世の光の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興(せきね・ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
新約聖書のヤコブの手紙3章2節のことばを今日は紹介しましょう。
「私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。・・・同様に、舌も小さな器官ですが、大きなことを言って誇るのです。ご覧なさい。あのように小さい火があのような大きい森を燃やします。」(ヤコブの手紙3章2節、5節)
まあ昔も今もことばで失敗しない人はいませんよね。ほんの小さな一言が大きな出来事に発展するなんていうことがよくあります。考えたことがありますか? いつも自分が使っていることばをそのまま他の人から言われたらどんな思いを持ちますか? 嬉しくなりますか? それとも頭にきますか? もしあなたが相当頭にくるなら、ことばにもう少し気をつけた方がいいですよね。私たちはあまりにも身近な人に対して、夫に対して、妻に対して、親に対して、子どもに対して、辛辣(しんらつ)なことばを投げかけてはいませんか?
ある牧師さんの所に一人の奥さんが相談に来られたそうです。お姑さんがお嫁さんに対してこう言ったっていうんですねえ。「お前さんが家に嫁に来てから、わたしゃ心の休まる日がないよ。」 まあ辛辣なことばですね。時間にすればたった3秒・4秒のことばです。しかしお嫁さんにしてみれば、それは大きな大きな心の痛みとして残った訳です。
人は存在を否定されるようなメッセージには耐えられません。それが3秒でも4秒でも、いや一瞬でも耐えられないものです。
(旧約聖書の)箴言(しんげん)の12章18節という所には
「軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし知恵のある人の舌は人をいやす。」と書いてあるんです。
人のことばは、その人の心を突き刺す剣のようにもなるし、その人の心をいやすものにもなる、と教えているんですねえ。「知恵のある人の舌は人をいやす。」とありますよね。「知恵ある人」、その知恵ある人の模範は一体誰でしょうか。聖書は、イエス・キリスト御自身だということを教えています。ですからイエス・キリストの語られることばこそ、私たちをいやし、慰め、励ますことばそのものになっていくんですね。
イエス・キリストは、私たちを羊に例えて、こう語っています。
「わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。」(ヨハネの福音書 10章10節)と。
イエス・キリストの語りかけに耳を傾けましょう。
(PBA制作「世の光」2008.4.22放送でのお話しより)
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