♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■キリストの先祖に / 板倉邦雄

2014年01月22日 | Weblog
 2014/1/22放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「キリストの先祖に」という題でお話ししましょう。

 ユダ家の嫁になったタマルのお話の三回目です。破廉恥なユダと義父を誘って子どもまで産もうとしたタマルからなぜ救い主イエス・キリストが誕生してきたのでしょうか、創世記38章の続きです。

 さて数ヶ月経ったある日、嫁のタマルに子どもができたという報告が届きました。未亡人の身でいながらふしだらなことをしたに違いない、というのです。義父のユダはかんかんになって叫びました。「けしからん。ここへ連れてきて焼き殺してしまえ。」 それはお前だよ。その罪の直接原因は義父のユダでしたねえ。人々はタマルの家に押しかけ外へ引きずり出そうとしました。このままでは殺されます。タマルは急いで義父に言付けを頼みました。「この印章と杖の持ち主が生まれて来る子どもの父親です。誰の物かお分りですねえ。」 義父のユダは一目見て驚きました。何と自分がやった品物でした。 「私が悪かった。タマルを責める訳にはいかない。彼女は私よりも正しい。こうなったのも私が息子シラと結婚させると約束しながらそれを守らなかったからだ。」 

 それにしても聖潔ということは大事なことです。心の清いものは身も清くするでしょう。若者も年配者も身持ちを正しくして生きたいものですね。
 「不品行を避けなさい。・・・あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮である。」(コリント人への第一の手紙6章 18節、19節)と聖書の中にあります。 

 さて、月が満ちてタマルは双子の男の子を産みました。産まれるとき、助産婦は最初に手を出した子の腕に赤い糸を結びましたが、その子は手を引っこめてしまい、もう一人の方が先に飛び出してきました。名前はペレツ---飛び出し君---であります。このペレツがユダの後継ぎとなり救い主キリストの先祖となってゆくのです。

 さて翻って、私たちはある意味でユダでありタマルのような罪深い者ではないでしょうか。そのような堕落した者たちがキリストの系図に織り込まれたという事実こそ私たち罪人が善行ではなく、ただ恵みによりキリストへの信仰によって救われる証拠ではないでしょうか? 

(PBA制作「世の光」2014.1.22放送でのお話より )

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