議員全員協議会で大震災の東部地区への視察がありました。市所有のマイクロバスに乗り込み10時から2時間の予定で新浜~仙台空港までの視察です。
主にバスからの視察でしたが途中1ヶ所だけ下車したのは、宮城県阿武隈川下流流域下水道事務所です。県南の汚水と仙台市の一部を集め処理しています。
職員の方から説明を聞きましたが地震の後、避難指示が出ても施設に残ったそうです。建物はコンクリート造りでしたから倒壊することはなかったのですが、周りの道路がふさがれ2日間施設に閉じ込められたそうです。
津波が発生してからわずか数分で、周りが完全に海水で飲み込まれ施設が壊れていく様子を職員が撮影していました。写真は左上から右に進めて見て下さい。
幸い死者は無かったそうですが、想像以上の津波に早く避難すればと反省していました。
施設は壊滅的な被害になり今は仮設の沈殿池を作り、汚水を塩素滅菌処理するだけで海に放流しています。150mm~250mmのポンプを10数台稼働して流入量に対し幾分間に合うようになったそうです。復旧当初は200mm1台しか無く、とても足りなかったとのことです。
海水は2階の人間の腰の部分あたりまで浸水しました。綺麗に掃除されていましたがここまで復旧するまでは大変だったでしょう。臭いも気になりませんでした。
大きなポンプが稼働できないのは地下に設置してあった電気品が全滅したからです。電気品は約半年間後に復旧する予定ですが、大きなポンプは7月くらいには仮設で運転できそうとのこと。
天災に人知を尽くし復旧は想像以上に進んでいます。
撤退する企業もあると聞いていますが、正確な数値は判りません。雇用に関しては速やかなライフラインの復旧と行政による支援がどのように考えるかです。(金額的なことだけではありません)
いずれにせよ経済活動が元通りになるように努力していくことです。そのためにも国の政策で増税も含めた議論がよいのか、私達も考えなければなりません。
ありがとうございました。