足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌の座談会の強気派

2006-06-21 16:52:49 | 株式

昨日に続いて今週の米バロンズ誌の年央の投資戦略の座談会をみてみよう。世界のトップを行く実践家を集めただけに、投資家は大きな関心を持つ。

アビー・コーヘン(ゴールドマン・ザックス)の見方を紹介しよう。かっては、その発言がグリーンスパン議長と並んで世界の市場に大きな影響力をもった。今回の座談会の参加者のなかでも相場の先行きに強気の姿勢を崩していない数少ない存在。

「米国経済の原動力は個人消費から製造業に移る。これまで数ヶ月間にわたって投資家にはハイテクと製造業に注目するようにすすめてきた」と景気を牽引する主役の交代を強調する。

「成長率は減速するが。第1四半期のGDPの成長率5.3%(年率)は持続不可能で、年末には2.5~3%に落ちる。景気は減速するが不況入りではない。われわれのモデルではS&P500の適正値は1400ポイント(昨日・1240ポイント)」と語る。

「いつ?」、その水準に達するかの予測はしていない。

これから日銀が2年前の米連銀のように長期にわたる利上げ政策にはいる。それだけに東京市場の日々の動きはNY株により大きく左右される日々が続くだろう。

コーヘンの見方は目先のトレーディングよりも、中、長期戦略であるが、先行きに自信を失いがちなセンチメントのなかで、行く道に光を当ててくれる。