バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

幹細胞技術と再生医療 特許で視る技術競争力

2008年12月05日 | 医療 医薬 健康
森澤 亜希
 幹細胞とは、発生を経てもさまざまな細胞に変化(分化)できる性質(多分化能)を持ち、かつ自己複製能も持つ細胞のことである。幹細胞は、動物の発生初期段階の胚に由来し、どんな組織にも分化できる可能性を持つ「ES細胞」と、生まれた後の体(成体)の組織に由来し、基本的に分化できる組織が限定される「体性幹細胞」に大別される。疾患や事故などで失われた組織の機能を回復するために、体内に幹細胞を埋め込みその組織を再生させる「再生医療」の面から考えると、「ES細胞」の方が「体性幹細胞」よりも利用価値は高い。 http://www.ipnext.jp/journal/kachi/saisei_iryou.html

国際幹細胞学会ISSCR、倫理問題などに対する指針を発表

2008年12月05日 | NEWSクリッピング
 幹細胞研究者による世界的な非営利団体「国際幹細胞学会(ISSCR)」は4日、安全かつ効果的な幹細胞治療開発のための指針「Guidelines for the Clinical Translation of Stem Cells」を発表した。ISSCRが組織した13カ国の専門家による作業チームが作成した。ISSCRの公式科学誌「セル・ステム・セル(Cell Stem Cell)」12月号にもその要約を掲載している。
http://www.excite.co.jp/News/economy/20081205/Ipnext_5206.html

アンギオテンシンI変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品

2008年12月05日 | 健康・栄養機能性成分
出願番号 : 特許出願2002-11319 出願日 : 2002年1月21日
公開番号 : 特許公開2003-210191 公開日 : 2003年7月29日
出願人 : 丸善製薬株式会社 発明者 : 中村 喜孝 外2名

発明の名称 : アンギオテンシンI変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品

【課題】 高いアンギオテンシンI変換酵素阻害活性を有する分解物及びその製造方法並びにアンギオテンシI変換酵素阻害活性の高い分解物を含む機能性食品の提供。
【解決手段】 牡蠣熱水抽出残渣に対し少なくとも1種のプロテアーゼを作用させて得られるアンギオテンシンI変換酵素阻害活性の高い分解物、又は牡蠣熱水抽出残渣に対し第1のプロテアーゼを作用させて該牡蠣熱水抽出残渣の蛋白質を低分子化して水溶性とした1次酵素処理液とし、この1次酵素処理液に対し第2のプロテアーゼを作用させて得られるアンギオテンシンI変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法である。 明細書Text >> J-tokkyo

タンパク質の生産方法、タンパク質のスクリーニング方法、及びタンパク質の機能検索方法

2008年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2002-219146 出願日 : 2002年7月29日
公開番号 : 特許公開2003-116590 公開日 : 2003年4月22日
出願人 : 株式会社豊田中央研究所 発明者 : 今村 千絵 外3名

発明の名称 : タンパク質の生産方法、タンパク質のスクリーニング方法、及びタンパク質の機能検索方法

【課題】 無細胞系( in vitro 転写・翻訳系)によって、分子間及び/又は分子内ジスルフィド結合を有するタンパク質を効率的に生産できるタンパク質生産方法等を提供する。
【解決手段】 鋳型遺伝子を添加した無細胞抽出液を用い、分子間及び/又は分子内ジスルフィド結合を有するタンパク質を生産するタンパク質生産方法。分子間及び/又は分子内ジスルフィド結合を有するタンパク質は、より好ましくは抗体又は金属含有タンパク質である。この方法において、より好ましくは、無細胞抽出液にシャペロン機能を有するタンパク質を添加し、及び/又は、無細胞抽出液から還元剤を排除する。上記タンパク質生産システムを利用したタンパク質のスクリーニング方法及びタンパク質の機能検索方法。 明細書Text >> J-tokkyo

無細胞系タンパク質合成方法およびそのための抽出液

2008年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2002-365142 出願日 : 2002年12月17日
公開番号 : 特許公開2003-245094 公開日 : 2003年9月2日
出願人 : レンゴー株式会社 発明者 : 江連 徹 外2名

発明の名称 : 無細胞系タンパク質合成方法およびそのための抽出液

【課題】 反応液の調製が容易であり、糖タンパク質の合成も可能である無細胞系タンパク質合成方法を提供する。
【解決手段】 カイコ組織由来の抽出物と、外来鋳型DNAとを少なくとも含有する抽出液を用い、転写および翻訳を経て外来鋳型DNAからタンパク質を合成する無細胞系タンパク質合成方法、およびそのための無細胞系タンパク質抽出液。明細書Text >> J-tokkyo

無細胞タンパク質合成用胚芽の選別方法および無細胞タンパク質合成用胚芽抽出物の製造方法

2008年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2002-152245 出願日 : 2002年5月27日
公開番号 : 特許公開2003-339395 公開日 : 2003年12月2日
出願人 : 遠藤 弥重太 発明者 : 土肥 直樹 外3名

発明の名称 : 無細胞タンパク質合成用胚芽の選別方法および無細胞タンパク質合成用胚芽抽出物の製造方法

【課題】 無細胞タンパク質合成用胚芽抽出物及び該抽出物を含む無細胞タンパク質合成溶液を効率よく工業的に製造する方法を提供する。
【解決手段】植物種子を粉砕する工程、粉砕された植物種子から胚芽を選別する工程を有する無細胞タンパク質合成用植物胚芽の選別方法であって、植物種子を粉砕する工程において、衝撃式粉砕機を用いて、衝撃速度25~70m/sで無傷の胚芽を植物種子から分離することを特徴とする無細胞タンパク質合成用胚芽の選別方法。明細書Text >> J-tokkyo

分子ピラミッドによる機能性ナノ組織体の創出

2008年12月05日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
研究者 青井 啓悟

報告概要 本研究では、ピラミッド状分子の頂点に分子認識機能素子としての糖を固定し、そのピラミッド分子を組織化することで、糖鎖の二次元精密レイアウトを行い、細胞培養基材などの新素材への応用展開に資する機能性ナノ組織体を自在に構築する新たな手法を確立することを目的としている(図1,2)。まず、精緻な細胞認識・情報伝達能をもつ糖を分子ピラミッド頂点に固定した新規両親媒性ピラミッド状分子の合成を行う。ピラミッド台座を組織化させることにより、二次元的に特定のナノ間隔を隔てて糖を精密配列させる手法を開拓する。分子ピラミッドの一次構造と、二次元配列した糖の間隔との相関を明確にして、ナノレベルでの糖鎖空間配列の制御を行う。そして、これらの新素材と小麦胚芽レクチンなどのタンパク質との相互作用を調べることにより、最適な糖鎖間隔を検討する。肝細胞標的型のガラクトース型ピラミッド状分子の合成を行い、薬物送達システムの担体や肝細胞培養基質などに応用する高性能生医学材料の開発をめざす。 J-Store >> 研究報告コード R070000305

バイオインターフェイスにおいて組織化された水分子の機能

2008年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
研究者 田中 賢

報告概要 医療デバイスは血液や組織液などに直接触れるため、異物反応がなく、血液適合性および組織適合性など生体適合性をもつ材料が要求される。医療デバイスが使用される環境はウェットであり、生命現象の反応場となっている水分子に着目すると、この水分子はタンパク質や細胞の接着形態や機能発現の場を形成しており、この水分子のクラスター構造やダイナミクスが医療用デバイス材料に要求される生体適合性に影響している。本研究では、フェムト秒パルス赤外レーザーを組み込んだ多光子励起顕微分光装置を開発し、生きた細胞との界面で組織化された生体分子(高分子鎖-水分子-タンパク質ポリペプチド鎖-細胞膜表面糖鎖)の多元構造の解析(図1)を行うことで生体適合性発現機構を検討した。得られた結果を元に、新しいバイオインターフェイスの設計を目指した。 J-Store >> 研究報告コード R070000306

病原体感染初期に誘導されるイネペルオキシダーゼ遺伝子

2008年12月05日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 特願2003-185982 公開番号 特開2005-013165
出願日 平成15年6月27日(2003.6.27)
公開日 平成17年1月20日(2005.1.20)
発明者 大橋 祐子
佐々木 克友
佐々木 卓治
光原 一朗
瀬尾 茂美
出願人 独立行政法人農業生物資源研究所

発明の概要 【課題】種々のペルオキシダーゼ(POX)の発現特異性を解明し、およびそれらの発現特異性を利用して植物に改変を施すための手段を提供すること。本発明のペルオキシダーゼ遺伝子の特異的発現を利用し、POXプロモーターに作動可能に連結した外来遺伝子を発現させることにより、病原体に対する抵抗性を植物体に付与すること。また、病原体感染を早期に発見すること。
【解決手段】特定のヌクレオチド配列を有するPOXプロモーター、またはその誘導体または改変体を含む核酸分子、このPOXプロモーターを利用したトランスジェニック植物の作出方法、この方法の利用によって得られた植物細胞、組織、植物体および種子。J-Store >> 特許コード P05A007494

魚類胚の作製方法

2008年12月05日 | 細胞と再生医療
出願番号 特願2004-382049  公開番号 特開2006-187210
出願日 平成16年12月28日(2004.12.28)
公開日 平成18年7月20日(2006.7.20)
発明者 若松 佑子・尾里 建二郎  出願人 国立大学法人名古屋大学

発明の概要 【課題】魚類の外来性核を細胞質レシピエントに移植する核移植により正しい染色体倍数性を備える魚類胚を効率的に作製する。
【解決手段】未受精卵に魚類の細胞核を移植して魚類胚を作製する工程を備え、該魚類胚の作製工程は、前記未受精卵に対して活性化後に物理的及び/又は化学的なストレスを付与する処理工程を含む工程とする。こうしたストレスの付与により、未受精卵において生じる一連の発生ステップのうち初期の雌性核の半数化の段階を抑制して、少なくとも得られる胚の正しい倍数性を確保できる。 J-Store >> 特許コード P06P003625