昨日のウォール街は、一時は100ドル以上も上げていたダウ平均が結局はマイナスに終わった。この様な現象がここ2日間も続いたが、最近の相場ではしばしば見られることである。
相変わらず市場参加者の先行きに対する確信は定まらない。昨日は石油価格の上昇が投資家の心理を冷やした。夏場のドライブシーズンに入ってガソリンの消費が増えるが、石油相場に影響を与えたのはガソリンと灯油の在庫減少であった。先行き石油は相場にとっては大きな関心事である。
石油の上昇は必ずしもマイナスではなく、ときとして買い材料にされる。石油などエネルギー関連株や資源株を押し上げる。問題はそのときどきのセンチメントである。
ウォール街の上半期の値上がりベストをみると①アルコア+31.0%②キャタビラー+29.0%③ハネウエル+24.6%④GM+24.2%⑤インテル+18.1%ーであった。素材、設備投資、ハイテクなどの代表銘柄に人気があった。
さて6月も終わったが1ヵ月のパフォーマンスはNYダウー1.6%、S&P500-1.8%、ナスダック0%と調整局面を脱することができなかった。
一方、東京市場は日経平均+1.4%、日経ジャスダック+2.7%、マザーズ+4.7%であった。
外人買いを中心に日本株がNY株よりも一足に夏相場いりしてるというのが、わfれわれの相場観である。
特に新興市場の上昇に注目したい。
当たり前のことであるが何に投資するかが、夏相場でのパフォーマンスのおきなカギになる。