Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ記10:エッフェル塔にオノボリさん

2009-10-12 19:59:48 | パリ記2009
パリ記も10回目です~
いつまで続くんだ?記憶は大丈夫なのか??

******

えー前回は確かエッフェル塔に登るぞ!というとこで終わったはず~(記憶が・・)



9.20sun エッフェル塔にオノボリさん
さて、シャイヨー宮からイエナ橋を渡り、やってまいりましたよエッフェル塔。
パリといえばエッフェル塔。
登るぞ!高いところに!!

麓についてすぐのチケット売り場に並ぶ。北売り場というらしい。
ガイドブックには3階(最上階)までのチケットは北側で売っていると書いてあったのだ。(ちょっとあのガイドブックは親切すぎるな。)
(しかも結論としては、どの売り場でも大丈夫ってことでした)

行列のできるエッフェル塔


華麗な骨組みを見上げつつ並んでいるうちに、高所恐怖性であることをじわじわと思い出し、すでにお尻がむずむずする。
見上げると3階はおろか、1階(パリ式1階ね)ですら十分に高いではないですか。大丈夫か?>自分

鉄のレースとはよく言ったもので



しかし、並んどるなあ~

超メタボの人も並んでいる。(ワタシの腹ではありません。)



チケット売り場に行くためのゲートというのがあって、まずそこに並んでいるのです。ゲートでは例によって荷物スキャン。その後また並ぶ~

並んでいるうちに、チケット売り場の上の掲示板の表示が、「3階はクローズ」という表示に変わってしまった。あらら??クローズ?登れないの?そんなあ・・
と、せっかく来たからには登りたいという気持ちと、どこかほっとした気持ちが錯綜する異国の東洋人。。

チケット買う段になっていちおう3rd floor closed?と訊いてみる。が、どがああっ!!とパリなまりの英語でなにかを説明されたので判らず。売ってくれたチケットはやはり2階までのものだったので、やっぱり3階はダメなのか?

チケットを買ったらすぐにエレベータ乗り場にいける。ふーん足を斜めに登っていくのね~しかも2階建てエレベータ。
エレベータ待ちでふたたびお尻がムズムズ。むき出しで細っこい手すりだけのワイルドな2階だったらどうしよう??!?と意味もなく戦々恐々。

よく見えないけど斜め二階建てのエレベータ


こんな小さい子も行くんだから、負けてなるものか!!


た・高い。すでに高い。。



それでも無事ぎゅうぎゅうのエレベータで2階に上る。おそるおそる出てみると、おお!意外と大丈夫だ。
高いけれど柵も高くしっかりしている。安心安心。

2階からの景色





ひととおり写真を撮って歩いていると、おや??3階へのエレベータに人が並んでいるではないですか。行けるのか?せっかく諦めた(ほっとした)ところだが、ふたたび葛藤が!!登るべきかやめるべきか??そりゃあ登る!でしょう!!
と自らを鼓舞しエレベータ列に並ぶ。

ああ、でもチケットが・・どうみても2階までのチケットだよなあ。。並んでいる皆さんが手にしているチケットをちらちら盗み見てみると、やはり違う。うむむむ~~
列の先にチケットをチェックしているマダムがいる。見せると案の定。2nd floor only!!と冷たく言い放たれ、列からつまみ出される。しょぼ~ん。
しかしどこかでほっとしたような・・・

うなだれて再び2階の売店などをチェックする。職場バラマキみやげにちょうどいいエッフェル塔チョコが売っていたので、こりゃいいやと買ったりしているうちに、おや??おややや??あそこにadditional ticketという表示があるでないの?
表示の先には・・・チケット売り場が。
売っているチケットの値段も、3階までと2階までの差額分5ユーロのものみたいだし。そうかあ、ここで追加チケットが買えるのね?ふたたび希望の光がさすのだが、高所恐怖の自分とは再びここで戦わなければならない(つかれるな^^;)

ここまできたら行くしかないでしょう。

3階への行列~


こんな子供が行くんだから、大丈夫だよね?!



葛藤を押さえ込み再びエレベータの人に。3階までのエレベータは・・・けっこう怖い!^^;
登っていくに連れて周りに見えていた鉄骨がどんどん少なくなっていく。高所で裸にされていくようだ!
しかも、ど・どこまで登るの???というくらい長い。永遠のように長い。このまま宇宙にいってしまいそうだ~~~~
と目を回しているうちに着いた。

びくびくしながらフロアに出てみると・・あ~~よかった、ここは閉鎖されたフロア。壁がある~~
もちろんもっとオープンな展望台はあり、そこから階段で登った一つ上だ。
登るよね?ここまで来たんですから。
登ってみると・・おお、意外と広くて・・大丈夫だっ!

おお~~~高い~~~~

地上の建物や通りが冗談のように小さい。嘘みたいだ。夢か?


シャイヨー宮がおもちゃ状態


こんな子供が上ってるんだから(以下省略・・)


航空写真じゃないよ;;



これは、高いという感覚以上のものだ。これは宇宙に属しているのではないのか?
エッフェル塔3階は宇宙だった~~地球は丸い~~


3階ではなぜかグラスでシャンパンを売るちっこいバーがあり。ここで記念の祝杯をアゲルってことですかね。
酒の飲めないワタシはうっかりこんなことろでアルコール摂取して腰抜かしたら大変なので自粛~

ひとしきり宇宙の住人気分を勝手に味わったら、さあ、降りよう!
エレベータはまた行列~
一度2階に降りて、そこから地上までのエレベータに乗るのだが、そっちはさらに大行列!うんざりしつつ並んでいると、ここでなぜか珍しく頭脳が高速回転!
このエレベータは2階建てだったよね。ということは、この乗り換えフロアの一つ下の階にも乗り場があるはずじゃん?!
列を離れ足早に階段で階下へ。
果たして!全然並んでいないエレベータ乗り場を発見!
すぐにエレベータに乗れた。

すごい!珍しく上手く立ち回ったぞ!!自分らしくない!!!
(こんなことで喜ぶな^^;)

高所難関を乗り切った後なので、ここのエレベータはもう楽勝余裕
やっと地上に降り立ったのでした。
(でも地上はいいなあ~と思わずつぶやいたのも事実)


エレベータにはエレガーさんが・・いや、エレマダム?が



サイショにチケット買うときから薄々感じていたのだが、エッフェル塔に登る人のなかに、日本人というか東洋人をほとんどまったく見かけなかった。パリのどこにでもいる日本人が、申し合わせたようにエッフェル塔の上では見かけなかった。
日本人観光客はこういうところでオノボリさんにならん、ということかしらん??
どういうこと?

でも一句

 エッフェル塔 登ってよかった^^ 宇宙だもん


で、地上に降り立ってからはたと気づいたのだが、
1階には行かなかった^^;しまった^^;



そうそう、エッフェル塔で一番肝を冷やしたのは、この時ではなく、
『地下鉄のザジ』を観たときである。
ほとんど命がけではないのか?という撮影。役者もスタッフも、よくぞこんなところで撮った!というくらいヒヤヒヤする。
先日劇場で再度観て、改めてキモが冷えたワタシなのである。
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アンヴァリッド行きは命がけ・・
エッフェル塔を来た方と反対の方へ、シャン・ド・マルス公園の方へ歩いてゆく。
エッフェル塔の麓あたりではどうやら馬車が走っているらしく、公園の道にもところどころ馬糞さんが落ちている。
う~ん、牧場の香り~~

馬車のあるところ・・・


・・・馬糞あり



こちらからのエッフェル塔は順光で見栄えが良い。
しかし公園はほとんど日陰がなく、緑地帯の他は土の道で、埃っぽいやら暑いやら。
さすが軍神の公園である。厳しい。





エッフェル塔を振り返り振り返りしつつ、ひたすら公園を抜ける。
公園ではボランティアかなんかの人々がおそろいのTシャツを着てゴミを拾い歩いている。
暑いのにご苦労な事である。
途中木陰のベンチで一休みし、吸い殻をポイ捨てする。
ごめんよ、ボランティア諸君。

ようやく公園の外れにくると、平和の壁というものがある。小さなガラスの凱旋門みたいなものに、各国語で「へいわ」って書いてある。なんなんだこれは?

平和の壁?



よくわからないまま、足はアンヴァリッドに向う。
ノートルダムであった日本人マドモアゼルが、アンヴァリットはきれいだったと言っていたので、予定にはなかったがいってみることにしたのだ。

旧陸軍士官学校を横目で見つつ、トゥールヴィル大通りを通ってアンヴァリッドのドーム教会へ・・・とヘロヘロ歩いていたのだが、青信号でトゥールヴィル大通りを渡ろうとした瞬間、右折自動車が猛スピードでワタシから5cm離れたところをすり抜けて行った!
いや、本当に掛け値なしに5cmだったと思う^^;
車は残像しか残らないくらいのスピードだった。

死ぬところだった。

パリのヤツら(ヤツ呼ばわり)は、基本歩行者優先などという考えは無いようなのだ。かといって車優先とも思っていないようで、要は通れるところを通ったものが勝ちという感じなのではないのか?
歩行者だって信号を守らない。車が来なければ赤信号でもどんどん渡る。
車はさすがに信号無視はいなかったが、今回のように右折時などは横断中の歩行者がいても隙間さえあればどんどん入ってくる。

日本ではこれまた社会全体で、歩行者優先、信号遵守、渡る時は右左、という規律を浸透させている感じがある。パリはそういうところは無頓着、というか、余計なお世話的な感じなのではないかしら?渡れるのに渡って何が悪い?と。

これまたどっちがいいのか?よくわからないけれども、少なくともパリでは必要以上に交通事故には気をつけた方がよさそうだと肝に銘じたのでありました。信号もあてにならん。



アンヴァリッドというかナポレオンの墓所は派手~
アンヴァリッドにつくやいなやトイレを借りる。トイレへの道はすぐ見つかったのだが、トイレは内部なので、扉のところで係の人が立っていてチケットやパスの提示を求めている。みんなトイレに行くためにそこでパスを見せているのはなんだか不思議である。

ここはミュージアム・パスが使えるので、トイレもフリーパスだ。大変助かった(笑)

アンヴァリッドは廃兵院と訳されるが、負傷兵の収容設備としてルイ14世が建てたとか。そのなかにあるドーム教会にナポレオンの棺がある。

ドーム教会


ナポレオンの棺


以前宜保愛子がこの棺の前で「恐ろしいパワーを感じます~」とか言っているTV番組を見た事がある。実際に言ってみると、観光客でごった返すなか、派手ながらもつつましく鎮座している棺には、そんな霊力は感じられなかった。
まあ、もともと霊感はまるでないのですけどね。

とにかく建物も装飾も棺もでかくて派手~
ナポレオンてフランス史的には英雄なんだろうかやっぱり。
時の政権に流刑にされたりしても、後の世でこれだけ奉られるというもがスゴい。

でかい!


派手!!


アンヴァリッドは他に軍事関係の機関が集まっているようであり、軍事博物館もあるのだが、そちらは行かなかった。
軍事大国というだけでなく、死の商人的色彩すらあるフランスのダークサイドを見るにはよかったのかもしれません。今思えば行ってみたかったかも。。


アンヴァリッドの次は凱旋門に行こうと思っているのだが、どうやっていったらいいんだろう??と考えていると、ドーム教会の真正面にバス停が。92番バスがここからシャルル・ド・ゴール・エトワールに行くみたいなので、バスで移動。
バス便利~


つ・づ・くっ





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4 コメント

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Unknown (ken)
2009-10-13 06:31:38
行列が長いので昇るの諦めた口です>エッフェル塔

帰国日の午前中使って一気に周ったので待てなかったんですよね…(ちなみにルーブル到着で時間切れでしたw)
Unknown (品川あや)
2009-10-13 12:48:09
行っておけばよかったなー、エッフェル塔。今更後悔。
半日 (manimani)
2009-10-13 14:17:16
☆kenさま☆
半日観光だと並ぶ系はきついですね~
地上から眺めて諦めるですね。
ルーブルも早足でみてもまる1日はかかってしまうでしょうし。
むふふ (manimani)
2009-10-13 14:18:35
☆品川あやさま☆
いつもコメどうも~
一句

 エッフェル塔 よかったですよ 宇宙だもん

(同じや!)

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