♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■罪はあなたを恋い慕う / 羽鳥頼和

2013年01月05日 | Weblog
2013/1/5放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 羽鳥頼和です。

 旧約聖書の創世記4章には人類最初の殺人のことが語られています。アダムとエバの子であるカインが自分の弟であるアベルを殺してしまったのです。カインの親であるアダムとエバは神様の命令を破って、エデンの園から追放されました。そしてその子カインは人殺しの罪を犯したのです。人とは何と罪深いのでしょう。

 この出来事から着想を得た小説があります。有島武郎(ありしま たけお)の『カインの末裔』、ジョン・スタインベックの『エデンの東』がそれです。それはこの実際に起こった出来事の中に人間の本質的な問題を見ることができるからでしょう。

 今日はこのカインの犯した罪についてお話しします。カインとアベルはそれぞれ神様に捧げ物をしました。カインは自分が良いと思うものを神様に捧げました。アベルは自分のものの中から最も良いものを神様に捧げました。神様はアベルの捧げ物に目を留められましたが、カインの捧げ物には目を留められませんでした。それでカインはひどく怒りました。そしてその憤りは弟のアベルに向かって燃え上がりました。カインはアベルを呼び出して野原に連れて行き、何と自分の弟アベルを殺してしまったのです。

 神様は罪を犯す前にカインに忠告されました。
 「なぜ、あなたは憤っているのか。・・・あなたが正しく行なったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行なっていないのなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである。」(創世記 4章6-7節)と。
 神様はカインに、怒りの感情をコントロールして罪の誘惑に陥らないようにしなければならない、と教えられたのです。

 しかしカインは怒りに任せて弟のアベルを妬み、そして憎み、殺してしまったのです。カインは神様の忠告をしっかり聞くべきでした。しかし怒りの気持ちは神様の忠告を聞けなくしてしまったのです。

 カインの殺人を記している創世記4章の最後にアダムの三人目の子セツの子孫たちが主の御名によって祈る事を始めたことが記されています。聖書は怒りやすい私たちに神様に祈ることを教えているのです。私たちは祈りましょう。特に怒りの心が湧き上がってきた時、神様に祈りましょう。神様は私たちを罪の誘惑から守ってくださいます。

 明日は日曜日です。ぜひお近くのキリスト教会にいらしてください。

 (PBA制作「世の光」2013.1.5放送でのお話より )

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