バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

慢性腎臓疾患の治療に光明

2006年08月04日 | NEWSクリッピング
パク·ソングァン全北大学校医科大学教授チームとコ·ギュミョンKAIST(韓国科学技術院)生命科学科教授チームは「一側性尿管閉鎖動物モデルにおける腎瘢痕に対するコンプアンジオポエチンの改善効果(COMP-angiopoietin-1 ameliorates renal fibrosis in a unilateral ureteral obstruction model)」とのタイトルの研究結果を発表した。
血管形成促進剤COMP-Ang1を腎臓病のネズミに投与した。この薬品はネズミの腎臓毛細血管を大部分再生させただけでなく腎臓の炎症反応と繊維化反応を抑制、腎臓病の進行を食い止めた。おはよう大徳2006-08-04

細胞利用の再生医療、「積極的に」は2割程度

2006年08月04日 | 医療 医薬 健康
 失われた臓器や組織の機能を取り戻す再生医療について、受精卵から作製する胚(はい)性幹細胞(ES細胞)や、中絶胎児の細胞(胎児由来幹細胞)を利用した手法を「積極的に進めてほしい」と考える人は2割程度にとどまることが、国立成育医療センター研究所の絵野沢伸移植・外科研究部室長が行ったアンケートでわかった。>> 2006年8月4日 読売新聞


HIV感染症統合データベースの開発

2006年08月04日 | 医療 医薬 健康
エイズワクチン・薬剤開発のために

  仲宗根 正,染谷 健二, 原 敬志, 本多 三男

Abstract エイズワクチン開発に重要な情報をデータベース(DB)化して公開(一部制限)し、HIV関連研究者に活用してもらうことを目的としてHIV感染症統合データベースを構築した。本DBでは、1989年より解析中の日本およびタイ国HIV感染者からのウイルス分離結果、遺伝子配列、蛋白構造情報などのウイルス遺伝子生物学的情報に加えて、臨床データを時系列に管理・検索可能となる統合DBを構築しWEB上で提供する。DBは、平成14年3月末現在、DDBJのHIV遺伝子DBに加えて、提供HIV感染者572、ウイルス分離解析数3217、C2V3遺伝子解析数361、V3部蛋白構造解析数175(PDB形式)、対応臨床データ(生年、性別、CD4細胞数、ウイルス量、薬剤履歴、その他)からなる。主機能は、DDBJのHIV遺伝子データに対する遺伝子相同性検索、遺伝子系統樹解析、genosubtyping、独自のdivision作成機能、V3部蛋白3次元構造の閲覧機能、臨床データ検索機能である。この統合化されたDBの有効活用によりエイズワクチン・薬剤開発の進展が期待できる。 第39回情報科学技術研究集会予稿集 >> J-Stage


◇エイズワクチン論文を訂正 国立感染研

 厚生労働省直轄の国立感染症研究所が10億円以上の国費をかけて開発している国産エイズワクチンで、同研究所チームがサルで有効性を証明したと昨年発表した論文に誤りがあり、訂正されることが分かった。感染研は「結論に影響はない」とタイでの臨床試験を目指す構えだが、チームは03年に発表した関連論文では、誤りの指摘で論文を撤回もしている。撤回と訂正が続き、日本のエイズワクチン研究は、信用が揺らぎかねない情勢だ。 朝日新聞 2006年08月04日