バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ゲノムの構造と機能 アポトーシスにおけるゲノム構造変化の分子機構

2007年09月06日 | 生命科学 生物誌
研究者 長田 重一  所属: 大阪大学大学院医学系研究科

報告概要 動物細胞は絶えず下界からの刺激(ウィルス感染や紫外線や諸化学物質など)に曝され、これら刺激はゲノムを損傷する。アポトーシスは、生体の恒常性を維持する上で、これら損傷細胞、有害細胞や無用細胞を除去する細胞死の機構である。アポトーシスではガスパーゼと呼ばれるプロテアーゼが活性化され、種々の細胞内分子を切断する。そしてその最終段階で、ガスパーゼは特異的なDNase(CAD)を活性化し、染色体DNAを切断する。本研究ではアポトーシスのシグナル伝達機構、特に、CADの活性化機構、反応機構および、アポトーシスにおける染色体DNA切断の役割解明を目指した。また更には、アポトーシスの初期の段階,すなわち、ゲノムの損傷がいかなる分子あるいは機構によって認識され、アポトーシスの実行へと導かれるかの解明も目指した。 J-Store >> 研究報告コード R990004303

ゲノムの構造と機能 器官形成に関わるゲノム情報の解読

2007年09月06日 | からだと遺伝子
研究者 松原 謙一
 所属: (財)国際高等研究所

報告概要 ゲノムの構造と機能に関連して、器官形成に関わるゲノム情報の解読、を扱った。高等動物の器官形成では、先ず器官の「芽」となる細胞が生じ、それが周辺の細胞とコミュニケーションしながら分化・増殖を繰り返して複雑な細胞集団へと発展する。コミュニケーションに際しては、細胞外分泌物質やそのリセプターを始め、各種の誘導・抑制シグナル伝達のカスケードが次々と関与して、整然と働いている筈である。我々は、この過程でで動員される数万に及ぶと推定される遺伝子をゲノム解析手法によって同定・定量し、各遺伝子の経時的発現プロフィルのデータベース化を進めた。H10年度は先ず、発生途上のマウスの小脳をモデル系として選び、そこで作動する1000種の遺伝子の活動度につきデータベースを作成した。このデータベースは2年目にも継続して充実させてゆく予定で、器官形成、器官再生、器官に対する薬理作用や疾病原因解析法に寄与することを期待している。 J-Store >> 研究報告コード R990004304

ゲノムの構造と機能 大腸菌におけるゲノム機能の体系的解析

2007年09月06日 | からだと遺伝子
研究者 森 浩禎
 所属: 奈良先端科学技術大学院大学・遺伝子教育研究センター

報告概要 ゲノムの構造と機能に関連して、大腸菌におけるゲノム機能の体系的解析、を扱った。前作業としての大腸菌の全ゲノム配列の決定は、1997年1月に終えた。本研究は、そのゲノム配列を基に、全遺伝子による大腸菌の統合像の解明を目指すものである。そのためのアプローチとして、
1)ゲノム配列情報解析、
2)ゲノムデータベース構築およびWWWによる情報公開、
3)実験的機能解析、を進めている。
1)では、全ゲノム配列決定が完了した微生物を利用した比較を中心に、微生物の持つ多様性解析やクラスタ解析による遺伝子の構造や機能単位の抽出や遺伝子の機能予測や、遺伝子相互作用解明に向けた開発を進めている。
2)では既にWWWによる検索システムの開発を終え、情報公開中である。
3)では、配列情報解析結果を活用しつつ、全遺伝子の機能解明と、全遺伝子のネットワーク解明に向けた網羅的な遺伝子転写解析を柱とした研究・開発を進めている。 J-Store >> 研究報告コード R990004305

ウイルスの膜蛋白質の天然ドメインの獲得方法

2007年09月06日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平6-515587 出願日 : 1994年1月12日
公表番号 : 特許公表平8-505769 公表日 : 1996年6月25日
出願人 : シャヴァラー マンフレート 発明者 : シャヴァラー マンフレート

発明の名称 : ウイルスの膜蛋白質の天然ドメインの獲得方法、特にHIVに対するワクチンとしてのそれらの使用

ウイルスの膜蛋白質の天然のドメイン、特に、天然の、即ち、AIDS(後天性免疫不全症候群)を引き起こす微生物である、ヒト免疫不全ウイルスの表面蛋白質gp160の、オリゴマーの及びグリコシル化されたエクトドメインを取り戻す方法、この方法によって取り戻された天然の蛋白質ドメイン、特に、そのモノマーが、約140kDの電気泳動の移動度を有している、包んでいるHIV糖蛋白質の天然のエクトドメイン、及び、ワクチン、特にHIVに対するワクチンとしてのそれらの使用が開示されている。蛋白質分解酵素の認識配列をコードする核酸配列を、取り戻される蛋白質ドメインの前駆体蛋白質をコードする遺伝子の適当な地点に挿入する。遺伝子変異体を真核細胞内で発現した後、適当な酵素で切断し、取り戻された蛋白質ドメインを、その後精製する。

クラブラン酸の製造方法

2007年09月06日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平7-121206 出願日 : 1993年6月7日
公開番号 : 特許公開平8-157480 公開日 : 1996年6月18日
出願人 : スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー 発明者 : マイケル・アラン・クック 外1名

発明の名称 : クラブラン酸の製造方法

【目的】 効率のよい、かつ簡便なクラブラン酸の製造方法を提供する。
【構成】 有機溶媒中の不純なクラブラン酸またはそのアルカリ金属塩を、式(II):【化1】
で示されるアミンと接触させ;ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し;iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医薬上許容される塩もしくはエステルに変換することからなる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もしくはエステルの製造および/または精製方法。
【効果】 クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もしくはエステルを、効率よく、簡便に製造および/または精製する方法が提供される。

抗動脈硬化ペプチド

2007年09月06日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平6-331293 出願日 : 1994年12月7日
公開番号 : 特許公開平8-157492 公開日 : 1996年6月18日
出願人 : 財団法人化学及血清療法研究所 発明者 : 作間 晋 外1名

発明の名称 : 抗動脈硬化ペプチド

【目的】 粥状動脈硬化の進展を抑制し退縮を促進させることによって、粥状動脈硬化を基盤として発病する疾病を治療する薬剤を提供することを目的とする。
【構成】 化学合成によって、または大腸菌、酵母等の微生物あるいはCHO細胞等の動物細胞を宿主として用いた遺伝子組換え技術によって得られるapoA-IのC末端側のペプチドもしくはその類似体、さらに、完全分子型apoA-Iを適当なプロテアーゼで処理して切り出されたapoA-IのC末端側のペプチドもしくはその類似体を主成分とする粥状動脈硬化を基盤として発病する疾病を予防または治療する薬剤。詳細PDF>>バイオ塾情報創庫DB 2007-09-06


エリスロポエチン依存性ヒト細胞株

2007年09月06日 | 細胞と再生医療
出願番号 : 特許出願平6-298813 出願日 : 1994年11月8日
公開番号 : 特許公開平8-163982 公開日 : 1996年6月25日
出願人 : 中外製薬株式会社 発明者 : 朝長 万左男 外3名

発明の名称 : エリスロポエチン依存性ヒト細胞株

【目的】 エリスロポエチンのみに特異的に依存して増殖し、エリスロポエチン活性のスクリーニングに用い得る細胞株を樹立する。
【構成】 エリスロポエチンに特異的に依存して増殖するヒト細胞株、およびエリスロポエチン活性を有すると推察される化合物を上記細胞株に添加して細胞増殖または分化誘導を試験することからなるエリスロポエチン活性のインビトロスクリーニング法。

天然のN末端配列をもつ組み換えアプロチニンおよび組み換えアプロチニン変異体の調製方法

2007年09月06日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平7-141306 出願日 : 1995年5月16日
公開番号 : 特許公開平8-163988 公開日 : 1996年6月25日
出願人 : バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 発明者 : ハイナー・アペラー 外3名

発明の名称 : 天然のN末端配列をもつ組み換えアプロチニンおよび組み換えアプロチニン変異体の調製方法

【構成】 均質にプロセッシングされ、分泌されたタンパク質として存在している組み換えアプロチニン(aprotinin)および/または組み換えアプロチニン変異体とともに、天然のN末端配列をもつ組み換えアプロチニンまたは組み換えアプロチニン変異体の調製方法。
【効果】 天然のN末端配列をもつ組み換えアプロチニンまたはその変異体が有利に提供できる。

下痢の予防及び治療剤

2007年09月06日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平7-208201 出願日 : 1995年8月15日
公開番号 : 特許公開平8-165236 公開日 : 1996年6月25日
出願人 : 財団法人微生物化学研究会 外2名 発明者 : 石塚 雅章 外4名

発明の名称 : 下痢の予防及び治療剤

【課題】 コナゲニン又はその塩を有効成分とする下痢の予防及び治療剤。
【解決手段】 特に癌化学療法剤投与に伴う下痢症状を強く抑制することから、癌化学療法の継続が可能であり、かつ体力の消耗を防止するので癌の治療効果が増大する。

抗生物質テトロマイシンAおよびBとその製造法

2007年09月06日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願平6-332226 出願日 : 1994年12月13日
公開番号 : 特許公開平8-165286 公開日 : 1996年6月25日
出願人 : 財団法人微生物化学研究会 発明者 : 竹内 富雄 外4名

発明の名称 : 抗生物質テトロマイシンAおよびBとその製造法

【目的】 低毒性で多剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)に優れた抗菌活性を示す新しい分子骨格を有する抗生物質を提供する。
【構成】 テトロマイシンAおよびテトロマイシンBが下記の一般式(I)で表される抗生物質として得られる。
テトロマイシンA:R=CH3CO-テトロマイシンB:R=H