バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

中国の研究者、キュウリゲノム解析

2009年11月03日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
 世界的な科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」の電子版で1日、世界で初めて野菜のゲノム配列と分析を行った重要な論文が発表された。中国農業科学院が記者会見で報告した。人民網が2日伝えた。
 これは中国の研究者が中心となって取り組んでいる、「国際キュウリゲノム計画」の第一段階で収めた重要な成果という。キュウリや他のウリに対する遺伝改良や基礎生物学の研究のほか、植物の維管束システムの機能や進化の研究に重要な役割を果たす。http://j.people.com.cn/95952/6802444.html

成人T細胞白血病の病因レトロウイルス

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
1987年度 研究実績報告書
代表者:日沼 頼夫
 ATLウイルスキャリアの国内国外分布 青森県住民成人(40才以上)993名について抗体保有者をしらべたところ, 女性10名, 男性2名が陽性であった. 島根県16才以上成人4287名について抗体をしらべた結果, 245名(4.7%)が陽性であり, ある村落では15%陽性のところもあった. フィリッピンのネグリト(狩猟系住民)746名中19名陽性であった. 古い蒙古系人種にまたキャリアが発見されたことになる. 科学研究費補助金DB 研究課題番号:62010044

◇文化勲章:「救いたい」原点 日沼頼夫さん、受章に思い語る /京都
 09年度の文化勲章受章者に府内からは西京区、京都大名誉教授、日沼頼夫さん(84)=ウイルス学=が選ばれた。日沼さんは27日、左京区の京都大で記者会見し、「大変ありがたく、光栄です」と喜びを語った。研究者を志したきっかけは、若いころ白血病の子供たちをみとった体験だったと振り返った。毎日新聞(Web版京都)2009-10-28

◇ヒト白血病・リンパ腫におけるウイルスの役割 .
  日沼 頼夫.
  臨床血液. 1983; 24: 487-490 .
  J-Store >> JOI JST.JSTAGE/rinketsu/24.487

腫瘍間質をターゲットとした癌の遺伝子治療の基礎的検討

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
 ヒト肺小細胞癌株(Wa)とその間質線維芽細胞(W-fib)の相互作用について検討した。W-fibをfeederとして共培養した場合のplating efficiencyは、Waに比べ有意に亢進し、ヌードマウス皮下腫瘍形成でも、Wa単独接種に比べ、W-fibを同数混じて接種する場合では、腫瘍形成潜時の有意な短縮を認めた。http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/assist1/11670567.pdf

バイオインフォマティクスの現状,問題点および今後の展望

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
白井 宏樹1)2), 小堀 正人1)
1) アステラス製薬株式会社 分子医学研究所ゲノム情報研究室
2) 東京医科歯科大学 生命情報科学教育学部
日本薬理学雑誌 Vol. 129 (2007) , No. 1 51-55
バイオインフォマティクスは,各種生物情報を情報科学的手法によって整理や解析をすることで,生物学上の重要な知見を抽出したり,またそれを促進させる研究分野である.様々な生物情報がフリーで入手可能な今日,バイオインフォマティクスは分子生物学研究や創薬において重要な役割を担っている.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/129.51


ゲノム創薬の現状と今後の展望

2009年11月03日 | 創薬 生化学 薬理学
高山 喜好 株式会社 エヌビィー健康研究所
日本薬理学雑誌 Vol. 129 (2007) , No. 1 47-50
近年,医薬品開発のあらゆるステージにおいてトランスクリプトームやゲノミクス手法を積極的に取り入れる,いわゆるゲノム創薬が国内外の製薬企業において潮流となっている.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/129.47



医薬品開発におけるチトクロムP-450遺伝子多型

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
南畝 晋平, 東 純一
大阪大学 大学院 薬学研究科 臨床薬効解析学教室
日本薬理学雑誌 Vol. 134 (2009) , No. 4 212-215
チトクロムP-450(CYP)遺伝子多型が,薬物血中濃度の個人差を引き起こす原因の一つとなることは,もはや周知の事実である.CYP遺伝子多型情報は,これまで,臨床上問題となる薬物反応性,副作用発現の個人差の原因を明らかにするための手段として用いられてきた. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/134.212



難治性白血病,癌治療におけるアポトーシスとオートファジー

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
足立 壮一  京都大学大学院医学研究科人間健康科学科
日本薬理学雑誌 Vol. 134 (2009) , No. 4 184-191
癌治療において細胞死の機序を解明することは,新規治療法の開発や耐性化の克服などの治療成績の向上や,副作用の軽減など,患者治療に直結する重要な研究である.In vitroの培養系における各種白血病や癌細胞株の研究から,細胞死の1つであるアポトーシスについては機序の解明が進んでいる. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/134.184

ミトコンドリア障害と神経系のアポトーシス

2009年11月03日 | 医療 医薬 健康
—アルツハイマー病解明へのアプローチ—

田熊 一敞1), 片岡 駿介1), 吾郷 由希夫1), 松田 敏夫1)2)
1) 大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
2) 大阪大学大学院医学系研究科子どものこころの発達研究センター

「細胞の自殺プログラム」として見いだされたアポトーシスは,胎生期における器官形成や各器官での新陳代謝に伴う細胞死のみならず,虚血性病変や悪性腫瘍などでの細胞死においても関与することが示され,生理的あるいは病態的いずれの細胞死においても重要な役割を果たすことが明らかとなってきた.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/134.180