Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「バーン・アフター・リーディング」コーエン兄弟

2009-04-07 22:15:54 | cinema
バーンアフターリーディング公式サイト

BURN AFTER READING
2008アメリカ
監督・脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演:ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、エリザベス・マーヴェル


試写会にあたったので行ってきました。
普段は行けない時間帯ですが、たまたま子供の入学式で仕事を休む日と重なったのでラッキー^^

宣伝文句は、おばか系キャラがCIAに頭脳戦を挑む!5大キャスト共犯クライムエンタテインメント、とかなので、スリル満点大どんでん返しストーリーを想像してしまうけど、実際は、ホントにおばかな展開で状況とっちらかりカオス増大系の当人たちシリアスなコメディで、脚本は凝っていてしゃれているんだけど、どうだい?しゃれてるだろう?的なあざとさがなく、あくまでも状況をややこしくするためだけに頭使っているような本で、要するに結構好みでありました。

欲を言えばもっともっととっちらかってほしかったな。二人の奥さんは終盤ちょっと影が薄くなっちゃったから、あの辺りをもうちょっとからめて、もうひとひねりするとよかったな。

ジョージ・クルーニーはちょっと苦手な俳優なんだけど、その苦手さが今回はよく作用して面白く見えた。
ブラピはいつになく表情が情けないというか、作り顔でない曖昧な顔ってのがうまかった。最期の瞬間の顔がまたよかった。
マルコビッチはやっぱりこういう変人が似合う。
リンダを演じたフランシス・マクドーマンドがなかなか熱演でよかったが、地味に彼女の属するスポーツクラブのスタッフたちが味わい深くてよかった。

欲を言えば、ここにスティーヴ・ブシェミなどが出てくるといっそう奥深いものになっただろう。

CIAのお偉方とかロシア大使館の連中とかも、なかなかの名演技でこまごまと笑えるのだが、ここで書いてしまうわけにはいかないので、観る方はお楽しみに~


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コメント (10)
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