♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■深い喪失の中で / 岩井基雄

2011年07月29日 | Weblog
2011/7/29放送

 世の光の時間です。おかわりありませんか? 岩井基雄です。

 福島第1原発から5キロ以内にある福島第一バプテスト教会の牧師・佐藤 彰先生は3月11日の大地震・津波の問題が起こる中、原発の問題が生活を直撃し、すべてを置いて退去せざるを得ませんでした。2年前にあたらしく建築した新会堂を後にして、すべての生活を手離して避難なさったのです。

 まさに今まで積み上げてきたもののすべてを奪われ失うような現実を経験する中で、佐藤先生はあるインタビューに答えて次のようなことを話していらっしゃいました。「すべてを奪われ、すべてが失われるような現実の中でしか分からない恵みを経験しました。今まで当たり前だと思っていたものを失うことを通して本当に大切なものが何かを深く考えさせられ、また神様の深い恵みと愛を経験したのです。」と。

 私たちは様々なものを失ってみて初めてその大切さやその事にどれくらい依存してきたかに気がつかせられることがありますねえ。病気になってみて初めて健康の大切さを理解したり、大切な人との別れを経験する中で私たちがどれほどその方にお世話になり依存していたかに気が付くことがあります。自分の手で何かを握り締めてしまっていて手放すことができないでいることに気が付くのもそれを失うような場面に出会う時が多いですよねえ。あなたはいかがでしょうか。

 聖書にはこんなことばがあります。
 「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」 新約聖書 ペテロの手紙第一 5章7節 

 私たちは多くのことを心に留め、握り締め、心配し、ときには思い煩うこともあります。しかし、聖書が語る神様は私たちに自分が握り締めてしまっているものを手放して委ねるように任せるようにと語っています。それは神様があなた自身の事を心配し、あなたのことを配慮して導いてくださるからです。神様はどんな状況の中にあるあなたをも愛で満たし、平安で満たし、恵みで出してくださることがおできになります。様々なものを失うとき、私たちは握ってしまっているものを手放して神様に心からの信頼を置くことができるんです。あなたも思い煩いをあとにして本当の信頼の道へと進みませんか?

   (PBA制作「世の光」2011.7.29放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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