♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■争いをかき立てる / 福井 誠

2024年05月14日 | Weblog

2024/01/30放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井誠が担当しています。今日はその第二日。今日は昨日の続きで、「争いをかき立てる」と題してお話しします。旧約聖書 箴言26章20節をお読みします。

 「薪(たきぎ)がなければ火が消えるように、陰口をたたく者がなければ争いはやむ」

 人も様々、人生人に躓かないためには、やはり人を見る目をよく養うことが大切です。それで昨日は、愚か者、自惚れ屋、怠け者に注意、というお話をしました。これまでの人生を振り返ってみると随分苦労させられたな、と思う人間関係があるとすれば、それは避けるべき人と真正面に向かい合っていたため、あるいは自分がそうであったためなのか、と考えさせられたところです。

 新しい年はぜひ良い年にしたいです。ですから、箴言をよく読んで、人生の躓きのもととなる人の在りようについて洞察を深めてまいりましょう。

 以前「困った人たちの精神分析」という本を読みました。精神科医の小此木圭吾先生が書かれた本ですが、若い頃の自分にとっては、人間関係を考える上で非常に役に立った記憶があります。
 今日の箇所で箴言の著者が語っていることも、その内容に重なるようなところがあります。つまり著者は、ここで困った人たちについて語っているのです。

 例えば、自分に関係のないことに口出しをするおせっかいな人。また真顔で嘘を突き通す人つまり平気で人を騙す人です。このような人に近づいたら災いは免れ得ません。さらに噂話の好きな人。うかつなことを話したら大変なことになります。距離を取るべき人間関係があるのです。それから、何かと争いごとが好きな人も要注意。彼らは愉快犯のようなもので、人と人が衝突するのを本能的に楽しみとするような人です。ですから、何か衝突が起こったら、ひょっとしてこれが目的かも? と考える思慮深さも必要です。争いごとはつまらず、人のエネルギーを無駄にします。

 こうしてみると、聖書はただ信仰を解き明かしているというよりも、人間存在の在りようを根本から深く考えさせてくれる書だと言えます。神を信じるのは、人生をより良く生きることでもあるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2024.1.30放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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