Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

パリ記12:サン・ジェルマン・デ・プレで大冒険(実は小冒険)

2009-10-20 01:14:00 | パリ記2009
むふふ~
パリ記もいよいよパリ滞在の実質最終日に入りますのよ。
もっと冒険がしたかった・・・

【追記】サン・ポールと書いていたのはよく考えるとサン・ミシェルの間違いでした。こっそり直しました。サンポールって洗剤?^^;

*****

9.21monサン・ジェルマン・デ・プレで土産さがし
パリをうろうろできるのも今日が最後。さびしくはあるが充実していたので満足感もあり。
ちょっと乗り慣れてきたバスに乗ってサン・ミシェルまで出よう。
27番でも21番でもOK、余裕余裕。

と余裕かまして来たバスに乗り、風景を楽しんでいたのだが、途中リュクサンブールで突如乗客が全員降りる。こ・これは変だ!とつられて降りてみると、どうやらそのバスはリュクサンブール止まりだったらしい。うむむむ、油断大敵パリのバス。

思えばそこでリュクサンブール公園に行くのもよかったが、土産探しにどれだけ時間がかかるか見えなかったので、おとなしくまたバスを待つ。
次に来たバスはちゃんと行き先表示がサン・ラザールだったので安心して乗る。

ちょっと道が混んでいたのもあるが、サン・ミシェルの手前レゼクールに停車したとき、目の前がソルボンヌ大学だったので、降りてみる。大学の正面もこれまたご大層なもので、こんな学校に通ったら気分がいいだろうなと思う。
通学らしいパリジェンヌたちを眺めながら歩く。

そるぼんぬ~って名前からしてすごくふれんちだよねえ


サン・ミシェル広場のほうまで散歩してみる。いにしえは人が往来する大きな広場であったろう場所を今は車がびゅんびゅん走る。自動車文明の到来で広場や通りの性格もだいぶ変わってしまったことだろう。歩行者は通りから向かいの通りへいくのにぐるっとまわって何本も道を横断しなければならない。昔は広場を突っ切って行ったことだろう。

サン・ミシェル広場のあたり


ときどき大量の水が道を流れているパリ





・・の前に中世美術館で幻惑
カフェで朝ごはんも考えたが、朝ごはんはステュディオで食べたのでやめて、本日の最初の予定である中世美術館へ行く。なにしろ朝からお店はやってないからね。

中世美術館のあるクリュニー館は、展示も中世だが館も古くやはり中世16世紀のもの。しかもその館は3世紀の公衆浴場跡に建てられていて、いまもその3世紀の遺構を見ることができる。
中世美術館については詳しいサイトがあったので無断でリンク↓
http://homepage2.nifty.com/izmreise/France/Gothic/Paris/Cluny/cluny01.htm

3世紀の遺構!つってもわかりにくいね^^;


館に入る前に前庭の時点ですでにタイムスリップ状態。しばし中世の香に幻惑される。

館~やかただねえ


古いねえ


前庭の井戸はよくみると結構怖い



入口にはすでに人の列。並んでみたがなかなか進まない。チケットを買っている列だったので、ミュージアムパスを見せれば先に通れるかもしれない、と思い、列の先のほうに行ってみると、なんだか普通に美術館内へ通じるブティックに入れてしまい、なんか自然とそのまま館内へ^^;
ノーチェックで入ってしまったww
皆さんは真似しないように!

で、この美術館、とてもステキである。
展示はタペストリ、彫刻、絵画、ステンドグラス、レリーフなど、だいたい種類別になっており、それぞれ中世の香りがプンプン!これぞ中世という宗教的構図や人物の表情、モチーフ。それも有名作家のものだけでなく、実際に居室で使われていたものなど生活にあった高度な芸術も多い。

ほら中世!


これも


これも~!


これとか!



有名なものは「貴婦人と一角獣」のタペストリ。
これはジョルジュ・サンドが郊外の城郭で発見したというもので、このタペストリのために薄暗い展示室が用意されている。5枚のタペストリはそれぞれ寓意があるようであるが、まだ解明されていない点もあるらしい。薄暗さとともに、これまたタイムスリップ感満載である。

うすぐらくてちゃんと写らない一角獣



しかし・・写真を撮っていたら、係のマダムがつかつかつかつか・・と寄ってきて、
No Flash! OK?
と怖い口調で言う。
ワ・ワタシはストロボ使ってない・・!ワタシじゃない!ストロボしてたのはあっちのムッシュだよ!!・・・という状況だったのだが、とっさに言い返す言語力がなく、「お・おーけー」といって丸く収めてしまった^^;
なさけない・・^^;

そういやどこでも概して西洋のお方は遠慮なくストロボしてたと思う。ノートルダムでもあの聖なる空間をばしばし照らしていたからね。偏見ですけどねww

ノートルダム大聖堂にあった諸王の像もここにある。革命で破壊されたやつ。

首を撮ってくるのを忘れた。

屋敷の外壁に描かれた日時計


今回行った中ではこの美術館が一番好きかもしれません。一番期待しないで行ったんだけどね。
しかし中庭があったらしいけれど行きそこなった。というか、ちょっと外からのぞいて、まあいいか、と思っちゃったんだよね。そういう思考は観光旅行ではよくないね。


おみやげ第1弾にトライ
中世美術館でしかるべき時間が過ぎたので、いよいよお店関係が開店している時間に。
最初はショコラティエのパトリック・ロジェへ。パリ郊外のショコラティエがパリに進出したもので、なんとかいう賞もとったりしている注目株らしく、日本にもまだあまり知られていないようで、ちょっとかしこまったお土産にいいかなと思い。

お店につくと高級ブティックという趣きの店構え。ちょっと臆するが、えいやっと扉を開ける。

話はそれるけど、扉といえば、パリではどこでもだいたい扉はいわゆるドアになっていて、手動だ。引き戸はまず見ることがなく、自動ドアですら観音開きだったりする。希に大きなモノプリなどでは日本式自動ドアがあったけれど、こういう小さなことも文化によって違うんだよね。小さなことほど違うのか。

で、えいやっと扉を開けました。すると、予想では美しきマダムがにっこりと立っているはずだったが、実際は若きイケメンムッシュがにっこりとしていた。
ぼんじゅーる!
ここで、家で仕込んできた必殺会話帳を活用する。
じゅ・しぇるしぇ・あ・スヴニール・ぷる・ま・ふぁみーゆ・じゃぽん。け・れる・れこまん?(うろおぼえ&てきとーな発音)

・・・・

全然通じてねえ!^^;

イケメンムッシュは、それでもどうやらこちらの意図を察したらしく、英語でDo you want a present for your family?とかなんとか訊いてくれた。いぇ~す!それそれ!(結局英語)

すぐさまムッシュはいいぐあいの詰め合わせの箱を勧めてくれる。これまた高級ブティック風なおしゃれ箱。ほかにもいろいろとバラ売り風小品もあったのだが、そういうものをコーディネイトする能力がなく、素直におすすめに従うことに。
50ユーロ弱お買い上げ~
考えてみると結構高いぞ!(でもおいしかったんだなこれが)

サン・ジェルマンの裏通りは味わい深いね





そしてパリ最古の教会へ
たしか最古だったと思うが、次は道順的にいってサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。ここの教会の歴史は古く6世紀に建てられた修道院が始まりとか。6世紀。建物は11世紀のロマネスク様式のものに、後にゴシック様式部分が増築されたもの。ひときわ高い鐘楼部分はロマネスク様式を今に残す貴重な建築だ。

6世紀・・・


内部はどちらかというとかなり古びて埃っぽい感じだが、それがまた観光地ズレしていなくてよい。こういう教会は厳粛な気持ちになるねえ。生まれた頃からこういうものに触れているとどういう感じなんだろう。影響を受けるとともに反発もあるかもしれないな。

内部はピンぼけ~





思えば教会のミサというのには一度も(というかそう何度も教会には行ってないが)行き当たらなかったので、日曜日のミサに合わせて行ってみるのもよかったな。教会めぐりという旅もできたら楽しそうだ。

教会の入口にはカップを手に小銭を乞う女性が座っていた。か細い声で話しかけられた。パリの物乞いはなぜか皆女性で、いちように非常に奥ゆかしい。消え入るように存在感を消して、ある人は地面にひれ伏したまま微動だにせず。これが奥ゆかしさなのかほんとうに居場所がないことによる抑圧なのかはもちろんワタシにはわからない。女性ばかりということもなにかのヒントになりそうな、そうでないような。。

入口と老女




まかろん!
教会からほど近くには有名中の有名カフェ、レ・ドゥ・マゴとカフェ・フロールがある。いずれも東京にもあるカフェだが(カフェ・フロールは閉店しちゃったと思うけど)、やはりこれが本物だなあ・・と変な感慨で眺める。

ドゥ・マゴの本物(?)


カフェは後回し、今日はお土産をクリアするのが先~というわけで、次はマカロンで有名なお店ラデュレへ。そう、シャンゼリゼで人間充満で断念したお店のサン・ジェルマン店。
サン・ジェルマン通りからはちょっと裏手に入ったところにある。こっちかな?と歩いていると、向こうから次々とラデュレの紙袋を提げた日本人女性!が歩いてくるではないですか。なんとしたことでしょう。日本人は情報源も一緒なのか?(自分含む)

ま、これで道に迷ってないことがわかるのでよしとしましょう。

無事パステルグリーンで彩られたお店が見えてくる。
昨日のシャンゼリゼとうってかわって静かなたたずまいだ。
そっと店内を除いてみると数人の人がならんでいる程度。
よし!並ぶぞ!

並んでいる間必死にカウンターにあるマカロンの群れを見定める。
う~む、なんといって頼めばいいのだ??
よくみると、いろいろな種類の箱がおいてあって、それぞれ5個入り~とか10個入り~とか書いてある。おお、これで指差し注文でいけそう。

晴れて順番が回って来たので、手頃な18個入りの箱を指差し、口をついて出たのは「18 pieces of マカロン しるぶぷれ」という英仏まじり日本なまり言語www
でも一発で通じたのだ。種類も「mix!」と一言で。
ふふっ^^

しか~し、おみやげとは別に自分用にエクレアもひとつ買ってみようと思い、
「えくれ~る・しょこら しるぶぷれ」と言ってみたのだが、
これが通じない!
「えくれ~る」じゃなくて「えくれあ」でいいのかな?
とか
「えくれ~る」のRの発音をいっしょけんめいフレンチにしてみたりしてなんどもトライするが、お店のきれいなマダムはもうしわけなさそうに笑いながらえくすきゅせもあ?わかりませんと顔に書いてある~
困っていると、後ろに並んでいたマダムはわかってくれたようで、
「○×▲」
と助け舟を出してくれる。
すると店のマダムも一発で納得顔!

なんたることでしょう。
め・めるし~まだ~む!

無事エクレアをゲットできました。(無事じゃないだろ)
しかし、あの「○×▲」、全然エクレアに聴こえなかったよなあww
なにか大きな間違いをしてたのか?>自分

ラデュレの店構え



つうわけで、エクレアはさっさと食っちまって写真撮るの忘れました。





サン・ジェルマンの攻防戦はまだ続きます~~が、次回へ。。



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