはフィデリティーのマゼラン・ファンドを世界最大の規模に育て上げた。日本でも有名で、書店にいけばこの2人に関する書物が必ず並んでいる。
ビル・ミラーについては日本では知名度は低く、知る人ぞ知るの存在である。レッグ・メイソンの投資顧問会社の首脳で、現在も「バユー・トラスト」を運用する。彼が偉大なのは、過去13年間にわたって、毎年、その成果がS&P500を上回り続けたことである。それにいまも現役で活動している。特に私が彼に引かれるのは、成長株の投資に力点を置くということである。
もともと大学では経済学のほかに、数学を専門に学んだ。そのためかバフェットやピーター・リンチはハイテクには一切、手を出さないが、ビル・ミラーはハイテク株の投資でも優れた成果を上げる。
さて今年の秋までは、久しぶりにS&P500に比べて、そのパフォーマンスが下回ってきた。それが最近のナスダックの復調で大きく成果が改善、今年の成果は+13%とS&P500を上回った。大量に投資したアマゾン・コムとIAC/インターラクティブが年末にかけて大きく上昇したのが、その成果を大きく浮上させた。
「エネルギー株のウエイトを引き上げなかったのが最大の失敗」と、今年を振り返るが、14年にわたる市場平均を上回るという輝かしい成果を今年も残すことに成功した。
私はバフェット、ピーター・リンチ以上に、彼の生き方に共鳴を感じる。新興市場やハイテク株に偏見を持たないことがうれしい。
今年も相場は終わった。新年は12月相場の延長上で、幕が開く。NY市場は1月1日だけがお休みで、あとは通常通り。
新年の相場がどう展開するかのヒントを、NY株の動向がわれわれに、教えてくれる。
ビル・ミラーのようにネット関連株やハイテク株で、新年のコア銘柄になるのを見つけていきたい。

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マリキール先生の教えの中から学ぶ・・この銘柄の人気は?

2004-12-29 19:00:00 | 株式
31年前に出版されてから、いまなお投資家の間で人気のある株式投資の本がある。バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」(邦訳は日経新聞社刊)だ。プリストン大学で教鞭をとる経済学者である。彼の持論は「株価形成には合理性があり、だれも市場平均のパフォーマンスに打ち勝つことはできない」というもの。市場はすでにあらゆる材料を織り込んでいるので、それを上回る成果を上げても「偶然の結果」であって、いつまでもその成果を続けることは不可能。したがって投資家にはインデックス・ファンドで運用することを進める。ウォーレン・バフェットやピーター・リンチのような天才的な運用者の銘柄選択は、一般には不可能と決め付ける。ウォーレン・バフェットが選ぶような銘柄探しは「枯れ草の中から針を見つけ出そうとする努力と同じ」で、むしろ「枯れ草を買うべし」という。彼自身、これまでの31年間に、この種の考え方で投資してきて成功している。「これからも株式投資は向こう10年間、ヒト桁の上の方の投資成果を上げることは可能」という。日本の評論家や大学の先生と異なって、実践家の言うことだけに説得力がある。
マルキール先生の理諭通りとして、「抜け穴」がいま日本にはある。それは第2部や新興市場の銘柄への投資である。株価形成が合理性を発揮していない分野だ。この点に私はおおいなる魅力を感じる。この本は私の「座右の銘」で何度も読み返した。私にはバフェットやピーター・リンチの真似は到底出来ないが、いまの日本の市場で非合理性の株価形成がみられる分野に、チャンスを見出している。この点にヘッジファンドも、来年は注目するかも知れない。私の意見に賛同する前にマルキール先生の本をご一読されんことをお勧めする。
新興市場は今月公開のフィデック(8423・マ)、ケイブ(3760・HC)、ウェルネット(2428・JQ)が人気のリード役。先月公開されて市場の人気を集つめたGDH(3755・マ)とダイキサウンド(3350・JQ)の役目を肩代わりした。これらの銘柄の人気は新年にも持ち越される。
理由は公開前に「トリトンスクエア通信」で、論じた。

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日米とも新時代にはいる?・・新興市場の「金の卵」

2004-12-28 21:24:13 | 株式
米国で新年は「大公開時代がやってくる」というのが、有力な見方になってきている。前回のブームはインターネット・バブル相場の1999~2000年であった。その後、ネット・バブル崩壊の影響のため2001~2003年は低調であったが、ことしの年末になって急に元気付いてきた。ネット・バブル時の一つ前の公開ブームは1986年であった。この年にはマイクロソフト、オラクル、アドビなどのPC関連株が登場した。それに先がけて1983~84年は第1次のPCブーム相場であったが、その上昇相場の調整は、1986年までかかった。新興市場でのIPO人気にも循環があり、バブル→バースト(崩壊)→回復→バブルのサイクルが見られる。
今回はITバブルの「バースト」が終わり、回復の局面にある。次のステージでは再び、バブルが発生するのか?それは先の話である。
来年から再来年にかけて、IPO市場が日米とも活況を呈する。今週の「トリトンスクエア通信」では、この点を中心に新年の投資戦略を論じている。
先週公開されたケイブ(3760・HC)は携帯電話へのコンテンツの配信。
NYの有名なジャズの名門「ブルーノート」から音楽を仕入れるほか、同じNYのMOMA(近代美術館)の名画をカベ紙に使うといった、マニア向けのコンテンツだ。日経金融新聞で公開後、高野社長は「3年後には売り上げ60億円、経常利益は12億円を目指す」という。2005年5月期比では3.7倍である。信じるならこの株は第2のGDH(3755・マ)になるだろう。新年にかけての注目株だ。

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新興市場の株をPEGレシオでみたら・・「金の卵」を見つける試論

2004-12-27 17:38:32 | 株式
本年の最終商いのせいか相場には元気がなかった。12月末の株式分割などの銘柄は1日早く権利を落としたが、それ以外の銘柄は月内に受け渡し。特にことしは節税対策のための損を確定する売りが出た。仕手株や新興市場の銘柄で大きな利益を出した向きも多かったと聞く。
先週からの新興市場の人気株も一服するか、反落するものが多かった。先週公開されたウェルネット(2428・JQ)、フィデック(8423・マ)、ケイブ(3760・HC)はいずれも大きく下げたし、今月中旬に公開されて、着実に下値を切り上げてきたアウトソーシング(2427・JQ)もこの日は元気がなかった。
「どう対処すればよいか?」 投資家の皆さんの関心事だと思う。
たとえばアウトソーシング、フィデックを例にとって、先行きを考えてみよう。
新興市場の株価の評価はわれわれ投資家にとっては難しい。本欄でこれまで紹介してきたのは、私が開発した理論株価のモデルであるが、昨今のように公開当日に寄らないというような異常人気になってくると、公開後、投資してよいのかどうか、迷う。しかしその中には「金の卵」があるかも知れない。テンバーガー(10倍になる株)が隠れているのを、見つけ出すのがわれわれの仕事の一つである。見落とすリスクもある。
さしあたり上記2銘柄をどう評価するかのケース・スタディーをしてみよう。

PEGレシオ(PER÷1株当たり利益)を使う。
アウトソーシングのPERは38倍である。来期の利益成長率は+32.2の予想。PEGレシオ=38÷32.2=1.1倍
フィデックのPERは78倍である。今期の利益成長率は+146%の予想。PEGレシオ=78÷146=0.53倍。
両銘柄ともPERは市場平均以上に買われているが、PEGレシオは低い。「低い」おいう」基準はなにか。
私はアメリカの同じようようなビジネスモデルの銘柄と比較する。たとえばロバート・ハーフ・インターナショナル(RHI)。PERは54倍、PEGレシオは1.94倍。
モンスター・ワールド(MNST)はPERが64倍、PEGレシオは2.2倍。
これらの銘柄と比較してもアウトソーシング、フィデックが買い余地のあることが納得できると思う。
グローバル化した市場ではこの種の合理的な評価で、必ず株価形成が行われるようになる。
ウェルネット(2428・JQ)とケイブ(3760・HC)は、ぜひご自分で計算されたらどうだろうか。

(注)PEG・RatioはPrice Earning Growth Ratioの頭文字をとったもの。


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