年度最後の「みそか」なので大晦日ならぬ「度みそか」とも呼びましょうか。一区切りがつく年度末は、新年度へ向けての新たな希望や目標を作っていく意味でも大切な通過点だったはずです。(それなのに今日も震度5弱の余震が続いている)
しかし、今年の年度末をどれだけの方が理解していたでしょうか。年度末といえば予算の執行に一区切りついて、会社であれば新年度の入社式が始まります。
また学校でいえば入学式や始業式などの準備で大わらわです。今年はそんな光景が思い浮かばず、実感がわかないというか今日が年度末とは気付きませんでした。
書類を作っていて気がついたのですが、大震災の悪夢なら新年度に持ち越さず冷めて欲しいと思うのです。大震災から早くも三週間が過ぎようとしていますが、依然として行方不明者の捜索が難航し、行方不明者は日毎に増えている状況です。
そんな中、福島第一原発の問題は震災復興に大きく水を差す要因ではないでしょうか。1~4号機は原子炉や使用済み核燃料プール内の燃料が損傷し大気中や海水に放射性物質が広がっています。
高レベルの放射能に汚染された水が大量に出てきた原因を把握できないほど、関係者は混乱していると思います。対処方法はなんと言っても水で冷やすしかありません。
1号機は原子炉圧力容器内の温度は、設計上限の302度あたりで推移しています。この圧力容器が壊れると第2のチェルノブイリ状態でなすすべがありません。
作業に当たっている方は劣悪な環境で作業に従事していると報道されています。大変ですがなんとしても原子炉圧力容器の破損を食止めなければなりません。
福島第2原発の処理には数十年の期間を要するとあります。日に日に放射性ヨウ素の検出数値が高いことは同じ東北の私達にも不安材料でいっぱいです。
年度末など忘れているかな、頑張れ!原発関係者。
東京電力や原子力安全・保安院、内閣府の発表は「ただちに健康に害はない」「今のところ…」の連発ですが、直ちにではなくて将来は?、今のところじゃなくて明日は?
などという観点に立って発表を聞くと、内容は信じられません。発表を聞いて先を読むのがマスコミの仕事なのに、発表そのものを伝えているだけです。その時点では正しいとしても…