すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

千年希望の丘の維持費

2013年11月14日 | 市政・市制・市勢

 本日、岩沼市議会の臨時会が招集されました。議題は工事請負契約一件と一般会計の補正予算です。両方とも議会で承認されましたので『千年希望の丘』がいよいよ本格的な着工です。

 来年3月までに相野釜工区は完成する予定ですが、全体計画では高さ10mの丘を15個建設します。丘を結ぶ園路という道路の高さは3m、仙台空港付近から阿武隈川河口まで10km以上も建設するものです。

 園路の道幅は5mと、本日の説明で明らかになりました。また、園路の盛り土幅は23mとありましたから、園路だけでもかなり広い土地が必要になります。

 詳しく知りたい方は岩沼市ホームページに、復興整備課の『千年希望の丘』のリーフレットをご覧ください。詳細説明や全体構想図が掲載されています。千年希望の丘は国から全体の予算が認められたわけでなく、現段階では約半分の規模まで作ることになっています。

 本会議の中で私は千年希望の丘について質問しました。それは将来にわたる維持経費についてです。今回発注された内容を見るとトイレや駐車場・多目的広場が整備されますから、維持経費はどのくらいを想定しているのか聞いたのです。答弁ではH26年度にお知らせするとのことでした。

 トイレの管理費や水道光熱費、また草刈りなど公園機能としての保守が必要となるからです。場合によって電気は高圧受電が必要になるかもしれません。

 なぜなら、10数キロ先の園路まで一か所で受電しなければならず、そこまで電気を自前で送らなければなりません。空港に近い相野釜工区だけにトイレを設置するのでは、最南端(阿武隈川河口)にトイレや街路灯が無いのではとても不便だと思います。

 トイレの水道配管はどこからでも引き込むことは出来ますが、電気は同一敷地内に一か所という規定があります。これも複雑で低圧受電(200V)と従量電灯(100V・家庭用と考えてください)でも各々一か所なのです。

 100Vや200Vを一緒に使用する場合などは、高圧受電(6,000V)で受電し送電しながら変圧し利用しなければなりません。低圧で送る場合は電圧降下が発生し、10kmも先に送電できません。

 国から認可されていない半分の予算についてなど、いろんな意味で全体計画が実施計画になっていないのでしょう。草刈りなどは園路の面積だけで20万㎡と広い。

 実施計画は示されないが、膨大な維持費になるの?


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角田市の中継を見て!

2013年11月13日 | 市政・市制・市勢

 急に寒くなりました。この一週間で温暖だった秋から、一挙に冬になった感があります。全国的に北海道や北日本では初雪どころか、10㎝を超える積雪があります。

 一週間前には公園の桜が綺麗な紅葉に染まり、見ごたえある木々が並んでいました。それもこの寒さで、あっという間に8割程度が落葉してしまいました。

 体が寒さに慣れていないせいか、厚着をしても背筋まで寒さが伝わってきます。この寒さは今週いっぱい続くようですけど、今週は議会の予定が詰まっています。

 明日は臨時議会が10時から行われ、その後に議員全員協議会が予定されています。また、明後日は震災復興特別委員会がありますので、拙ブログをご覧の皆様、是非議会傍聴されては、と思います。

 今日は角田市に議会報編集特別委員会のメンバーが行政調査です。角田市を訪問した理由はインターネット配信についてです。角田市は昨年9月議会からネット配信をしていました。

 角田市が配信しているネット中継はいわゆる“生中継”です。録画中継ではないので、議会が開会している平日の日中だけです。議会を傍聴できないときにネットで見ることはできますが、それ以外は見ることが出来ない仕組みでした。

 このネット中継に至る経緯は、角田市議会での様々な事情がありました。導入に当たり5年契約のリースになっているので、すぐに変更できない状況であるとのことです。

 5年リースの1年前からはこれからの在り方に関し、議論していかなければならないと聞きました。問題点も聞くことが出来て、岩沼市議会がこれから導入するに当たり参考になることが多かった。
Photo
 写真のお菓子は角田市議会から用意していただいたものです。『菓子処小田嶋』製角田銘菓、『臥牛(がぎゅう)の梅』中には梅を漬けたものが入っていました。御馳走になり、お世話になりました。

 少しお酒が入っているかも?寒いときには温まる。


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ネット中継視察は角田

2013年11月12日 | 市政・市制・市勢

 つい先日まで参議院の山本太郎議員が秋の園遊会において、天皇陛下に手紙を渡したことが大騒ぎになっていました。新人議員の行為であったからとはいえ、何ともお粗末な行為かと思いましたが、、、

 今度は参議院議員2期目アントニオ猪木議員が議会開会中にもかかわらず、参議院の不許可で北朝鮮に、渡航したことが大きな問題になっています。

 猪木議員は今回当選してから2度目の渡航でした。当選直後に渡航した際は、まだ前議員の任期が満了していなかったとのことで、民間人との認識であると報じられています。

 今回の渡航(11/2~7)は参議院運営委員会の理事会で協議され、事前に不許可(10/31)が出ていました。それにも関わらず強行したようです。

 今回は『民間人』では済まされず、国民からは驚きというよりあきれ果てる。所属する維新の会から『党員資格停止』、参議院からは懲罰動議が出たとあります。

 参議院では63年ぶりの懲罰が決まる可能性が高いようです。(それと比較し私に出された懲罰『岩沼市議会やり方はオカシイと発言』は何だったのか?)

 岩沼では騒ぎにならないことなのですが、10月12日に開催された『議会報告会』で櫻井隆議会報編集特別委員長から不可解な答弁がありました。

 市民から『インターネット中継を考えているのか』との質問があった。議会の様子をネット中継することは、委員から意見として特別委員会に出されていたのです。

 よって昨年山形県鶴岡市を訪れ、ネット中継について視察しています。それが今年になり、特別委員会の決定は『ネット中継にはお金がかかるし、復興が先だとして先延ばしする』と言う理由でしないことになっていた。

 それなのに議会報告会で櫻井委員長は『前向きに考えたい』だったのです。市民が平日議会傍聴をしようとすると、時間的余裕が無い方などは困難です。

 議会をネット中継できれば、関心あることについて議会の様子が手に取るように理解できるでしょう。私はネット中継に賛成でしたが、特別委員会では否決されました。

 委員会決定と真逆な発言は私にとっていいことです。委員長発言を受け、委員会は明日午後、角田市へ再びネット中継について視察に行くことになりました。

 市民からあきれ果てない結果にならぬよう、祈る。


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高大瀬遺跡発掘を見学

2013年11月10日 | 震災復興

 9月議会の決算審査で“現地調査”なる日程があり、現地に赴き実際に使われた予算を審議する。下野郷地区に作られた排水路を現地調査した際に、誰かからか『(青森県)十和田地区にある化石と同じものが発掘された』と聞きました。

 その時はまだ正式発表がありませんでしたので『十和田の化石が此処で見つかることがそんなに珍しいものか』と高をくくり侮っていました。

 本日、『高大瀬(たかおおせ)遺跡発掘調査』の見学会があり、十和田地区の化石ではなく、火山灰と同じものが発掘されたことが判明しました。

 この遺跡調査は震災で地盤が沈下したため、排水設備を進める中で発掘されたものです。東日本大震災の津波による堆積物と慶長津波(1611年)、貞観津波(869年)が同じ場所から発掘されました、とのことです。
Photo
 現地でいただいた資料の抜粋です。
Photo_2
 海より約1,2㎞と近く、地下水が高いため地盤から約1,5mのところに水が湧いています。
Photo_3
 横から見るとこんな感じです。説明を聞き来た方は約160人とのこと。同一地区から3つの津波堆積物が発掘されることは珍しいとのことです。
Photo_4
 第1層は『東日本大震災の堆積物』です。
 第2層は『震災前の水田小作土』
 第4層は『慶長津波と思われる堆積物』
 第6層は『十和田地区からの火山灰の堆積物』
 第8層は『貞観津波と思われる堆積物』
Photo_5
 この写真の第2層で盛り上がっているところがあります。これは震災前の水田の畦畔部を示しているのでは、と説明がありました。東日本大震災と貞観津波はそれぞれ約20㎝の堆積高になっています。

 掘削された真ん中に一本の白っぽい堆積層が、十和田地区の火山灰と同じ成分だそうです。火山灰は山元町などでも見つかっていると東北学院大学の松本秀明教授から聞きました。

 十和田火山で検索すると十和田湖周辺には巨大な火山活動があり富士山火山と匹敵するとのことです。今は富士山同様休火山のようですが、過去2千年では最大規模の火山活動だったとあります。(知らなかった)

 火山活動と言えば蔵王山や磐梯山を思い出します。休火山ではあるが過去に恐ろしい災害を生み出し、山の形状が変わっている姿に自然の脅威を感じます。

 本日の遺跡調査を見学し、地震・津波に火山、そして台風と日本を取り巻く環境は自然災害が渦巻いているように感じました。災害は未然に防げないな~

 人知を尽くせば、自然災害は多少緩和できても・・・


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大規模農業施設に行き

2013年11月05日 | ブログ

 楽天が日本シリーズを制覇し『日本一』になったことで、東北が、仙台が、いろいろな意味で街中が明るくなったと感じませんか。それにしても今年は暖かい、そういうことでも明るくなったのだろうか。

 今年11月6日にして、吐く息に白さの経験はまだありません。本来なら観葉植物を家の中に引っ越す時期で、鉢物の土を入れ替えする時期でもありました。

 この時期だと日没にも『つるべ落とし』を感じ、『もう暗くなった』と感じる時期だと思いませんか。しかし、日暮れのころは沈む夕日にも暖かさを感じます。

 気象庁から報道された先月(10月)のお天気については、東日本で平均気温が1,9℃も高かったと発表された記憶があります(確か新聞?あったと記憶している)

 10月は伊豆大島が大型台風の影響で、土砂災害により多数の被害者が出ました。記録的な雨量になったが、幸い宮城には大きな被害はありませんでした。

 暖かいことは良いことでもあるが、この時期には珍しく我が家の庭に細かい雑草が生えている。約2か月前に除草剤を施したが、草取りしながら雑草が生えることを抑える薬剤を噴霧しました。

 さて今日は議会報編集特別委員会での写真を撮りに、被災地の農業生産法人を訪れました。震災で農機具が流されたり、水没したため農家は農業を継続することが困難になっています。

 農業を諦める農家が多い中で、国からの支援を受けてライスセンターなどの農業施設を市から借り受け、大規模農業ができる施設の完成前を見てきました。

 コメの生産だけでは農業経営が成り立ちません。ハウス栽培や畑作物をいかにして収穫し、実施する取り組みが行われています。キャベツや白菜など作付し、今後の新しい農業に取組んでいる被災者がいます。

 農業にとって心配なことはお天気です。地盤が沈下している田畑での収穫は、作物が水没する恐れがありました。また気温が高温でも低温でもよくありません。

 作物にとって適切な気温があるからです。今年の秋から年内に収穫する白菜は玉(丸く)になっていないと他所で聞いています。原因は暖かいからと聞きました。

 農業にとって暖かいことは、不作につながること?

コメント (2)
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