世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。
今日は聖書の中のヨハネの福音書7章37節から39節までを読んでみましょう。
「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。 わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。」 これは、イエスを信じる者が後になってから受ける御霊のことを言われたのである。
17世紀の政治家ウィリアム・テンプルという人がこんなことを言っています。「私の所にハムレットやリヤ王の物語のような劇の脚本を持ってきて同じような作品を書くように言っても無駄です。シェークスピアにはできても私にはそれはできません。また私にイエスのような生涯を送りなさいと言ってもそれは無駄です。イエスにはできても私にはそれはできません。しかし、もしシェークスピアの才能が私の内に宿るなら彼のような脚本を私も書けなくはないでしょう。それと同じように、もしイエスの霊が私の内に宿るなら彼のような生き方を私もできなくはないでしょう。」
確かに考えてみれば、気難しい人間が簡単に朗らかになれる訳ではないでしょう。意地の悪い人間がことば優しい思いやりのある人間にすぐ変われるとも思えません。人間の性質はそんなに簡単に変わるものではないのですねえ。ですからウィリアム・テンプルが言っているように、自分以外の自分を生きるなんてことはできない、ということになります。
しかし聖書は言います。私たちがイエスを信じる時に私たちの心には聖霊が与えられる、と。その聖霊は私たちの内にあって生ける水の川の流れとなるものです。これは私たちの心や行動が内側から新しくされることを例えているものです。つまり、気難しい人も神の広い心に満たされるようになります。意地の悪い人も神の慈しみに溢れた人となるのです。
あなたもイエスを信じるなら聖霊によって心の底から変えられる人となるのです。
( PBA制作「世の光」2008.4.17放送でのお話しより)
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