足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街のセンチメントは最悪

2006-06-26 18:37:00 | 株式

今週の米バロンズ誌によるとNY市場での強気・弱気のセンチメントは極端な弱気に傾き、先行き強気が35.6%(インベスターズ・インテリジェンス)という低水準になった。この低い数値は2002年10月以来で、ITバブル崩壊の大底の数字と同じ。逆張りの発想からすると底入れ近しと解釈できる。

PER(株価収益率)もS&P500の予想ベースでは14倍で1995年後半と同じ水準。同年7月にはドル安が79円で底入れし、株価も2000年に向かって上昇した時期であった。

この2つの事実からしてもNY株は底値圏を暗示していると見る向きも出ている。問題は金融政策の動向で金利が上昇トレンドにあるときには明確な上昇相場にはいったケースは少ない。したがってここであげた指標はあくまで短期の動きをみる材料という見方も出来る。中勢的には不透明感は消えない。われわれは個別物色の戦略をとる。

新興市場のニュースターとしてドリコム(3793・マ)に注目している。「Web2.0」の本命のひとつになる可能性がある。なによりも注目したいのは独自の技術力をもっていることだ。

この株を分析していて注目したいのは1997年のヤフー(4689)と業績の動向が似ていることである。ヤフーの公開後の1998年3月期の売り上げは12億6900万円、経常利益は1億3100万円。ドリコムの2007年3月期の売り上げ予想は15億円、経常利益4億円。

当時のヤフーの発行株式数は6000万株、ドリコムは1万9000株。

その後、ヤフーは2000年までに400倍以上も上昇した。